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シリコンバレーのハイテク企業にてHRのシニアマネジメントとして働く数少ない日本人。さま…

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シリコンバレーのハイテク企業にてHRのシニアマネジメントとして働く数少ない日本人。さまざまな考え方やリソースを専門家の視点より提供していきます。CCP(米国公認報酬士)。また、英語の豆知識や日米のカルチャーの差などについても投稿していきます。

マガジン

  • シリコンバレーの英語や文化についてのメモ帳

    シリコンバレー在住/ハイテク企業勤務のTimTamによる日常的な英語の気づき。 別のウェブにまとめてあった内容をこちらに移す事にしました。

最近の記事

Josh Bersinによる最新HRテックトレンド!ーHR Technology Conference 2021(その2)

シリコンバレー人事のTimTamです。前回のエントリーに続き、今回はDay1の続きより書きたいと思います。 Day1の続き前回最初に出たMega Sessionの後に、Opening Keynoteがありました。Opening Keynoteに招聘されたのは、女子サッカー界のレジェンド、アビーワンバック(Abby Wambach)。私は女子サッカーとか詳しくないので、お恥ずかしながら全然知らなかったのですが、オリンピックで金メダルを取ったり、FIFAのWorld Cup C

    • この10年で生まれる21のHRジョブとは?ーHR Technology Conference 2021(その1)。

      シリコンバレー人事のTimTamです。9/28から10/1にかけての4日間、Las Vegasで開催されたHR Tech Conference 2021に参加してきました。コロナの影響で、今回は2年ぶりのin-personでの開催(昨年はオンライン)とのこと。また通常であれば海外からの参加者も多数いる国際的にも有名なConferenceですが、今回は海外から来ている人はかなり少なかったとか。日本からの人もほぼ見かけませんでした。入場も厳格で、ClearというアプリでID、ワク

      • なぜ米国の方が格段にカスタマーサービスが良いと言えるのか?

        シリコンバレー人事のTimTamです。 「そんなはずはない。日本が世界一のおもてなしの国であり、きめ細やかなサービスに関しては雑な米国にまけるはずがない」ーそう思われた方もいるでしょう。 今回は、日本ではあり得ないようなカスタマーサービス対応について共有していきます。これを読むと、アメリカの文化に対する理解が深まります。また、ビジネスでもうまく立ち振る舞えるようになります。そして何よりも、在米日本人の方はもとより、海外旅行で米国に来る方も大きくお金をセーブできる可能性があ

        • アメリカで笑われた体験談(英語編)

          こんにちは、シリコンバレー人事のTimTamです。私も渡米して、色々と笑われながらいろいろと覚えてきましたという話を、恥ずかしげもなく5つ一挙に公開しま~す! 1.ミネアポリスミネアポリスとは、ミネソタ州にある都市なんですが、このつづりが意外と難しい。結論からいうと、Minneapolisが正解です。ちなみにミニスカポリスではありません(しーーん・・・さむっ) これを、 Minneapolice とつづってしまったんですね。だって、警察のポリスはpoliceって書くじゃな

        Josh Bersinによる最新HRテックトレンド!ーHR Technology Conference 2021(その2)

        • この10年で生まれる21のHRジョブとは?ーHR Technology Conference 2021(その1)。

        • なぜ米国の方が格段にカスタマーサービスが良いと言えるのか?

        • アメリカで笑われた体験談(英語編)

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          3本

        記事

          シリコンバレーで”根回し”はないのか?

          日本では、会議の前にメジャーな出席者の同意を取り付けておいて、会議そのものはシャンシャン、と終わって、会議が形式的なものになる傾向があるというような事が一般的には言われたりします。では、シリコンバレーではどうなのでしょうか。 結論からいうと、ありまくりです。どういう風に行われるのかをみていきましょう。 思い込んでいたけど、実際には俗に言われていることと現実が違うってことは結構ありますよね。例えば、「アメリカは、日本と逆で、大学に入るのは簡単だけど、卒業するのは大変。」

          シリコンバレーで”根回し”はないのか?

          海外で通じないって知ってましたか? Xや▲などの記号。

          こんにちは。シリコンバレー人事のTimTamです。 今週米国のチームと一緒に日本に出張して、日本チームのプレゼンの中に使われていた△や〇、×という記号。このプレステのコントローラーのマークみたいな記号、どういう意味なのかとアメリカのチームが戸惑い、世界共通じゃなかったのかと驚いていた日本のチーム。 日本では、いわずもがな 〇はOK、△はまあまあ、×はNG(ダメ)という意味で大体共通認識かと思います。これは、欧米ではまったく理解されません。特に、×という記号は、ダメ、どころ

          海外で通じないって知ってましたか? Xや▲などの記号。

          シリコンバレー最新トレンド ”Future of Work”がいよいよ現実へ。各社の最新動向とは?

          こんにちは。シリコンバレー人事のTimTamです。 米国では、コロナワクチンの普及が進み、記事執筆現在(2021年7月下旬)では、少なくとも私の周りの同僚や友人は全員2回目接種を済ませています(fully vaccinated)。12歳から16歳についても接種許可が出ているので、こちらも急速に進んでおり、現在は12歳未満の子どもたちだけが接種していないというような状況です。デルタ変異株は米国でも感染者が増加傾向にありますが、ワクチン接種者はそこまで重症化しないなどのデータも

          シリコンバレー最新トレンド ”Future of Work”がいよいよ現実へ。各社の最新動向とは?

          Googleがこれからの働き方を発表!徹底解説

          シリコンバレー人事のTimTamです。 日本でいう子供の日(5/5)に、GoogleのCEOサンダーピチャイが社員に向けて発表した、今後の働き方についての内容をまとめたいと思います。 コロナ後の今後の働き方については、各社が色々と検討・模索中です。これに関するバーチャルコンファレンスなどが頻繁に開催されています。一般的には、FOW(Future of Work)という用語が使われます。 What is your Future of Work strategy? と

          Googleがこれからの働き方を発表!徹底解説

          シリコンバレーでは「引継ぎ」がないというのは本当?その仕組みとは?

          こんにちは。シリコンバレー人事のTimTamです。 例えば、日本では社員が会社を辞める前に、どれくらい前に会社に通告して、退職準備に入るでしょうか?はやくて1か月から、大体2か月前というところでしょうかね。そしてその期間は、会社が後任者を特定して、異動の手はずを整えたり、いわゆる仕事の「引継ぎ」期間として、できるだけ会社に迷惑がかからない形で辞め、最後は送別会などがあって円満退職、という感じではないでしょうか。 シリコンバレーのあるカリフォルニアでは、大体どれくらい前に辞

          シリコンバレーでは「引継ぎ」がないというのは本当?その仕組みとは?

          グローバルなビジネスプロフェッショナルなら、知らないではすまされない話。

          シリコンバレー人事のTimTamです。今月(2月)はアメリカでBlack History Monthといって、これまでの黒人の歴史を振り返る月で、業務的な観点からいうと、ダイバーシティ担当が大忙しになる月です。米国だけではなく、カナダや、イギリスでも実施されます(UKは10月)。 なので2月は例年、アフリカンアメリカン系の様々なゲストスピーカーを呼んで講演会をしたり、関連する社員のインタビューを行ったりと、各社でイベントが色々とあります。また、Black History M

          グローバルなビジネスプロフェッショナルなら、知らないではすまされない話。

          高度外国人人材採用とジョブ型とは?

          先日とあるパネルディスカッションに参加する機会がありました。単独講演やゲストスピーカーが自分だけの場合と違い、パネリストの一人として参加したので、時間の制約もあり自分が伝えたい事が十分にお話できなかったと感じたので、ここに私が感じたことをまとめておこうと思います。 自分は”地球人”という感覚を持つどうしても日本は島国なので、日本人 vs 外国人という捉え方をしてしまうのですよね。もう私は、「高度外国人材」という名前からして、最初から違和感を感じてしまうわけです。グローバルな

          高度外国人人材採用とジョブ型とは?

          日本企業のジョブ型移行マニュアル (vol.1)導入編

          前回の投稿(その1)にて、今後日本企業のジョブ型への移行は容易ではないものの、中長期的なトレンドとして避けられないとお伝えしました。 さてここからは、いよいよ「じゃあどうすればいいのか?何から手を付けてよいのか?」という核心の部分に入りたいと思います。なお、私がここで「ジョブ型」という時、それはかなりの年月を経て社会全体でジョブ型が標準になっている米国西海岸でのモデルが前提になっています。よって、ここを最終到達地点とでも考えて頂けるとよいと思います。実際問題、日本企業がここ

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          日本企業のジョブ型移行マニュアル (vol.1)導入編

          なぜ今ジョブ型なのか?その理由とは。

          いま日本で少しずつ話題になってきた「ジョブ型」について、シリーズでまとめていこうと考えています。ジョブ型そのものが何かについては、すでに多くの書籍やネットで検索すれば、色々と出てきますので、大まかに理解する事はできると思います。それらの多くは、一般読者向けであり、どれも似たような内容になっています。 私が今後やりたいと考えているのは、専門家として、その2以降で、もっと掘り下げた情報を書いていきたいと思っています。さらに、そこに到達するための移行マニュアルを完成させたいと考え

          なぜ今ジョブ型なのか?その理由とは。

          人事がBuzzwordに飛びつく前にやるべきこと

          こんにちは。シリコンバレーで人事をしているTimTamです。 今日は、「いや、その前にやることがあるよね」というお話です。 私が中学生くらいのころ、かなり太っていたのですが、少しずつ自分の容姿とか、髪型とか、服装に興味が出てきて、いろいろと気にしていたところ、妹から言われた一言にグサッと来ました。 「そんなことを気にする前に、まずは痩せる事が先なんじゃない?」 うぐぐ・・・た、確かにそうだ・・・。(事例としては不適切かもしれませんが、私自身の事という事でご容赦を)

          人事がBuzzwordに飛びつく前にやるべきこと

          コロナ中の最新トレンド~加速するリモートワークとそれに追いつかない各法律や制度について。企業が個人が注意すべきこととは?

          あまり深く考えず、「自分もノマドワーカーの仲間入り♪」なんてノリで、好きな場所で中長期に働いてしまった結果、企業的にも、または個人としても、とんでもないことになってしまった、なんてことにならないよう、現代におけるナレッジワーカーとして最低限知っておかなくてはならない注意点をまとめてみました。 今日これから述べる事は、私がはたらくシリコンバレーにおいても、大きな課題となっており、コロナ禍における企業が考えるべき、優先課題の一つとなっています。国、地域にかかわらず、ナレッジワー

          コロナ中の最新トレンド~加速するリモートワークとそれに追いつかない各法律や制度について。企業が個人が注意すべきこととは?

          なんで人事なのか

          今回は比較的短い記事です。自分自身のキャリアの経験を経て、最初は勝手に会社が配属し(やがっ)た人事という仕事から、やっぱり人事の仕事は大事だ、と思うように至った個人的なストーリーです。 私は一度、人事の一員として働く事に幻滅し、このままだと自分がだめになってしまうと思って、人事を4年弱ほど、飛び出していた事があります。 私の当時勤めていた会社は、外資系ではありませんでしたが、会社が社員を全然関係ない部署を異動させるようなことはないので、最初に経理配属なら、基本はずっと経理

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