「新古事記－追記」日本にとっての神様とは？
「新古事記」あらすじ
前回のお話はこちら
「新古事記－追記」日本にとっての神様とは？
私たちは「多」であり
同時に「一」なのです
という言葉について
読み解けたらいいなと思います
この言葉は神道の本を読んでいる中で
出逢った言葉から書きました。
これを紐解くためには、
日本人が神様を
どう考えてきたのかを補足として
お伝え必要があると感じました
日本人は太古の昔から
何か人智を超えた存在が
僕たちを導いていると感じてきました
人間や動植物が、ただ生きているわけではない、
ということでした。
そして行き着いた日本人の考えは、
万物すべてに神が宿っているというものだったです
でもここで注意が必要だと思います。
世界で言っている神と、
日本の神が違うからです
日本人ははるか昔から、
何か目に見えない大きな意志が働いていると
直感的に感じてきました
自然の中にそれを感じて祈ってきたのです
これが本質的には日本の「神」
ということになると思います
神社という形で
祀るようになったのは少し後の時代なので
それまでは山や海、滝や岩などに
手を合わせてきましたのだと思います
ここで、今回の物語の主人公である
「天之御中主様」についてもお伝えします
宇宙はビックバンによって
宇宙に粒子が飛び散り、長い時間をかけて
惑星が生まれ、小さな微生物が誕生し
進化を繰り返し、長い年月をかけて
人類が誕生したと言われていますが、
宇宙の進化論が完全に解明されていない昔から
日本人が直感的に感じてきた
一番初めの何もないところから
創造を始めたこの宇宙の根源（源）が
日本では「天之御中主様」と
呼んできた存在です
これは世界で創造主と呼ばれてきた存在と近いのではと
思っています。
この存在を英語では「God」と言います
はじめに意識があり
意志があった
そうでなければこの世界は生まれてない、
そして今もその意思は続いている
それが全世界が共通して信じていることだと思います
でもここからが世界と違うところで
自然の中に神を感じてきた日本人は、
万物すべては、その根源から分かれた存在で
そのすべてに神が宿っていると
日本人は考えたのです。
そのため、始めは天界で神々が生まれ
天地ができ、生命が誕生していった
だから、すべてが本質的には神が宿っていると考えました
人間や動物だけでなく、物にも神が宿っていると
みんな本質は天（神）の分け御魂
と感じてきたからこそ、
神は自然やすべてのものの中に存在し、
日本では八百万の神と表現され、
一人一人の中にも神が存在するのです
これが日本の神です。
これは英語で訳せないので英語でも「Kami」です
「God」とは概念が異なるものだと思います。
この両方ともを日本語で「神」というので
ややこしいのかなと感じています。
僕たちは本質は神霊であり、
死後は本来の姿（神霊）になります
でもその神霊の意識の段階は様々で
より高い意識の霊は、土地に宿り
地域や家族を守っていただけているとしてきたのです
その中でより純粋な意識の高い神霊を、
僕たちは神社で祀り、
一般的にいま「神様」と呼んでいます
それは動植物も同じく神霊が宿るため
岩や木・山・川・動物達も神様として
神社に祀られているのはそのためです
そう考えれば、私たち一人一人も
本体は神霊ということになるので
人間意識の奥には、神霊がいることになります。
祓い清めるというのは
自我である人間意識についたケガレを祓い
本来のまこと（神霊のまま）に少しでも
近づこうとする日本人の叡智だと思っています
日本人の精神を理解するためには、
神道の万物すべてに神が宿っているという構造を
理解する必要があると思ったのです。
「和の精神」の本当の意味は
それぞれの中にある神性を思い出し
自分達は本当は一つであるという意識に立って
純粋意識で調和して生きる精神だと思っています。
そこまでの状態になったとき
自他は別々の存在ではなく一体となり
初めて「多」であり、同時に「一」であると
いう日本精神に到達できるのではないでしょうか
日本の「和の精神」とは、
すべてが元は一つであるという神道の直感によって
初めて可能となると思います。
僕たちが取り戻さないといけない
日本の精神は神道から始まる必要がある
と僕はいま感じています。
この解説が何かのお役に立てれば嬉しいです
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
☆新古事記のコンセプト映像☆
最後まで読んでいただいて
ありがとうございました(^^)
フォロー・いいねに感謝します。
ありがとうございます
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新日本精神道 ～日本的宇宙の成幸法則 ～
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