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みぃに、これだけは保障しようと思ったこと 自由 ユーモア 美しいもの

みぃを育てていくなかで、いつの間にか意識していた3本の柱みたいなもの。この子は、こういうことを求めているのだなとわかってきたり、こういうことを大事にしていれば真っ直ぐと育つのではないかと考えるよになったりしたことがあります。それは、出来るだけ自由にさせてあげることと、ユーモアをたっぷり与えることと、美しいものを見せてあげることです。

1.自由 2.ユーモア  3.美しいもの

いつの頃かは忘れましたが、これを確保してあげるのが私の役目だと自覚して、

「わたしがみぃに保障すると決めた3つのこと」

として心に留め置くようになりました。
心の中で紙に書いて、心の冷蔵庫のドアに貼っておいた感じです。

自由

5歳の頃、みぃは「自由でないと生まれてきた意味がわからなくなっちゃうよ」と言いました。(過去の記事「自由について」で触れています) 幼稚園で感じていた不自由さ。それがストレスとなり帯状疱疹にまでなりました。本人とっては、自由はとても切実なことなのだと私は理解していきました。また、何でも自分流で工夫をする創造性の高い子で、自由に表現することを楽しんでいたので、そこを邪魔してはいけないと思いました。はじめて書いたひらがなでさえ、自分流にアレンジしていたほどでした。

初回からアレンジ!ハートマークつけてる!

美しいもの

これは、みぃの感受性の強さ、美しいものや、かっこいいものや、雅なものを心から感動したり楽しんだりできることや、そういったものへの強い好奇心こそが彼女の長所だと解ってきたからです。

日本史や日本文化に興味があったみぃに、7才の誕生日に『歌舞伎への誘い』という歌舞伎役者さんの格好いい写真が沢山載っているムック本をプレゼントしたところ、歌舞伎の舞台に立つ片岡愛之助さんの写真に一目惚れ。まさに歌舞伎の世界へ誘われ、あっという間に夢中になり、坂東玉三郎さんや、白波五人男など、歌舞伎の中にある様々な美しさや格好よさに魅了されていきました。歌舞伎に目を輝かせて心を踊らせている姿がこちらまで幸せにしてくれて、こちらまで豊かにしてくれる。そんなみぃが見たくてということもあり、わたしもアンテナを張って色々な美しいものを提供するようにしてきました。
(しかし、我が家の中は雑然として全く美しくなくて、そこは子どもたちには申し訳なく思うところです。) 

2年生。念願の歌舞伎観賞を前に喜び爆発。(しかも死ぬまでに一度は見たいと願っていた「白波五人男」)


何を美しいと感じるかは人それぞれですが、私は自然の美しさに目を向けることも意識していました。空や雲や月や草花や昆虫や鳥などを見て感想を伝えることで、一緒に心を潤わせるといいますか。東京住まいですので、大自然があるわけではありません。それでも、「見て、お月様めちゃ綺麗だよ」とか「今日の空の色すごいね」とか「可愛い花だね」とか、そんな風に日常的に会話をしてきました。

そのおかげで?、息子(当時小学五年生)から初めてきたLINEのメッセージは「月きれいだよ」でした。我が家にとって、至って普通のいつもの会話なのです。

他にみぃの好きな美しいものといえば、例えば絵画などの美術です。ある時(2年生の頃)、学校を休んでいる平日のお昼に、電車に乗って老舗のケーキ屋さんにいきました。洋館のような上品なお店で、壁にはゴッホや東郷青児の絵が掛けられています。わたしが「みぃちゃんは、こういう美しいところが好きだと思って連れてきたよ」と言うと、

「美しいところが好きっていうより、文化的なところが好き」

と言われました。これにはびっくり。確かに、みぃが求めているのは文化的なものだ!と膝をうつ気持ちと、言語化すごい!と驚きました。

ポーズも決まっています


ユーモア

これを大切にしようと思ったきっかけは、もう覚えていないのですが、私は息子とみぃとの会話にユーモアを織り込むこと、二人を笑わせることが好きです。これは、わたしが、面白いことを言う家族の中で育ったからかもしれません。それに、何よりみぃ自身が、幼い頃からユーモアのある子で、一歳の頃から私を笑わせようとしていた程。ユーモアがあることも、みぃの個性だと思います。


スーパーの壁に母の日の絵のコーナーを見つけ、「あそこで異彩を放ちたいなぁ」と呟いたみぃ笑。紙をもらってきて家でさらっと書いたものです。(3年生) 


わたしはいつの頃からか、学びも、「面白さの中に忍ばせる」ことを意識するようになりました。例えば息子は漢字の書き取りが苦手だったのですが、息子が漢字を楽しんで書ける方法を考えたり。

息子が2年生の頃に。大喜びしてくれた思い出。ニヤニヤしながらこれを作っていただろう私。


図書館でも、楽しく知識を学べる本を見つけるのが私の生き甲斐といってもいいくらいで、そんな本を見つけられた時はお宝発見!な気分。全部が全部こどもたちにヒットするわけではないけれど、手にとって読んでくれたら心でガッツポーズ。ユーモアのある本は敷居がぐーっと下がり、新しいジャンルも、どれどれ?ちょっと見てみよう、という感じで入っていけるのです。今の時代、楽しく学べる素晴らしい本が本当にたくさんあって、日本の出版業界の方々の努力に感銘を受け続けています。



みぃの三才年上の息子にも、私が大事にしてきた三本柱があります。

1.ハイセンス 2.ユーモア 3.休養

です。息子のことについても、どこかで書きたいなと思います。

この三本柱たち。例えるなら、食事のときに意識する栄養素のようなもので、なるべくこれらを二人に供給することで、きっと心健やかに育っていくのではないかと意識してきたことです。でも、普段の食生活における炭水化物とたんぱく質と食物繊維ほどしっかり意識してきたかと言えば、そんなこともないのですけど。考えているようで、テキトーにやってます。


心がのびのびとしている
キラキラとした顔をしている

こどものそんな姿を守るために大切にしたいことは、成長と共に、状況と共に変わっています。これは10歳頃まで特にテーマにしていたことです。4年生以降のみぃの変化は大きく、今は中学一年生ですが、思春期の不安定な娘にどう関わるか、いつも迷いながら過ごしています。

読んでいただき、ありがとうございました。



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