見出し画像

何故メンタルを病んだ人間は音楽好きが多いのか

僕はDiscordというアプリでメンタル系のコミュニティに出入りしていたことがある。
同時に僕はかなりの音楽好きで、邦楽洋楽年代ジャンル問わずSpotifyで年数千時間を音楽鑑賞に費やすほどの音楽好きだ。
ところで、メンタルコミュニティで色々な方と会話して思ったのはリアルで会話する人間より圧倒的に音楽に詳しい人が多いということである。

リアルの人間関係のなかで会話のネタにしても知らない人の方が多かったミュージシャンでもこの界隈だと通じることが多い。メンタル系の音楽サーバーなんてものが存在するくらいである。

Discordでの思い出

Discordに夢中になっていた頃はとにかく楽しかった。
プロとして生計を立てているような音楽業界の人間は流石にいなかったが、DTMをやっている人、バンド活動に夢中になっている人、家で引きこもってひたすら自分の好きな音楽を探している人など様々な音楽好きがいた。
Discordには音楽BOTというものがあり(規約的には限りなくクロだが)ボイスチャットでYouTubeから自分の好きな音楽を流して共有することができた。
他人とそれぞれの好きな音楽を同じ場所で共有するというのは想像以上に楽しくて各自が自分のお気に入りの曲を流して音楽喫茶さながら充実した時間を過ごしたものだ。

社会的に孤立したり失うものがないというのは・・・

障害者やメンタルを病んだ人間は往々にして社会から孤立しがちである。
それは見方を変えれば自分の好きな趣味と向き合える時間を普通の人間より多く取れるということでは?と思うことがある。
もちろんうつで動けなかったり、何も出来ない日が続くこともあるかもしれない。身体中を希死念慮に支配されて世の中に絶望することもたくさんあった。
でもそんな時僕を救ってくれたのは音楽だった。
僕がどうしようもなく辛い時、いつも側でレディオヘッド、フィッシュマンズやスピッツ、そしてスミスの歌が流れていた。
そのとき思った。みんなどこかに拠り所を求めていて、その答えの一つが音楽なのだと。
この文章を読まれている方でもし人生に行き詰まって悩んでいる方がいたら好きな曲を聴いてみるのもいいかもしれない。
あなたの好きな曲はあなたを裏切らないし、どんなときでも優しく出迎えてくれるはずだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?