詩『夕暮れ』

詩『夕暮れ』


栞を抜く
最後のページを閉じて
本を置く

ゴト
バタン
スー

子供らが
次の本を探していると
人影が

笑いかけ
その手を押さえて首をふる
「もう、ないよ」

人生は
とつぜん続きを止められる
夕暮れだ

夕焼け小焼け…を歌ってみたら
むかしは希望があふれてた
今は悲しいサヨナラだ

そして星がふえるたび
わたしのさんぽが長くなる


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