【0】恋愛について

恋愛とかいう、この世界で語られ尽くされた話題について語りたくなった。それは、私自身、恋愛に踊らされ、弄ばされ、弱みを握られている、ちっぽけな、本当にちっぽけな存在であるからである。みじめで、情け無い、暖かい春の風にも飛ばされてしまうほど、しょうもない、そんな人間であるからである。本当に偉い人は、偉いからこそ、偉そうにする必要が無いように、私のような、本当に取るに足らない存在は、恋愛を語ることによって、自分を少しでも大きく見せたがるのである。他者から一目置かれたい、自分を肯定したい、そういった不束な自尊心の表れでもある。多くの人が何のために恋愛というものをしているのかわかっていないように、私も恋愛を語ることが何のためになるのか、見当もついていない。しかし、見えないものが人を突き動かすこともあるのだ。まずはやってみようじゃないか。書いてみようじゃないか。その中で見えるものが見えてきたらそれでいいし、なんにもわからなくて時間を無駄にしたとしても、それはそれで素敵じゃないか。そう思うのです。