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【「皆さんは、世界遺産に選ばれて残念に感じられているかと思いますが・」の深さ。かわいい子には旅をさせろのリアル③】日々の雑感 day74

まずは感謝から。おかげさまで、前回の note は #旅行 で先週もっともスキ、注目を集めた記事に選ばれました! 

☆「旅」を通じて成長する人々がおこすソーシャル・インパクトを考える

今回、僕が石見・群言堂さんに集合したのは山崎亮さんのコミュニティ・デザイン部の合宿。時勢に配慮して20人に限定して実施されましたが、全国から様々な人がこの地に集まりました。

連休でもない5月の週末に石見まで来るというのは、実はとても大変。石見は近隣空港にLCCは就航していませんし、新幹線からも遠い。なので、山陰や青森等、コスパが良くない(行きにくい)場所として空白地帯のように存在している地域の一つだからです。そんな交通事情の中、夜行バスで帰ってそのまま仕事のような強者もいましたが、やはり人が「行きたい」と思い、こうした困難を克服してでも「得たい!」と感じる「目的」は本当に大事なのだなとか改めてお伝えしたいわけなんです。

細かいところは個々違うのですが、ここに集った20人にとっては、学びや出会いを通した「自己成長」の機会としての「目的」は共通していたと言えるでしょう。

「旅」を通して出会い、体験をして、経験という学びに変えて、成長した人々が世の中に増えていく。そんな世界にとても魅力を感じますし、そんな日常が増えていくことに対して、とても可能性を感じてなりません。
 
単純な話なんですが、もっとも影響力が高いのは「人」の波及なんですよね。日本中、世界中からいろんな人が動き、集まって、新しい発見や学びを持ち帰り、周囲のつながりの中でまた活かし、活かされていく。
 
その積み重ねが、社会、世を良くしていく。Well-being を実現していくもっとも効率的な方法の一つなのではないかと考えているわけです。

☆「目標」の「目的化」という障害

この国の慢性的な「病」にはこの「目標の目的化」があると確信しています。世間的にはいわゆる燃え尽き症候群に顕著にみられるところですが、有名私立の幼稚園、中学、高校のお受験に合格したとしても、それで人生が保証されるわけではありません。もちろん東大や京大といったブランドがそれを保証するわけでもありませんし、司法試験合格や公務員試験合格といった国家資格すらその個人の人生を保証してくれるわけではないのです。

しかし、こうした「仮の目標」が人生最大の目的のようになってしまい、無理をして、ドーピングのような負荷をかけてしまい、達成と同時にゴールしてしまったような感覚を持ってしまい、燃え尽きてしまう。そして、人生の貴重な時間をその回復に充当しなければならなくなってしまう人も数多くいるのがこの国のリアルです。またそうでないとしても他の選択肢を持たず「他の仕事なんてもう出来ないから天下り先は死守しないと」というマインドセットで日々を過ごし、明らかな無駄遣いを正当化している人達も数多くいます。

この前提も踏まえて話を戻し、その考え方をおきかえていくと「観光」というテーマにおいてもその方向性は同様に潜んでいます。

「世界遺産」という目標がゴールになってしまい、そのステータスが救世主のように地域の観光の永続的発展を保証してくれるかのような勘違いをしている人達が、いまだに多々いるということです。

「世界遺産」を「良かれ」と必死に獲得する運動をしてきた人々がいて、それが何を起こしているか。今まさにこの国のいたるところでリアルに存在している風景です。ましてやこの石見では地域はそのステータスを「望んでいなかった」。そのギャップが今どう帰結していくか・・というそのロールモデルがまさにここにあるわけです。

*というところで、中途半端な字数になりました。きりよく続きは次回に!


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