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【蒸留日記 vol.115】コモンピンクラベンダー'Perennial Pink'の蒸留。

本記事で解説するピンクラベンダー 'Perennial Pink'の蒸留日は7/18です。

2024年L. angustifolia ’Folgate'の蒸留実施日

こんちゃこんちゃ、ラベンダー蒸留家のエフゲニーマエダでっす。
さてさて続きましてvol.115はピンクラベンダー編に移ります。


昨年の同品種の蒸留回⤴︎⤴︎

■Introduction -about cv.' perennial Pink'

真ん中に白く咲いているのが今回蒸留する’Perennial Pink’

ウチにやってきて、かれこれ4年は経っているわりと長老組ラベンダーの'Perennial Pink'。

北海道の道民的ホームセンターことDCMにて毎年必ず売られているピンク花のラベンダー品種です。ウチではラベンダー栽培2年目にホームセンターDCMで苗を入手し、栽培開始しました。
ホームセンターでは唯一のピンク花品種であり、やや大きめの苗で販売されているので比較的値段が張っています。

’Perennial Pink'の花穂詳細。可憐で見事な淡いピンクの花を咲かせている。
開花からこの日までに降雨を2,3度経験しているので花が茶色く萎れているのが散見される
萎れで見た目はやや汚いが寄って撮ると見事な景観に映える
ポピュラーな紫花ラベンダー「3号濃紫早咲」との比較
奥の薄紫色のラベンダーはラバンジン(複数種)

’Perennial Pink'は正式な品種名ではなく、"フラワーカードにそう書いてあっただけ"で詳しい品種名の記載や情報がありませんでした。
なのでとりあえずでそう呼んでいるだけなんですよね…w

親品種や作出ナーサリーの情報はほぼ出てこないんですが、生産者については比較的中株の宿根草を生産・販売しているメーカーで、そちらの独自品種のようです。(ラベンダーだけじゃなくオレガノなど多種のハーブ苗を生産しているよう)
エフゲニーマエダは「ミスキャサリン」ではないか?とにらんでいるのですが、茎が太めだったり葉っぱが厚く大きめだったりと差異が大きいんですよ。相変わらず遺伝系統不詳のままです。

秋田谷農園さん(小樽市)で生産されているピンクラベンダーは小柄に育つHidcote Pink的な性質があるのですが、こちら’Perennial Pink'は対照的に大きく強健に育つ性質があるようです。

■Materials&Methods

ウチの’Perennial Pink'は花壇には植わっておらず、3株すべてポリ鉢に仮植の状態で長年生存しています。
見事な生存能力だなぁ〜と毎年花を咲かせているのを見るたび思います。
用土構成がマグレで適していたんでしょうかね?樹勢が衰えることなく毎年綺麗なボール状に育ってくれています。
園芸・生垣用の品種としては優秀なのかもしれませんね。

株を剪定するように15分ほどチョキチョキとやればすぐさま収穫完了でっす!

全重量1053gから容器重量852gを差し引いてラベンダー201gでの蒸留となりました!

蒸留時間は50分としました!

■Results

精油抽出量は2.3mLといったところでしょうかね!

1.収油率 - EO Yield

抽出量[ 2.3ml ]÷ 素材重量[ 201g ]x 100 = 1.144%

24年7月ピンク花品種'Perennial Pink'の収油率

おぉ!レスピール収穫法でもなく全草蒸留なのに収油率意外と高く出ました!
蒸留適期を射抜いた感じだったのでしょうか!?

2.香りとか - EO Scent

意外とスーッとした芳香を絶妙に含んだ香りの精油を産するようです。
収油率が高めなので、採油用に栽培しても悪くない品種に思われます。

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。