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「ERP=大企業」はもう遅い。中小企業こそERP!

こんにちは。

今回は「ERP」という用語について解説します。

ERPとは?

ERPは「Enterprise Resources Planning」の略称で、「経営資源計画」や「企業資源計画」などのように訳されます。

これだけ聞くと、ERPは計画書なの?なんか難しそう。。。

と思ってしまいそうですが、実際は「計画」ではなく「システム」のことを指します。

どんなシステムなのか?

一言でいうと、「企業の最適化を図る」システムです!

ERPによって今まで会社・組織内でバラバラに管理していた

生産や販売、物流、在庫、財務・会計、人事などの複数の業務を統合することができます。

つまり、ERPによって会社で分散されている「ヒト・カネ・モノ・情報」などの経営資源を一元管理することができるのです!

これにより部門を超えた情報の有効活用や、業務効率化などが可能になり、

企業の経営資源を、全体最適の視点から適切に計画し、管理することができます。

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ERPのメリットは?

ERPを会社に導入することで、主に3つのメリットがあります。

1つ目は、(先ほど紹介したように)経営資源を一元管理できることです。
今まで組織内で分散されていた「ヒト・モノ・カネ・情報」などの経営資源を一元管理することができます。

2つ目は、リアルタイムでの経営資源の可視化です。
ERPでは、各業務システムから生成されるデータが統合的に管理されるため、経営資源を瞬時に可視化することができます。これにより経営に必要な情報を即座に把握できるようになり、経営における迅速な意思決定も実現可能となります。

3つ目は、業務効率化です。
営業や経理部などそれぞれの部門で発生する情報を1カ所にまとめられるため、いちいち情報を転記する必要がありません。そのぶん重複入力をはじめとするミスのリスク、そして時間コストを減らせます。

導入するためには?

ERPを導入するためには、業務プロセスの改善とセットで導入を進めていかないと最大限の効果が得られません。

理由は、ERPに手を加えれば加えるほど、ERPのメリットが無くなっていくからです。

そのため、導入する際はERPに適合するように自社業務を変更していくことが重要となります。

人気のあるERPを導入すればよいというわけではなく、企業の実態に応じてERPのシステムを活用していくことが重要であり、いくつかのERPを比較・検討したうえで自社にあったERPを導入する必要があります。

中小企業こそERP

ここまでのERPの説明を聞いて、以下のように思っている人もいるのではないでしょうか?

「導入が面倒くさそう!」

「確かに便利そうではあるけど、在庫や生産・・・を持たない事業の場合は効果が薄そう。」

「大企業ならERPを導入するメリットは大きいもしれないけど、中小企業の場合はそんなに・・・」

ERPの場合、これらの心配は必要ありません!!!!!

なぜかとういと、

理由①
ERPの中には、他社の提供するシステムの情報と自動連携ができるものがあるので、すでに用意されているデータも生かすことができます!

理由②
ERPは、会計や在庫、人事などのように自社に必要な機能だけを選んで(コンポーネント型ERP)導入することができます。必要な業務だけを拡張して利用できるため、企業規模にかかわらず利用しやすくなっています。

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理由③
ERPの機能はクラウド上で利用することができるので(クラウド型ERP)、ネット環境さえさればソフトウェアのインストールもERP用のハードウェアの準備も不要です!そのため、中小企業の場合でもコストを削減しながら導入することが可能です。

また、クラウドERPならどこからでも情報を入力することができるため、
会社でしかできなかった業務が家でもできるようになり、リモートワークなど柔軟な働き方にもつながります!

以下、中小企業のERP導入事例になります。

実はスタートアップやベンチャー企業などにも引っ張りだこ

「業務効率化」や「全体最適化」のイメージが強いERPですが、他のメリットとして内部統制の強化が挙げられます。

内部統制とは、企業が事業活動のなかで違法行為や不正が発生しないように社内ルールや業務プロセスの整備を行い、一定の基準を設けて運用することです。

ERPの導入によって、ヒューマンエラーを防ぎ、データの整合性を担保することで内部統制の強化につながります。

内部統制を強化することによって、業務プロセスの改善、社内ルールの整備や促進が効率的に進み、労働生産性の向上など、多くのメリットを得ることができます。

このように、限られた人的リソースで精緻な管理体制の構築を低コストで実現できるため、タイムリーな経営情報の提供そのものが会社の信用度を上げる場合などにも柔軟な対応ができます。

経営情報量が急拡大するフェーズや
(各メンバーが同じ経営目標に向かって意思統一し、その実現に向かうためには、各々が重要な経営情報を正確かつタイムリーに共有する必要がある)

スピーディな経営判断が求められる成長フェーズ
(情報共有の重要度が高い)

などでERPを導入し内部統制を強化するということは、

迅速かつ合理的な意思決定をができるようになるだけでなく、企業の信用や企業価値の向上につながるのです。

このように、上場やIPOを目指す企業にとって内部統制の実施は必要不可欠な要素のため、ERPを導入する目的に「内部統制を促進する」という企業も多く見られます。

最後に

ERPは、システム利用者も多い大手企業を支える多機能なサービスとして、1990年頃に普及しました。

当時はサーバも企業自身が用意するのが一般的だったので、

「ERP=大手企業」

というイメージが強かったかもしれません。

しかし、2000年代後半からクラウドERPが登場し、

コストや機能面など含め中小企業でも導入しやすくなってきています。

組織内にある膨大なデータを効率よく収集し分析、そして、企業の最適化や迅速な経営意思決定をサポートするERPは、

業務の効率化はもちろん、働き方を変えたり将来の成長に備えた組織づくりなどにも活用していくことで

今後、中小企業が抱えるさまざまな課題を解決してくれることでしょう。



最後まで読んでいただきありがとうございました!!!


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