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北欧の妖精 トロレアイト

ムーミンみたいな石。トロレアイト。

スモーキーなブルーが可愛らしい石です。
トロール石とも呼ばれ、トロールって妖精って意味なんですって。
今日はこのトロレアイトのミニストーリーをご紹介します。
いつもの胸キュンとは、ちと違うかもですが(笑)

【こんなシーンでつけて欲しい☆妄想ストーリー】

夢だろうか・・
・・・
うん。きっと夢だ。
・・・

私の目の前にいるのは・・
ちっさいオジサンだった。


それは、失恋にもならない失恋のあと
部屋で少しばかりワインを吞み過ぎた夜のことだった。
テーブルでうたた寝をしていて、ふと何かに髪の毛を引っ張られたような気がして目が覚めた。

(吞み過ぎて変な夢みてるんだな、きっと。)
テーブルに突っ伏したまま
目の前のちっさいオジサンを消すべく、ぎゅっと目を瞑る。
そろりと瞼をあけてみる。

ソレは、しゃんと背筋を伸ばし腕を組んで立っている。
(・・まだいる。まだ夢から覚めないのかな。)
もう一度、ぎゅっと目を瞑ってみる。

ツンツンと前髪を引っ張られる。
「った!・・」
目をあけると、ソレが髪を引っ張っていた。
「なんてリアルな・・」

するとあろうことか、ソレは喋りだした。
「やぁ、お嬢さん。僕が見えているんだろう?」
「!」

「大方、夢だとでも思っているんだろう。」
ツンツンと髪を引っ張る。
「残念だが、夢じゃあない。僕はちゃんとここにいるからね。」

ぼんやりと思い出していた。
そういえば、妖精だとか小さいおじさんだとかが居るの居ないのと
友達と昔言いあっていたなぁ。
あぁ、私もそんなものが見えるほど、今回の失恋はショックだったということかぁ。

目の前にいるソレをじっくりと見てみる。
小さいけれど、きちんとスーツを着込んだ紳士に見える。
あれだ。
あれに似てる。。
「ムーミンのパパ。」

「あ!言ったな!それ言われるの嫌なんだ。」
ソレはちょっとふくれっ面になった。
「彼より僕のほうが男前だと思うんだが。」
腕組みをしてプンプンしている。

(なんか・・・可愛いかも・・)
ゆっくりと顔をあげて、テーブルの上にいるソレを見つめる。
「誰?」

「やっと訊いてくれたね!僕はトロール。北欧の妖精さ。」

・・トロール。
・・妖精。

「やっぱりムーミンのパパなんじゃ・・」
「違う!!」

トロールは真っ赤になって怒り出した。
(面白い・・)

「で、そのトロールさんが何でここに?」
するとトロールは、姿勢を正して右手を左胸に当てて
「お嬢さんが僕を呼んだんですよ。」

「いや、呼んでないし。」
トロールはまたふくれっ面になって
「呼んでます!だって昨日ピアスを買ったでしょ?!」

ピアス?
そういえば、帰りに立ち寄ったショップでピアスを買ったっけ。
優しいブルーの石が心を癒してくれそうで・・
たしか店員さんの話では、珍しい石で妖精の石とか何とか・・
「・・・あ。」

「思い出したかな?その石にはもれなく僕がついてくるんだよ。」
「・・・・。」

「あ!今、ピアスを返品しようと考えたでしょ!」
「バレた・・・。」
トロールはまたプンプンと怒りながら
「返品禁止です!」

おかしくなってちょっと笑ってしまった。

「やっと・・・笑ってくれたね。」
「え?」
トロールは優しい顔で笑っていた。

「ずっと泣いていたから、心配だったんだよ。」

夢なのか、妄想なのか、お酒でまわらない頭がみせた幻想なのか。
とにかく非日常な出来事に困惑しながらも
私を心配してくれる存在が目の前にいる。

「少し元気になったかな?」
「・・うん。ありがとう。」
そう言うとトロールは満足気にほほ笑んだ。

不思議なトロールとの出会いが、私の日常を変えていくことになるとは
この時の私は思いもしなかった。

to be continued


って、続きじゃないか(笑)
どう終わっていいかわからず、こうなりました(笑)
続きがいつ書けるかわかりません。
ま、そのうち。。。


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