しもかわ

物理の講師。受験生の勉強用に、一時的に登録。主につまづきやすい点など発信できればと思い…

しもかわ

物理の講師。受験生の勉強用に、一時的に登録。主につまづきやすい点など発信できればと思います。Twitterは@shymotch

最近の記事

グラフアプリ2

Graphing Calculator AR これかなり強力です。600円くらいするけど。 単純に2D,3Dのグラフが描けるだけでなく、変数設定してアニメーションを組んだりもできます。物理だとそこまでする必要はあまりないかもしれませんが、数学の切断面の関数決定などには大いに参考になるのかも。あと、遊び機能ですが、ARなので描いたグラフを写真と合成もできますよ。 鞍型ポテンシャルを描いてみました。関数の入力も非常に強力な入力サポートがついているのでかなり直感的にできると思い

    • 回転運動のドップラー効果

      円運動する音源から放たれる音を静止している観測者が観測する場合のドップラー効果の問題をやりました。グラフの特徴は掴めたかな? ところで、音源と観測者を入れ替えたらどうだろう?

      • グラフアプリ

         水面波の干渉の図はMathematicaを使って描いています。最近ではMathematica Online とかも出てきて、タブレットやスマホでも利用できるようになりました。とはいえ、受講生には自分で描画するにはもうちょっとお手軽なのがあると便利かも?  という事で、手軽に使えるスマホアプリを3つほど紹介してみたいと思います。まずは第1弾です。 Quick Graph スマホでも手軽に使えるアプリで2D、3D両方ともかなり直感的に操作できます。無料版と600円くらいのバ

        • 水面波の干渉(円形波) 授業補助

           水面に雨粒が落ちると,そこから円形に波紋が広がります.あのような波を円形波と呼びます.授業では,2つの固定波源から連続的に円形波を送り出し,それらが干渉する様子を学びました.2つの波源から出た波は現実では減衰していきますが,その減衰を無視したものとして考察をしました.  x軸上にある2つの波源のうちの一方による波です.同心円状の波紋ができています.その中央に波源があります. 動画で見るとこのようになります.  x軸上にある2つの波源のうちのもう一方による波です.こちら

        グラフアプリ2

          水面波の干渉(直線波) 授業補助

           位相が揃ったところを結んでできる面を波面と呼びます.例えば,山どうしを結んでできる面や谷どうしを結んでできる面を考えてみましょう.上図では薄いグリーンが水面で,ブルーは少し沈んだところと思ってください.あまり深いところだと水面と揺れ方が変わるので,水面のごく近くと思ってください.水面も少し沈んだところもおよ同じような揺れ方をしているでしょうね.  ここで,山どうしを結んで見ると面ができます.谷どうしを結んでも面ができますね.上の図のような波面が平面波を平面波と呼びます

          水面波の干渉(直線波) 授業補助

          波の式

          今回は、正弦進行波の式の作り方をマスターしましょう! まず、波の式の表し方のごく基本編として「波の式(1)」を見てみてください。 それができたら、いよいよ進行波の式の作り方として「波の式(2)」をやってみてください。基本的に作り方は2通りあり、両方書いてあります。また、それらを両方やった時に陥りやすい落とし穴についても注意書きをしておきました。

          コンデンサーの基礎公式集

          みさんが楽器を始める頃,先輩に相談をしているとしましょう. み:「先輩!私エレキベース始めてみようと思うんすよ!必要なものってな何がありますか?」 先:「うん,じゃあ,まず楽器本体を買って,音鳴らすスピーカーみたいなやつもいるし,それと楽器繋ぐ電線もいるよ.楽器を肩からかける肩ひもも買ったほうがいいね.」 み(心の声):なんかダサい... しきりなおして み:「先輩!私エレキベース始めてみようと思うんすよ!」 先:「うん,じゃあ,まず楽器本体を買って,「アンプ」も

          コンデンサーの基礎公式集

          保存則part2

          保存則の考察その2です。 今回はエネルギーと仕事をメインテーマにしてみます。 力学的エネルギー保存則はよく使うけど、「どんなときに成り立つか考えながら使ってる?」って言われたら、「えええ・・・・」ってなってしまいそうですね。そのあたりをスッキリさせたいと思います。part1と合わせて保存則をバッチリマスターしよう! 写真はエッシャーの有名な絵のtシャツです。対面授業が始まったら着てみたい。力学的エネルギー保存則を素無視してて好きです(笑) 途中、保存力や位置エネルギーの知

          保存則part2

          保存則part1

           運動量保存則、力学的エネルギー保存則は、力学で大変よく使う保存則の2つです。今回は運動量にスポットを当てて考察してみます。   どんな時に使うとよいか?   どの物体を対象に考えるのか?   成立条件は何か? など、考えてみれば、重要そうだが、普段スルーして何となく使ってしまってるなんてことはないですか?ここで一度丁寧に考察してみてはいかがでしょう?問題の誘導に従って使うというのでもよいですが、使いどこなどがしっかりわかっていて自分から狙って使えるようになると本当の理解

          保存則part1

          単振動のおはなし

           単振動の系統的な攻め方についてまとめてみました。いろいろな解法があるのでこれが絶対というわけではありませんが、オススメを書いてみました。およそいつも使える解法としていくつかの例も載せてみました。  導出にも興味があるひとは§1から読んでください。導出はマスターしていて必要ない場合は§2からで良いです。また、微積分や細かい話は苦手なのでひとまず解けるようになりたいっていう人も§2からやってみて良いでしょう。でも、表面的な方法論に終わらないためにも後ででもいいので§1も理解し

          単振動のおはなし

          ベクトルの表現

          物理では、力や速度など、ベクトル量がよく出てきます。 ベクトル自体は分かっているけれど、たまに向きの扱いなどで混乱してしまうなんてこともあるんじゃないでしょうか? それは、表現の作法を知らないだけかもしれません。それについて少しまとめてみました。よかったら参考にしてみてください。

          ベクトルの表現

          はね返り係数のおはなし

          はね返り係数の式、苦手だったりしませんか? 自分の中でいまいち納得が行かないまま、暗記した公式に単なる当てはめで使ってしまっている人も多いと思います。 本当はそれではだめだと分かってはいるものの、向き合う機会を作ることなくここまできてしまった・・・ そんな状況かもしれません。ここで一度、丁寧に向き合ってしっかりした理解を自分のものにしませんか?

          はね返り係数のおはなし

          作図力を身につけよう part2

           part1では基礎的な作図を紹介しました。今回はもう少し応用編です。入試にここまで必要ないというのも多々掲載していますが、作図できることによって得られる考察力の向上というのもあるのでよかったらチャレンジしてみてください。  実際の答案で描ける必要はなくても、作図の手法を知っていることで、与えられた図から情報を引き出すのがうまくなったりしますので、描けないまでも、手法を知っているとよいと思います。  知らないから描けなかったというのと、知ってはいるが描かなかったというのは

          作図力を身につけよう part2

          摩擦力の向き

          後輪駆動の自動車が前方に加速中です。前輪と後輪にかかる摩擦力の向きと大きさの大小関係として適当なものを上の図の①〜④の中から選びなさい。自動車がイメージがわかない場合は自転車で代用して考えても構いません。 スクロールすると下に解説と答えが載せてあります。まずは、それを見ずに自力で考えてみてください。 あ、ちょっとスクロールしましたね!答え見ちゃいますか?もっかい考えますか? 答え見る→下へ  もっかい考える→上へ さらにスクロールしましたね?見ちゃいますか? 答

          摩擦力の向き

          近似について

           物理で苦手な分野は特にはないのだが近似が出てくると辛いとか、物理が苦手だけど近似が出てくるともうパニックとかいう症状はあるかもしれませんね。分野を問わず出てくる近似、これにどう対処したら良いものか?今回はそこにスポットを当ててみました。「近似ノートΓ-14」公開したのでダウンロードして参考にしてみてください。 ところで、タイトル画像の無視はOK?近似ノート見て考えてみてね。

          近似について

          作図力を身につけよう!part1

           今回は作図法です。と言っても、綺麗に描こうとすると時間がかかりますし、急いでテキトーに描くとかえって誤解を招いて失点につながります。高速に美しい図を描くとなるとそれだけでかなり修練を要する事柄でもあります。  うーん・・・  ここでは、あくまでノートをとったり、試験中などに考察するのには十分な精度が保たれつつ手早く描く方法を考えてみましょう。要は使える図をパパッと描くスキルを身につけようってことです。ある程度は練習が必要ですが、そう難しいものではないので、ぜひ身に付けて

          作図力を身につけよう!part1