友人が亡くなった。 まだ若く、これから先の人生のたくさんの可能性を残したまま 彼女はまるで天女のように、地球の重力から解き放たれるように この世界を去っていった。 痛みからも解放され、今は安らかなことだろう。 だけど、心構えも覚悟もなく残された私は・・・ 伝えたいことはたくさんあったのに もっと一緒にいろんなものを見て、笑って、いっぱい話したかった。 彼女が具合が悪いと言い始めた頃、私は勝手に、 きっとすぐに治ってまた元気に戻るだろうと 思っていたし、そう信じてもいた。
夏の終わりの花火大会 暑い暑い夏でしたね。 そんな夏も気づけば過ぎ去り、虫の声が心地よい秋が訪れました。 今朝は窓からの風が気持ちよくて、つい二度寝しそうでした(笑) 今日はそんな夏の終わりにぴったりな胸キュンストーリーをお届けします。 赤いガーネットのお話です。 【こんなシーンでつけてほしい☆妄想ストーリー】 それは夏休みの終わり。 その日の朝、リビングを行ったり来たりする母の姿があった。 「えーっと、たしかあそこにあったはず・・」 私は冷蔵庫から取り出したジュ
ひとつで二度美味しい。 そんな言葉大好き。 ひとつで二度も三度も美味しけりゃ、尚いい! そんなピアスを作ってみたのです。 その名も「着せ替えピアス」 シンプルな赤いガーネットの一粒ピアス。 そこに太陽の石と呼ばれるペリドットやキラキラの水晶。 色々シーンに合わせて付け替え出来たら、なんて素敵♡ そんなお得感満載のピアスをモチーフにした胸キュンストーリーです。 【こんなシーンでつけて欲しい☆その1】 朝から良いお天気に恵まれた日曜日。 予定もないので、溜まりに溜まった洗
熟した柘榴のような赤い石。 柘榴石(ざくろいし)という和名を持つガーネットは一月の誕生石でもあります。 ガーネットはラテン語で「種」という意味の「granatus」に由来します。 ガーネットは屈折率が高く、その輝きは薄暗い部屋の中でもわかるほどです。 深い赤は情熱を思わせます。 それは、これまでの苦難を乗り越えてきたからこそ、自分を信じ、愛する人を信じる強さ。 どこまでも真っ直ぐな愛を感じさせる誠実な石。 今回はそんなガーネットにまつわる胸キュンストーリーです。 【こんな
ムーミンみたいな石。トロレアイト。 スモーキーなブルーが可愛らしい石です。 トロール石とも呼ばれ、トロールって妖精って意味なんですって。 今日はこのトロレアイトのミニストーリーをご紹介します。 いつもの胸キュンとは、ちと違うかもですが(笑) 【こんなシーンでつけて欲しい☆妄想ストーリー】 夢だろうか・・ ・・・ うん。きっと夢だ。 ・・・ 私の目の前にいるのは・・ ちっさいオジサンだった。 それは、失恋にもならない失恋のあと 部屋で少しばかりワインを吞み過ぎた夜のこ
スカイブルートパーズ 雨上がりの澄みきった空が好き。 いろんなものを洗い流したあとの 軽い痛みにも似た薄くて青い空。 空色の石はいくつかあるけれど、 スカイブルートパーズのうっかりすると色を失くしてしまいそうな 透明に近い青は、 悲しみという感情を知ったあとの 凪いだ心の静けさに似ている。 その明るく透き通った空色は、 悲しみのフィルターを通すからこそ どこまでも優しくて その先にある明るい希望を 心に灯してくれるのかもしれない。 今回はそんな空を映したような石、スカ
真珠は6月の誕生石。 今日は淡水パールを使った物語に登場するアイテムをモチーフにしたピアスのお話を綴ります。 【こんなシーンでつけて欲しい☆妄想ストーリー】 カーテンの隙間から射し込む月明りに気付いて、指先でそっと開けて窓の外に目をやる。 (今夜は満月か・・) 小さくため息をつく。 どれだけ月日が経とうと、忘れられないこともある。 振り返ってベッドで可愛い寝息を立てているケイを見つめる。 顔にかかった柔らかな前髪を、起こさないようにそーっと分けてあげながら優しく頭を撫
ラトナラジュ~ルビー 宝石の中でも赤いルビーは、ずっと憧れていた石。 鮮やかな赤は、光を反射して愛らしいベリーのようにも見える。 まるで大人の女性と少女が入り混じったような、不思議な魅力を醸し出す。 今回はそんなルビーにまつわる胸キュンストーリーをお届けします。 今日は定時上がりのはずだったのに、僕が小さなミスを連発したせいで けっきょく残業になってしまった。 最後の資料を保存して、エンターキーを叩いたところで携帯が鳴った。 「おう、久しぶり!今から軽く飲みにいかないか
タンザニアの夜~タンザナイト Siesta bloomのオンラインショップにて、商品説明欄に公開しているショートストーリーを、こちらにもアップしていきます。 今回はタンザナイトを使用したピアスから妄想したストーリー。 妄想の初期なんで、だいぶ控え目(笑) かなり短いので、石についての妄想説明も加えます。 タンザニアの夜~タンザナイト・アクアマリン アフリカのタンザニアでしか採れない稀少な石。【タンザナイト】 その美しい紫色の石を魅惑的なタンザニアの夜と名付けたのは、か
はじめまして。ワイヤーアクセサリー作家のSiesta bloomです。本日よりnote始めました。 子供の頃から石が好きで、よく拾ってきては親に捨てられ、また拾ってきては捨てられ、、というイタチごっこを繰り返していた子供時代。 体育で運動場に座れば、座ってる間中、きれいな石っころを探してました。 今思えばそれは、雲母や黒曜石、水晶のカケラだったのでしょう。 キラキラして透き通った石は宝物でした。 そんな子供時代、お気に入りの石はポケットに入れておくか、クリップケースの中で