【蒸留日記 vol.115】コモンピンクラベンダー'Perennial Pink'の蒸留。
こんちゃこんちゃ、ラベンダー蒸留家のエフゲニーマエダでっす。
さてさて続きましてvol.115はピンクラベンダー編に移ります。
昨年の同品種の蒸留回⤴︎⤴︎
■Introduction -about cv.' perennial Pink'
ウチにやってきて、かれこれ4年は経っているわりと長老組ラベンダーの'Perennial Pink'。
北海道の道民的ホームセンターことDCMにて毎年必ず売られているピンク花のラベンダー品種です。ウチではラベンダー栽培2年目にホームセンターDCMで苗を入手し、栽培開始しました。
ホームセンターでは唯一のピンク花品種であり、やや大きめの苗で販売されているので比較的値段が張っています。
’Perennial Pink'は正式な品種名ではなく、"フラワーカードにそう書いてあっただけ"で詳しい品種名の記載や情報がありませんでした。
なのでとりあえずでそう呼んでいるだけなんですよね…w
親品種や作出ナーサリーの情報はほぼ出てこないんですが、生産者については比較的中株の宿根草を生産・販売しているメーカーで、そちらの独自品種のようです。(ラベンダーだけじゃなくオレガノなど多種のハーブ苗を生産しているよう)
エフゲニーマエダは「ミスキャサリン」ではないか?とにらんでいるのですが、茎が太めだったり葉っぱが厚く大きめだったりと差異が大きいんですよ。相変わらず遺伝系統不詳のままです。
秋田谷農園さん(小樽市)で生産されているピンクラベンダーは小柄に育つHidcote Pink的な性質があるのですが、こちら’Perennial Pink'は対照的に大きく強健に育つ性質があるようです。
■Materials&Methods
ウチの’Perennial Pink'は花壇には植わっておらず、3株すべてポリ鉢に仮植の状態で長年生存しています。
見事な生存能力だなぁ〜と毎年花を咲かせているのを見るたび思います。
用土構成がマグレで適していたんでしょうかね?樹勢が衰えることなく毎年綺麗なボール状に育ってくれています。
園芸・生垣用の品種としては優秀なのかもしれませんね。
株を剪定するように15分ほどチョキチョキとやればすぐさま収穫完了でっす!
全重量1053gから容器重量852gを差し引いてラベンダー201gでの蒸留となりました!
蒸留時間は50分としました!
■Results
精油抽出量は2.3mLといったところでしょうかね!
1.収油率 - EO Yield
おぉ!レスピール収穫法でもなく全草蒸留なのに収油率意外と高く出ました!
蒸留適期を射抜いた感じだったのでしょうか!?
2.香りとか - EO Scent
意外とスーッとした芳香を絶妙に含んだ香りの精油を産するようです。
収油率が高めなので、採油用に栽培しても悪くない品種に思われます。