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【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】:#3 エミュー牧場を作ろう

みなさんこんにちは。島根県出雲市でエミュー飼育しているITエンジニア、松田と申します。このnoteでは最近話題のペット、エミューの飼育方法を解説いたします。なお、本記事は素人である筆者の経験によるもので他の飼育者さんや専門家によっては違う方法、ご意見もあるかもしれません。予めご了承頂ければ幸いです。

本記事はシリーズの第3話となります。過去記事は以下にありますのでまだの方は先にご覧ください。

【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】
#1 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(前編)
#2 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(後編)


簡易飼育ゲージを作る

前回までのところで、孵化して室内飼育までやりました。
雛は少し大きくなると歩き回るようになりますので当初用意した簡易なケースでは狭くなります。かといってお外に出すにはまだ早い場合は(外がまだ寒い、雛が小さいなど)、納屋などで飼育するか室内であれば一畳程度のケージを作って飼育します。筆者のところも納屋など無いのでコンパネで飼育ケージを作りました。

エミューは人懐っこくて可愛いのですが最初の1年間でとても大きくなる上に犬や猫のようにトイレの場所を覚えませんし、餌も行儀よく食べませんので、成鳥の室内飼育はお勧めいたしません。

いよいよ外へ!

5月頃から日中の暖かい日には庭などで外で遊ばせてみましょう。このあたりは様子を見ながら。夜はまだ冷えるので屋内へ。

7月頃に、飼育場自体を外に移しましょう。このころになると
雛も大きくなり、夜間でも暖かくなってきています。

■飼育場所について

エミューは鳴き声も小さいですし、糞尿もさほど匂わないので敷地さえあれば住宅地でも飼育は可能です。
本来はオーストラリアの広大な土地で暮らし、時速50kmで走るので、なるべく広い敷地が必要です。1羽でも最低でも長さ10メートル、横幅3メートル程度の敷地が必要かと思います(根拠なし、筆者の感覚です)。長さが必要なのは走るため。ご自宅の庭で飼育できそうなら、脱走しないように柵を設けて飼育場にしましょう。
都心部では難しそうですがそこから少し離れて山間部に入ると広大な農地付の民家が多く見られますので、そういう地域は飼育に向いていると思います。
「ウチの庭は広くないから・・・」大丈夫です!日本国内には多くの耕作放棄地、休耕地が存在し、これらは超格安で借りることができます。筆者も使用していない農地をお借りしています。
エミューにはつきっきりでなくても基本的に給餌など毎日お世話しなくてはなりませんので、農地を借りる場合は面積だけでなく毎日通える距離かどうかも考慮する必要があります。
こちらは、筆者がお借りしている休耕地で約30メートル✕30メートルの約900平方メートル。

エミューは壁沿いばかり歩くので正方形でなくても大丈なのですが、たまたまこのような敷地となっています。

■牧場整備

飼育場所が決まったら、牧場にするために整備をしていきましょう。

・柵

たまにエミュー脱走のニュースを見かけます。脱走しないように柵を作りましょう。成鳥が飛び越えない高さと雛が すり抜けないサイズに注意します。(筆者のところでは成鳥が飛び越えたことは無いのですが雛がすり抜けて出ていったことがあります。)
 高さ:160cm以上(筆者のところは160cmで飛び出したことはありませんこれより高いとより安心)
 柵の材料、丈夫なものならなんでも良いと思いますが筆者のところでは近所のホームセンターで入手できる建築材料のワイヤーメッシュや防獣柵を組み合わせて作りました。また、人間が出入りできるよう扉も作ります。

ワイヤーメッシュと単管パイプ

ワイヤーメッシュ。ホームセンターで1枚680円くらいです。

単管パイプ。長さは色々あります。柵の柱に使用します。
2mのタイプは 1本あたり 1,200円くらいです。

ホームセンター等で入手可能。太目のものがおススメです。細い物でも突き破ることは無いのですが、細いものはエミューに刺さってしまうことがあります。

これを沢山並べて柵にします。

筆者の牧場では既に成鳥がいるので沢山使っていますが最初から広い牧場を作るのは大変ですので、成長に従って少しずつ買い足して広くしていくといいと思います。
地面に打ち込んだ単管パイプに針金でワイヤーメッシュを括りつけてあるだけなので何度でも組み換えができます。

・休息所

強い日差しや雨風を防げるような場所が必要です。もし、敷地内に樹が生えていれば残しておくと木陰となって自然の休息所になるかもしれません。また、農地を借りると敷地内に小屋があったりするかもしれませんので、そういうものを生かすことで休息所は用意できると思います。ない場合は簡易な小屋を作りましょう。筆者は単管とコンパネ、波板などで作りました。

筆者の飼育場の休息所の写真です。思い付きで次々作ってますので現在敷地内に3か所ありますが最初はひとつで大丈夫です。

素人でも作れます。作っているところの動画。設計図とかナシでいきなり作り始めています。
(次の動画は、タイトルは雪とエミューですが、冒頭から休息所を作っている動画です。)

また、雛の時期はカラス、猫、イタチ等が心配なので、より目の細かい防鳥ネットで囲っています。飼育小屋建設当時の写真などが残っておりませんがこちらは増築時の作業動画となります。材料などのご参考に。
(次の動画も冒頭から飼育小屋制作の動画です。)

小さい雛がいるときはこのようなネットで覆って外敵から守りましょう。

・給水所

生き物を飼うには新鮮な水が必要です。飼育場所に水道や井戸があればいいのですが、どちらも無い場合は毎日水を補給する必要があります。筆者は井戸を掘りました。
水を確保できたらホームセンターで入手できる水洗トイレの補修部品などを組み合わせて水飲み場を作ります。ボールタップ(うき)が動作して自動的に給水される仕組みです。

給水所の材料(参考)

水をためる容器です。なんでもいいと思いますが、穴あけなどしますので加工しやすい材質のものを選びましょう。百均でもこんな容器沢山ありますが安いやつは薄く作ってあったりして屋外ではすぐボロボロになります。筆者はこれもホームセンターで 1,500円くらいの物を使っています。

容器に穴をあけて水洗トイレ部品のボールタップを取り付けると自動給水装置の完成です。

※参考までに筆者の飼育環境の見取り図を記載いたします。
行き当たりばったりでモノを配置しておりますので配置自体にはあまり意味はありません。

飼育場所が準備できたら、いよいよ雛ちゃん移動ですが。。。
続きは次回解説いたします。

ご清覧いただきありがとうございました。


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