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普通の靴ではいかんのか~グリム童話「長ぐつをはいた雄ねこ」~

グリム童話「長ぐつをはいた雄ねこ」


残り物には福がある

そんなポジティブな感情さえ微塵にも感じていない末息子氏

恩義を感じた者の恩返し話の典型であるこの話からは

「物」よりも「者」の価値の高さを感じ取れる


その前に

なぜ長靴なのだ

普通の靴ではいかんのか

足が蒸れるじゃん

そこの国は一面が湿地帯なのか


末息子氏は猫の言うことを聞いて長靴をしつらえさせるは

なんでも言うとおりにするわで

まるでボーっとした人の様な男

他人に言われた通りにするばかりじゃなくて自分で考えろよ

そこすごく大事なとこ

しかも言って来たのは人じゃなくて猫だ

大丈夫なのか、末息子氏

しかしその人柄が幸運を引き寄せる


手袋にされないで命を救われたからなのか

猫の天賦の才なのかは分からぬが

長靴を履いた猫は大きな成果をもたらす

それまでは文字通り猫を被っていたのか

はたまた長靴効果なのかは全くもってわからない


素直に猫の言うことを聞いてくれる人々ばかりのその国では

猫でも大臣になれる程の成果をあげることが出来る様だ


末息子視点または長靴を履いた猫視点からすると大成功物語だが

その国の民からするとどんな人かも分からぬ人が王様になり

大臣は長靴を履いた猫

それで良いのか


人の良い皆様方ばかりのようなので

それでも何も変わらず暮らしていかれるのであろうが

とんでも法律を発令されたり

重税を課せられたりすることになって酷く苦しむことになったりしては困ると思うのだが

その国の人々はそんな心配はしない様である


猫憐れみの令など発令された日には国中がとんでもないことになると思うが

そんな心配は杞憂のものと

長靴を履き、二本足で歩く猫を見ても

街の人は何事も悟っている世界なのであれば

このお話の世界の民への心配などしても始まらない

「悪い魔法使い」ではなく「えらい魔法使い」を騙して食べてしまうなどという長靴をはいた猫にはくれぐれも用心されたし

絵本は楽しいもの

お父さんお母さんや友達と

そして、お子さんや甥っ子姪っ子、お孫さんを連れて

本屋さんや図書館に行ってみましょう

きっと楽しい一日が過ごせます

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