柊 遼生~sinlla~
手のひらで かこめるほどの小さな世界、 あつめました。 ご試食 あれ。
小説初挑戦。トウヤとザカル、二人の少年が織りなすファンタジー。
おひさしぶりの投稿になります。 応募していた小説が入賞したとのご連絡をいただきました。 …
空を翔ける龍。 そんな龍が、ここにいてくれたらいいのになって思う。 キノコを手にした小人…
くすみを帯びた美しい赤い革の表紙。金色のエンボスに押された背表紙の文字が、照らすランタ…
「もう、生まれて半世紀がすぎたから」 こういうと聞いた者はみな怪訝な顔をするか、意味をと…
「班追放だ、班追放」 数日前の終礼で不用意に発した私の言葉が、そのまま刃となって自分に返…
今日も会社のパソコンのかげから、おじさんが顔をのぞかせる。 ちいさい、おじさん。私の推…
←前話はこちら 森の家 扉を開けると、かすかな煙の匂いとふわりとした暖気がトウヤとザカ…
←前話はこちら 黒髪の少年 西へ向かう道をいく。くねくねとした小道が高い木立の間をぬっ…
←前話はこちら 出会いの朝 トウヤは、すりへってうっすらと年輪のうきでた木の床にすわり…
はじまりの風 黒い瞳のはるか下を鳥が飛んでいる。 頬をかすめ、すぎていく風がいつもより…
ミサヲの種 ばあさまは、ふたぁつ、みっつと歌うように節をつけ、幼いふっくらした手のひら…
滝がみたいと、 会社を飛びだして 半時。 最後のくねくね道をたどり、 開けた視界のさき。 も…