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複雑性PTSDや存在不安など(2011年)

機能不全家庭で育つと何らかしらの精神疾患を起こし易くなる傾向が強いように思う。機能不全家庭による悪環境の影響から複雑性PTSDのようになり、複雑性PTSDから色々な疾患へと枝分かれしていくように思う。
疾患による診断名は色々とあるが診断名自体はあくまで便宜上であり、アナログ的な脳を前提に考えるとハッキリと分類出来る訳ではなく、むしろ幾つかの診断名が複合する事の方が当然のように思う。
ただ、医師との対話で全てを話し説明出来る訳ではなく、限られた時間で話す内容の中から特に強く当てはまる症状をもとに診断が下される現状なのだと思う。

機能不全家庭で育った多くの人に当てはまり、そうでない人にも幾らか当てはまりそうなのが、存在不安と自己同一性拡散のように思える。
愛情不足で育ったり、否定の多い環境で育ったり、そういった影響や他の何らかしらの影響により、自己肯定感が持ち難くなり自己同一性拡散が起きたり、存在不安を強く感じるようになると思う。
一見、普通の家庭で育った人であっても、生真面目な家庭で育った場合は、深層的に本来の自分を否定されて生真面目でなければいけない、と抑圧された状態であるから、自分を否定され続け、自分ではない自分を演じる事を強制されている状態であり、それが強いストレスなどになり、鬱病などを招く結果に繋がっているものと思う。また、こうあるべきを継続する事が、ストレスにより出来なくなる事での自己肯定感の低下を招き、それが鬱病などに繋がっていくように思う。
存在不安を強く感じる状況に陥ると、強いストレスを感じる事になり、そのストレスに対する反応として色々な症状が表れたり、ストレスから逃避する為に依存や嗜癖やリイナクトメント(トラウマの再演)が起きたりするように思える。

対策として、ある程度の良好な環境の確保、少しずつ小さな事から成功体験を積み重ねていき、自己肯定感を増やし存在不安を解消していく。
日本人は生真面目な傾向があり、また同調圧力も強い事から、生真面目でないといけない、と思い込んでしまう事も多いように思え、そういった点が鬱病の多さや閉塞感に繋がっているようにも思える。


・躁鬱病(双極性)を繰り返してしまうのは根底には存在不安があり、その存在不安を解消する為に躁状態になったり、存在不安に押し潰されて鬱状態になったりするように思う。また、鬱期の挽回や我慢による反動の為に躁状態になったり、躁期の失敗や自己嫌悪により鬱状態になる事も多いと思うが、以前の躁期や鬱期の強い記憶が、ある種のPTSD的な感じになっており、その記憶以上をと意識が向いてしまう為に、躁鬱の波を繰り返す度に症状が激しくなっていってしまうように思う。混合状態やラピッドサイクラーは、躁鬱の繰り返しを経て何とか脳をバランスよく安定させピントを合わせたい、と試行錯誤しているような状態に思う。

・アスペルガーは思い込みによる症状である場合があると思う。生真面目でなくてはいけない、規則正しくないといけないなど。また、生真面目でないと規則正しくないと不安を感じるからそうする、けれどもそれは本来の自分から離れた自分であるからストレスを感じる事になり、二次障害と呼ばれる鬱病や躁鬱病を招いたり、こうあるべきという思い込みが強ければコミュニケーションがうまくいかず、対人不安や回避性を招いたりする事に繋がっていくように思う。理系に多く見られる現象であるのも、理系であるからこそ正確さや効率性や合理性などに視点が重視されてしまう為、柔軟性を欠いてしまう事が多くなるのだと思う。

・ADHDの多動や衝動は存在不安を解消する為である場合があると思う。不注意は抱えている不安が大きくて他の事に意識が回らずに不注意が起きる場合があると思う。


2011年06月10日 記

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