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コンデンサーの基礎公式集
みさんが楽器を始める頃,先輩に相談をしているとしましょう.
み:「先輩!私エレキベース始めてみようと思うんすよ!必要なものってな何がありますか?」
先:「うん,じゃあ,まず楽器本体を買って,音鳴らすスピーカーみたいなやつもいるし,それと楽器繋ぐ電線もいるよ.楽器を肩からかける肩ひもも買ったほうがいいね.」
み(心の声):なんかダサい...
しきりなおして
み:「先輩!私エレキベース始めてみようと思うんすよ!」
先:「うん,じゃあ,まず楽器本体を買って,「アンプ」もいるし,それと楽器繋ぐ「シールド」もいるよ.「ストラップ」も買ったほうがいいね.」
み(心の声):おお!ちゃんとしてるっぽい!しかし,専門用語すぎてわからん
再びしきりなおして
み:「先輩!私エレキベース始めてみようと思うんすよ!」
先:「うん,じゃあ,まず楽器本体を買って,「アンプ,音がでるスピーカーみたいなやつな」もいるし,それと楽器繋ぐ「シールドって言って楽器とアンプ繋ぐコード」もいるよ.「ストラップっていう肩に楽器かけるベルトみたいなやつ」も買ったほうがいいね.」
み(心の声):おおお!ちゃんとしてるっぽい上に意味がわかる!
なんの話やさ!? と思ったかもしれませんが,道具や用語って大事だと思いませんか?
まず,エレキベースは本体だけ買ってもアンプがないと大きな音は出せませんし,楽器とアンプを繋ぐコード(通常シールドと呼びます)がないとやはり音が出せません.最低限,こういう道具っているんですよね.どんなに崇高な音楽精神を持っていたとしても道具がないと具現化できません.そして,道具それぞれの名前を知らないと絶対ダメではないかもしれないけど,ちょっとダサいし,何よりコミュニケーション上大変不便です.「アレ(楽器)をアレ(シールド)でアレ(アンプ)にさしてガーやる(演奏する)ねん」では,なんとなく言わんとすることは雰囲気的に伝わるかもしれないけどやっぱり用語を使ってもらったほうがちゃんと伝わるでしょうね.
みさんは楽器初心者なので専門用語はわからないかもしれません,でも1番目みたいにちゃんとした用語を一つも使ってないと今後のためにはあんまりよくなさそう.それに雰囲気もないしね.
だからと言って,2番目だといきなり専門用語ばかりで用語が何を示しているのか(定義)が伝えられていないから初心者だと混乱しそうですね.
三番目だと,用語もちゃんと伝えてくれているし,その説明もあるので良さげですね!でも,みさんは「なんか音楽してみたーい」ではなく「エレキベースしてみたい」というようにある程度具体的に興味を持っています.それならば用語の説明はもはや蛇足かもしれません.じゃあ,2番目がいいかもしれませんね.
みなさんは平行平板コンデンサーを学ぼうとしています.「なんか電気っぽいもの知りたい」ではなく「平行平板コンデンサー」というある程度具体的に興味を持っておられます.電場とか容量とかいう用語はある程度知っているのではないでしょうか.なので,
「うん,じゃあ,極板間電場や極板間電位差,電気容量なんかは揃えておいたほうがいいな.そして,極板間引力やコンデンサーが蓄える静電エネルギーなんかもいるな.」
という2番風で伝わるのではないでしょうか?
もし,用語アウト〜(泣)!な場合は教科書などで定義をチェックしよう.
そういえば,よく,初心者セットみたいなの売ってますね.一通り必要なものがセットになってるやつ!あんまり安すぎるのはおすすめできないけど,楽器屋さんがそれなりのものをセットにしてくれているものは,確かにこれから始める人にはおおよそ痒いところにちゃんと手が届いてうってつけなものも多いですよ.
ということで,あんまりあっさりしすぎてスカスカなのはダメだろうけど,受験屋さんがそれなりのものをセットにしてくれている公式集は,確かにこれから始める人にはおおよそ痒いところにちゃんと手が届いてうってつけかもよ.今回のプリントはそんな感じのものです.
楽器がある程度弾けるようになると,もう少し突っ込んだセットが欲しくなったりするものです.始めから全てプロ仕様みたいな気合の入ったものを揃えてみるのもありっちゃありでしょうが,意外と扱い難しかったりするんですよね.でも少し慣れてからだと良さがわかるもんだったりもしますね.なんでもそうでしょうけど.
公式集なんかも同じで,ある程度できるようになると,もう少し突っ込んだ内容が欲しくなるものです.大学に入って上位の電磁気学を学んだりするともっともっと包括的な考察が出来るし,視野が広がるし,わかった実感も気持ちいいです.それを今から気合入れてやるのもありっちゃありかもしれないし否定はしませんが,なかなかに難しいです.やはりひとまず大学に入ってのお楽しみくらいで良いと思います.
さて,前置きが長くなりましたが(笑),コンデンサーは平行平板コンデンサー単体だけでもかなりたくさん公式が出てきて整理が追いつかないという事態になりがちですね.
導出と「ここを覚えておこう!」というのを簡単にまとめてあります.通常授業や講習会などで配布していたプリントに多少加筆したものになりますが,受験生の皆さんにチェック用として役立ててもらえればと思います.
これさえ覚えておけば!というものではありませんが,考える上での必要な道具箱という位置付けです.それを駆使してどう問題を解くかは演習で身につけていくところですね.
道具だけ揃えても曲を練習しないと演奏にはならないですね.同じように,公式という道具だけ覚えても実際の問題演習の中でそれをどう使うかを練習しないと意味がないです.そのバランスを大切に勉強してもらえればと思います.
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