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【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】:#6 たまご産むかな?!

みなさんこんにちは。島根県出雲市でエミュー飼育しているITエンジニア、松田と申します。このnoteでは最近話題のペット、エミューの飼育方法を解説いたします。なお、本記事は素人である筆者の経験によるもので他の飼育者さんや専門家によっては違う方法、ご意見もあるかもしれません。予めご了承頂ければ幸いです。

本記事はシリーズの第6話となります。過去記事は以下にありますのでまだの方は先にご覧ください。

【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】
#1 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(前編)
#2 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(後編)
#3 エミュー牧場を作ろう
#4 牧場へGO!
#5 エミューのごはんは?その量は?いくらかかる?

エミューの繁殖

たまごの孵化から飼育をはじめたエミュー、数年するとたまごを産んでくれるかもしれません。飼育環境に余裕があれば孵化させて増やしてもいいし、たまごは食べても美味しいので産卵にトライしてみましょう。

産卵時期

エミューは他の鳥類に比べて成鳥になるまでが長く、産卵できるようになるのは3年目くらいから。筆者の牧場では3年目に産んだたまごは小さめでしたので孵化できず、孵化できるようになったのは4年目からでした。繁殖期は年中ではなく日本では冬(12月頃~3月頃)。年によっては11月ごろから産卵したり5月頃まで産卵していることもあります。雛にとっては過酷な時期の産卵。なぜこうなっているのか分かりません。
なお、エミューのふるさとオーストラリアでは3月~6月頃(平均気温14.6
〜22.2℃)が産卵期のようです。

繁殖期の行動

成長したエミューは10月頃の繁殖期に入るといちゃつきはじめます。人間の目には全部同じに見えますが好みがあるようで単に雄雌というだけでいきなりカップルにして個室に押し込んでも全然上手くいかないことがあります。繁殖を目指すのなら普段は合コン的に複数頭で飼育して、カップル成立したら可能であれば邪魔がはいらないように別室に入れるのがうまくいきやすいようです。

動画:いちゃつくエミュー

産卵周期

産卵サイクルに入るとおおよそ3~4日おきにひとつずつたまごを産みます。途中突然産まなくなることがありますが産卵期中であれば2週間程度あけてまた産卵を再開しますので観察しておきましょう。個体差はありますが、1シーズンに30個程度のたまごを産みます。

たまごの色について

エミューのたまごは深い緑色をしています。なぜか同じ親が産卵してもたまに黒っぽいたまごや白っぽいたまごを産むことがあります。白っぽいたまごは多分体内で色を付け忘れた感じで「大丈夫か?」と思って試しに孵卵器に入れたところ孵化しましたので色が変だから不良品、という事はないようです。でもビックリしますね。一度だけ殻を付け忘れて中身だけ産んでしまったことがあってカルシウムが足りないのかと思って慌ててペット用カルシウム飼料与えましたが多分関係なかったようです。流産のようなこともあるのかもしれません。

たまごの見つけ方

エミューは産卵後、周辺の枯草などで一応たまごを隠します。が、すごく雑な仕事をするので見つけるのは簡単です。たまごが緑なので夏であれば草で隠せば保護色になりますが冬の日本で産卵するのは大変ですね。

たまごの回収

食用にしたり人間が孵化させるにはたまごを回収する必要があります。たまごを奪おうとする人間に襲い掛かってくるのでは?と想像してしまいますが抱たまごしていなければ拍子抜けするくらい無抵抗です。人間がたまごを持っていくのを目で追って来ますがそれ以上なにもありません。ただし既に抱たまごしていると奪われまいと必死で抵抗してきますので産卵してから抱たまごまでがたまごをゲットするチャンス、ということになりますが・・・
なぜか産卵してからしばらく(数日)放置しておりますので回収は余裕です。
既に抱たまごしていたら親鳥に任せてしまうのがよさそうです・・・2か月の断食になりますが

※人間が卵を取るのに無抵抗なのは、これは筆者が普段お世話しているから安心しての行動かもしれません。ご自身でトライする際には慎重に!

たまごの選別~孵化に適したたまごは?

エミューは1シーズンに30個程度のたまごを産むのですが・・・
#1 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(前編)

で紹介した孵卵器では一度に3個のたまごを入れることができますが、エミューのたまごは孵化までに50日~60日かかりますので、1シーズンで1回戦~2回戦しか使用できません。
そこで孵化に成功しやすそうなたまごを選別して孵卵器に投入し、あとは食用等にまわしましょう。
では「孵化に成功しやすそうなたまご」とは?
たまごには有精たまごと無精たまごがあり、有精たまごだけが孵化します。鶏たまごの場合は強いライトで照らすことで判別可能ですが殻の色が濃く厚いエミューのたまごではうまくいきません。特別な機械を使用することで判別可能ですがおそらく一般のご家庭にはなさそうですのでこれは諦めます。なお、筆者の方で全数孵卵器にいれて実験したところ全て有精たまごでしたのでもともと有精たまご率が高いのではと思われます。

たまごが小さすぎるとたまごの中で雛が成長しきれず、大きすぎてもなぜかうまくいきません。具体的には筆者のところではたまご重600g程度(580g~620g)のものが孵化成功率が高いようです。(孵卵器の性能など他の条件に左右されると思われますのであくまで筆者の環境)

あと、たまごは産卵後なるべく早く孵卵開始したほうが成功率が高いようです。産卵後1週間経過してから孵卵器に入れたものでもうまくいくこともありますがこれは早ければ早い方が良いです。いつ産卵したのか分からないたまごも避けた方がいいでしょう。

まとめると

・たまご重600g付近のたまごを
・産卵後なるべく早く孵卵器に入れる

となります。

イイ感じのたまごが確保できたなら、再び孵化にチャレンジです。
孵化の方法はバックナンバー

#1 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(前編)

からどうぞ!

孵化にまわさないたまごは美味しく頂きましょう。

エミューのたまご試食会


今回はここまで。ご清覧いただきありがとうございました。


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