すんすけ

仙台で大学生やってます。貴重な時間を割いて読んで頂きありがとうございます。

すんすけ

仙台で大学生やってます。貴重な時間を割いて読んで頂きありがとうございます。

マガジン

  • 恋愛について

  • 嫉妬するほどスキ

    僕の嫉妬するほど大好きなnoteを僭越ながらまとめさせて頂いています。自分が何度も読み返す用です。こんな文章を書きたい。

  • 会話

    今日も誰かと誰かが楽しい会話をしているよ

最近の記事

  • 固定された記事

晴れの日に傘を持って行くということ

今日は晴れた。雲ひとつない気持ちのいい晴れの日だった。そんな日にぼくは傘を持って行った。奇を衒おうとしたのではない。もちろん日傘でもない。雨水を避けるために頭上に広げる傘だ。 朝、天気予報を見た。天気予報と言ってもテレビの右上か左上かに現在の時刻が表示されているやつの下に、ちょこんと出ている太陽のマークとか傘のマークで天気と気温を教えてくれるあの天気予報だ。その天気予報には太陽マークとその隣に青い傘マークが表示されていた。「今日、午後から雨降るんだ」と思った。だからぼくは今

    • 桃太郎①

      むかしむかしあるところに 桃太郎というお爺さんがいました。 彼は英雄でした。 犬と猿と雉と共に悪い鬼をやっつけたからです。 しかし それは過去の話です。 ひと時の武勇伝だけでひとつの人生うまくやっていけるほど、この世界は甘くありません。 桃太郎の噂は瞬く間に広まり、噂の特性上、フィクションを含む話も多くなってきました。 桃太郎は桃から生まれたらしい。 そんなこと信じたくありませんでした。 お爺さんになっても自分が桃から生まれたことは信じていません。 桃から人間が

      • アメリカ

        自転車、鍵かけてもタイヤ盗まれるし、バスは時刻表通り来ないし、レジの店員さんは早口で何言ってるかわからないし、自転車のタイヤ盗まれるし、道路は右側通行だし、歩いてたらマリファナ臭漂ってくるけど、みんなフレンドリーだし、ちっちゃいこと気にしないマインドでハッピーハッピーだし、大学生はしっかり勉強してるし、こっちまでその波に乗っちゃうのが許される。 それがアメリカです。 帰国したらまたちゃんと書きます。

        • 【1】出会いについて

          出会いについて語らなければならない時、その話は必ず、「悲しい話だと思いませんか」で締めくくられる。そういうものなのかもしれない。 例えば、原宿の裏通りですれ違った時。 例えば、新幹線の指定席で隣同士になった時。 例えば、夜行バスの待合室のトイレの列に並んでいる時。 例えば、大学の同じサークルに入った時。 これらは全て出会いになり得る。お互い意識しないところで悲しいとか、怖いとかそういう感情を共有しているかもしれない。友達になるかもしれないし、ならないかもしれない。必要最低

          有料
          100
        • 固定された記事

        晴れの日に傘を持って行くということ

        マガジン

        • 恋愛について
          2本
        • 嫉妬するほどスキ
          5本
        • 会話
          7本

        記事

          【0】恋愛について

          恋愛とかいう、この世界で語られ尽くされた話題について語りたくなった。それは、私自身、恋愛に踊らされ、弄ばされ、弱みを握られている、ちっぽけな、本当にちっぽけな存在であるからである。みじめで、情け無い、暖かい春の風にも飛ばされてしまうほど、しょうもない、そんな人間であるからである。本当に偉い人は、偉いからこそ、偉そうにする必要が無いように、私のような、本当に取るに足らない存在は、恋愛を語ることによって、自分を少しでも大きく見せたがるのである。他者から一目置かれたい、自分を肯定し

          【0】恋愛について

          2024年やることリスト

          手短に 新年明けました!おめでとう御座いました。はい 1月からやらねばならないことに追われて窒息しそうなので、簡潔にやることリストを書きます。参考にしても、しなくてもいいです。ご自由に。 ①献血 ずっとやらねばと思いつつ、やったことなくて、それはさすがにまずいと思い、今年はやります。なんなら明日行きます。注射自体、好きじゃないけど嫌いでもないし、自分の血で救われる人がいるなら、何もできない私なりに生きている意味があるのではないかと思います。あと、普通に「ああ、さっき?献

          2024年やることリスト

          GABAにイラつく

          一時的なストレスを低減してくれるとか、睡眠の質を向上してくれるとか、イライラしている人に親切な物質があるらしい。パッケージにも書いてある。は?なんなの?お前に俺のストレスを低減してもらえるほど俺のストレスも甘っちょろいもんじゃえねんだよ。なめんな。 本当にイラついてる人はせっかくイラつきを減らしてくれるものに出会ってもイラついてしまうのだな、と自分のイラつきを通して学んだ。なんと悲しいことだろう。そんな私は、スターバックスのお店の壁に掛かっているありきたりな絵画にちょっと感

          GABAにイラつく

          好きな曲

          誰かが好きって言ってたり、題名は知ってたけどそういえばあんまり聞いたことなかったっていうような曲があって、そんな曲を聴くときって缶ジュースを開けるときくらいのほんのちょっとの勇気が必要で、でも意外と聴いてるうちに好きな部分を見つけて、それが歌詞だったりメロディだったりは曲によるけど、その部分を聴くために再生してると、聴いてないときに頭の中で自然とその曲が流れ出して、「あ、自分この曲ハマってるかも」って気づいて、好きな曲を集めたプレイリストに追加して、イヤホンはめて、そのプレイ

          スパンコール

          何か輝くものがあった。真っ暗な部屋の中、ベッドの上からそれは見えた。オレンジ色に光るそれは、僕の目を突くほど眩しく、じっとそこにあった。 2回目の大学受験が漠然と不安で、1回目の大学受験で成功した高校の友達に相談したとき、「不安の90%以上は実際に起きないって言われてるから大丈夫!」とLINEで言われ、その時の私からしたら、そういう根拠もクソもない自信が欲しかったため、それなりに勇気づけられたことを覚えている。 不安の90%以上が実際に起きないのなら、残りの10%以下を引

          スパンコール

          9月も今日で終わり そんな日に自転車で盛大にこけたなぁ 誰も大丈夫ですか?とか聞いてくれなかったなぁ そんな日もあるよなぁ

          9月も今日で終わり そんな日に自転車で盛大にこけたなぁ 誰も大丈夫ですか?とか聞いてくれなかったなぁ そんな日もあるよなぁ

          帰省ともくもくの雲

          1週間ちょっと石川の実家に帰った。 お隣の家がリフォームされて綺麗になっていた。 前まで無かったのに、町内の至る所に「とびだし注意」という文字と真っ黒な目をした小学生の走っている絵が描かれた看板が置かれていた。 セミはいつもよりよく鳴いていた。 じいちゃんの脚は筋肉が落ちて細くなった気がする。 親戚の子はよく喋ってよく笑って、僕のことを呼び捨てするくらいには成長していた。 僕がいてもいなくても変わるものは変わるだろうし、変わらないものは変わらない。僕がいないことがその変化

          帰省ともくもくの雲

          「君たちはどう生きるか」を君たちはどう観るかってこと?

          先輩におすすめされて、宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を一緒に観てきた。僕は初めて、先輩は2回目。先輩曰く、クライマックスらへんで、ちょっと違和感のある面白いシーンがあるらしく、それを共有したいらしい。 この映画の一つの特徴でもある、ポスタービジュアル以外の宣伝を一切しないという戦略にまんまと引っかかり、映画館に入る前から僕もこの映画が気になって仕方がなかった。ネームバリューのある宮崎駿だからこそ可能になる大胆な賭けなのかもしれない。 20:00上映開始のレイト

          「君たちはどう生きるか」を君たちはどう観るかってこと?

          檸檬

          檸檬は神の最高傑作だ、と彼はよく言う。 好きな食べ物は何かと訊かれると、彼は檸檬だと答える。好きな言葉は何かと訊かれると、彼は檸檬だと答える。最後の晩餐も、無人島に一つだけ持っていくものも、檸檬がいいと答える。 「檸檬の旬はいつか知ってるか?」 彼は私に訊いてくる。 まだ布団の中のぬくもりを堪能していたい気持ちを抑え、私は布団から顔をひょっこりと出す。カーテン越しの窓から牛乳の色をした空がうっすら見えて少し眩しい。 コーヒーの香りが私の鼻をふわっと突いてくる。台所には既に

          もうすぐ無くなりそうだから新しい歯磨き粉を買おうと思っているのに今日もまた買うのを忘れていた。空気入れてブンブン振って遠心力を利用すれば、まだ余裕そうに出てくる歯磨き粉が悪い。それで1週間はもっている。

          もうすぐ無くなりそうだから新しい歯磨き粉を買おうと思っているのに今日もまた買うのを忘れていた。空気入れてブンブン振って遠心力を利用すれば、まだ余裕そうに出てくる歯磨き粉が悪い。それで1週間はもっている。

          “負けず嫌い”じゃなくてもいいという提案

          最近、気づいたことがある。 セブン・イレブンのかりんとう饅頭が美味しいってことと、僕は“負けず嫌い”ではないってこと。 オリンピックでメダルを獲得するくらいのすごいスポーツ選手のNHKのドキュメンタリーだったり、本当に全部自分で書いたのか分からないスポーツ選手のエッセイ本だったり、そういうものに必ずと言っていいほど書かれている、“負けず嫌い”という言葉。 「あの子は小さい頃から、とにかく負けず嫌いで………」みたいなことを小さい頃に教わっていた恩師が言っていたり、「下手くそ

          “負けず嫌い”じゃなくてもいいという提案

          気になる人

          「誰にも言わないでね?」 「うん、絶対誰にも言わない。私そういうの得意なほうなんだから」 「ほんと?誰にも言わないって約束した人に言うのも無しだよ?」 「うん、わかってる」 「大森くん」 「え、まじ?」 「はい、まじです」 「へえ〜」 「へえ〜って何」 「すぐ顔赤くなるんだから」 「赤くなってないもん。恥ずかしくないもん。全然、気になってるだけだもん」 「大森くんのことが?」 「はいはい、そうです」 「どこがいいの?大森くんの。顔?」 「顔じゃない

          気になる人