本のタイトル、目次、を見るだけでも刺激になる
幼い頃から本屋に行くのが好きでした。
しかし
長らく漫画以外の活字だけの本は、読むことができなかったのです。
親に本を買ってもらって読んでも、内容を理解することが困難でした。
それゆえ
本を読んで楽しいと思ったことが、その頃はありませんでした。
しだいに、本を遠ざけるようになっていました。
でも
本屋に行くのはとても好きでした。
時間があれば近所の本屋に行っていました。
本屋の雰囲気が好きだったのでしょうね。
雑誌の表紙、単行本の装丁、文庫本の作家名やタイトル、静かな店内、本に集中し立ち読みする人の真剣な顔、書店員さんがブックカバーをかけるときの所作、本屋さん独特の匂い、そして、僕のように店内をうろうろして、本のタイトルを次から次へと見てゆき、本をパラパラ捲り、目次だけ目で追ったりしている人達がいる空気感が何とも言えず好きだったのです。
なぜに本を読まなくとも(読めなくても)、楽しかったのだろう?
家にいるとき部屋でボッ~っと本棚を眺めているときがあります。そんなときでも、本のタイトルを見ていると読んだ本の内容のことを思い出したり、タイトルだけで刺激を受けることがあります。
たとえば
タイトルだけ、いや、その言葉によって考えさせられ、想像し、力をもらえることがたくさんありました。
本屋に行くと、さまざまなジャンルの本のタイトル、解説、帯やPOPの言葉があります。
それらを見ているだけで、知らず知らずの間に刺激を受け、力をもらっています。
言葉だけではありません。
装丁の写真や絵、フォントからも刺激を受けました。
本屋にいる人たちと一言も言葉を交わさなくても、大切なものを共有している感覚が子どものときから変わらず、今も本屋に行くのが楽しいのです。
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。