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【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】:#1 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(前編)

ある生き物がいます、その名もエミュー。驚くべきことに、この生き物は現代社会が直面する問題の解決策を探る鍵となるかもしれません。この興味深い生き物についての話を始める前に、まず自己紹介をさせていただきます。私の名前は松田と言います。日々の仕事はITエンジニアですが、もう一つの顔は、島根県出雲市でエミューの飼育を行っています。

エミューの飼育には、環境問題や食糧問題へのソリューションとなる可能性が秘められていると言われています。実際に飼ってみると、そのアホ可愛さに日々癒やされています。きっとあなたもその魅力に引き込まれることでしょう。

最近では古民家でエミューと共に暮らす女性Youtuberが話題となり、私のところへも「自分も飼いたい」「卵を売ってほしい」という問い合わせが増えてきました。しかしながら、エミューの産卵期は冬(12月~3月)であり、その限られた期間内での生産量は少なく、すぐに完売してしまいます。ご連絡いただける方に行き渡らないのが心苦しいところです。

こうした現状を踏まえて、あなたがエミューについてもっと知りたいと思うなら、この記事が役立つでしょう。エミューの飼育方法、その可能性、そしてその魅力について詳しくお伝えしていきます。それでは、一緒にエミューの世界を探求していきましょう。


エミューについて

オーストラリア原産のこのダチョウに次ぐ世界で2番目に大きな飛べない鳥は、時速約50kmという驚異的なスピードで走り、雑食で生命力が強いので比較的飼育しやすく、原産地では家畜としても飼育されており食肉や卵が流通しています。
温和な性格で人間を襲ってくるようなことは無いので、最近では前述のYoutuberさんのようにペットとしても着目されはじめました。

1.エミューの入手方法

オーストラリア原産といっても既に国内で繁殖されている方がいらっしゃいますので、そういうところから入手できます。卵で入手するか鳥で入手するか、あと雛で入手するか成鳥で入手するかに分かれます。以下にそれぞれのメリットデメリットを挙げます。

1)たまごで入手

メリット :安価(数千円)※送料も安いです
      孵化直後の一番かわいい時期を楽しめます
デメリット:エミューの産卵期は限られる(12月~3月)
      孵化しない可能性があります
      孵化直後~半年くらいの 雛は死にやすいです

2)雛で入手

メリット :孵化から死にやすい時期をクリアした生体を
      入手できるので飼育が楽です
デメリット:卵より高価(数万円)※送料もちょい高いです
      成鳥よりはまだ弱く、死にやすいです

3)成鳥で入手

メリット :生成熟したペアを入手すればすぐに繁殖できます
デメリット:高価(数十万)運搬が大変・送料が高いです
      未経験者がいきなり大きい鳥を飼育始めるのは危険かも

それぞれメリットデメリットあるのでどれが一番か、というのは決めかねますが、私は2)雛で入手しました。

が、実際には入手が楽で安価なタマゴで始められるのが多いのかな、と思いますので以後、卵を入手した場合の話を続けます

2.エミューのたまごの孵化について

たまごは産卵後、孵卵を始めるまでに時間経過とともに孵化率が落ちます。また、孵化後の生存率にも影響するようですので卵が届いたらすぐに孵卵を始められるよう、孵卵器などを予め準備しておくのが良いです。孵卵器は市販の鶏卵用のものが使用できますがエミューは卵が大きいので(直径10cmくらい)大きな卵が入るものを選ばれるといいでしょう。コタツなどで自作も可能です(やりました!)が買ってきた孵卵器のほうが孵化率は高いようです。

特におススメというわけではないですが、私の所有している孵卵器。
実際に孵化できました。

また、孵卵器には、転卵機能という卵を自動で回転させる機能が備えられています。
”転卵”は、卵が均一に温めるよう、卵殻に成長途中の胚が癒着することを防ぐために自然界では親鳥が行っています。
この動画冒頭部分に親鳥がやっているのが”転卵”です。


あと雑菌で病気になったりするようですので卵は素手では触らないようにして、孵卵器に入れる前にざっとアルコール消毒してからいれるといいでしょう。きれいに見えても素手は雑菌がついています。
私の方では食品用使い捨て手袋を使用しています。(以下は例ですが100均のものとかでもイイと思います)

孵卵器に入れたら、温度湿度(温度約36度、湿度約30%)をチェックしつつ約50日待ちます。うまくいくと、孵化前に卵の中から可愛い声が聞こえてきますよ。

ということで いよいよ孵化・・・ですが続きは後日!

ご清覧いただきありがとうございました。

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