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#映画レビュー
【映画感想】月に囚われた男(2009)/右も左もサム・ロックウェル
U-NEXTの「ワンシチュエーション映画」特集で見つけて鑑賞。
監督がデビッド・ボウイの息子という触れ込みなのでてっきりストーリー度外視のアングラサイケデリック映画かと思いきや、わりと濃密なストーリー映画だった。
登場人物はトータルで10人に満たず、そのうち3人はサム・ロックウェルが一人3役(といっても全部自分だけど)を熟している。その点はよくある低予算映画とっぽさがあるが、宇宙船や月基地
映画感想:ミッドサマー
ネタバレ🐜
伝説のB級カルト映画と聞いて、貴方は何を思い浮かべるだろうか。悪魔のいけにえ、死霊のはらわた、ロッキーホラーショー、ピンクフラミンゴ・・・
この映画から真面目にメッセージ性を読み取ろうと思えば、できないこともない。主役の女の子は依存症気味で、追い打ちをかけるように実の妹が両親を巻き込んで無理心中してしまう。そして夏がやってきて、彼氏や友人と連れ立って、怪しさ満載の異国の「祝祭」へ
映画感想:1917〜命をかけた伝令〜
伝令映画、ではなく、塹壕映画映画が始まって5分後、わあ、これが”塹壕”というやつか、と、本筋とは関係ないところで感動を覚えた事をまず記しておきたい。
この映画のために掘られた塹壕は1.2キロらしいが、実際に史実で掘られた塹壕は総延長700kmにも及んだという。気が遠くなる労働量だ。
とにかく”塹壕戦”は第一次世界大戦の代名詞であるし、ワンカット撮影は、観客に臨場感・没入感をもたらすためのみなら
映画感想:ジョジョ・ラビット
ハイルヒトラー。みなさん。
ジョジョラビット。かつてこれほど明るい配色のナチス映画があっただろうか。のっけから画面いっぱいに映し出される鉤十字、「ハイルヒトラー!」と元気いっぱいに挨拶しながら青空の下坂道を駆け下りる少年、バックミュージックはビートルズのI want hold your handsのドイツ語バージョン...そんなのあったんだ。
アカデミー脚色賞を受賞した本作は、ナチスの支配するド
映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」 〜狂気の世界を狂人として生きる〜
2020年1月末にようやく日本で劇場公開された「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」。公開後の世間の評判があまり芳しくなかったのか、公開二週目にして、千葉の勤務先最寄りの劇場では朝8:55分からの1日1回上映になってしまい、観せる気あんのかとKさんは一人ぷんすか。
調べたところ、さすがの永久都市東京の日比谷シャンテでは日に3回ほど上映しており、しかも毎回そこそこお客さんが入っている模様だったので、