「宇宙のひと粒」 太田朋
「ぼくの無数の思いが
いつかきみを守りますように」
「宇宙のひと粒」 太田朋
北海道のリゾートホテルのショップ。
雑貨屋さんのようなホテルの
ショップで出逢った太田朋さんのポストカード。
それ以来、神戸で行われる太田朋さんの個展に行ったり、絵本を読んだり、そうやって時折、朋さんの絵と言葉に癒され、励まされてきました。
この絵本は白の余白までもが雄弁に物語り、朋さんの素敵なささやきのような言葉が力強い一歩を踏み出させてくれます。
この絵本は青（ブルー）を基調とした安らぎと抱擁を感じ、月にまもられてる安心感を抱きます。
そしてわたしたちは宇宙の一粒・一粒でであり、見えない糸でつながっていることを思い出させてくれます。日常、忘れ去っている見えない糸を。
あの月のように
まくらやみに
くっきりと浮かぶ
月のように
きみの闇に
やさしく
浮かびあがる
存在でありますように
あの星のように
永い時間をかけて
ゆっくりと届く
光のように
ぼくの無数の思いが
いつかきみを守りますように
純粋な祈りのような
太田朋さんの
やわらかい絵と言葉に
きれいなカケラをいただきました。
【出典】
「宇宙のひと粒」 太田朋 青心社
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。