【予習】第62回カンヌ映画祭【コンペティション部門編】
今回は予習がてらカンヌのコンペに決まった監督たちの受賞歴をまとめてみたいと思います。
『メガロポリス』フランシス・フォード・コッポラ
きました!今年一番の話題作と言っても過言ではないコッポラの作品です。コンペに入るのは『地獄の黙示録』以来のこととなり話題性抜群です。最近は奮わなかったコッポラですが、賞レースに本格参戦なるでしょうか。
『The Apprentice』アリ・アッバシ
こちらも注目の監督!今アツい北欧ホラーの代表監督、アリ・アッバシが今回手掛けるのはなんと若きドナルド・トランプ!セバスチャン・スタンがトランプを演じるということでアカデミー賞にも絡んでくるかも?今のところハズレがない監督なので楽しみです。
『Motel Destino』カリン・アイヌー
知らない監督だと思ったらある視点部門作品賞をとった『見えざる人生』の人ですね。残念ながらこの監督の作品は一作も観られていないのですが、今回二度目のコンペ入りということで日本公開あるでしょうか?というかどこかで特集上映して欲しいですね。
『Bird』アンドレア・アーノルド
きましたアンドレア・アーノルド、『アメリカン・ハニー』は残念ながらネトフリでの配信を見逃してしまって未だに観られていないんですよね…また配信復活してくれないかなぁ…
ドキュメンタリーの『牛』は素晴らしかったので過去作を追ってみようと思います。どこで観られるのか分かりませんが。
『Emilia Perez』ジャック・オーディアール
カンヌの常連オーディアール新作です。個人的にはあまりハマっていない監督なんですよね。パルムドールとった『ディーパンの闘い』もちょっと微妙だったし…でも『ゴールデン・リバー』はなかなか良かったかな。あまり期待せず臨みたいと思います。
『Anora』ショーン・ベイカー
『フロリダ・プロジェクト』が話題を呼び『レッド・ロケット』でコンペ入りを果たしたショーン・ベイカー、またしてもコンペ入り!セックスワーカーの女性を主人公にしたコメディのようです。『レッド・ロケット』はあまりでしたが他は好きなので期待しています。
『The Shrouds』デヴィッド・クローネンバーグ
カンヌ常連クローネンバーグの最新作です。何気に『クラッシュ』しか観たことないんですよね。キワモノ監督というイメージだったので、まとめていてカンヌ常連すぎて驚きました。他の作品もちゃんと観ないと。
『The Substance』コラリー・ファルジャ
ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 :
『REVENGE リベンジ』(シアトル映画批評家協会賞/外国語映画賞ノミネート)
三大映画祭経験なしの女性監督がコンペ入り!素晴らしいですね。とはいえ『REVENGE』はかなり話題を呼んだ作品ではあったので驚きではないかもしれません。初カンヌとなった本作、どのような評価が出るか楽しみです。
『Grand Tour』ミゲル・ゴメス
ポルトガルの異才ミゲル・ゴメスがついにカンヌのコンペ入り!『アラビアン・ナイト』がとても好きだったので楽しみにしています。またしてもクセがありそうな不思議なあらすじ、ミゲル・ゴメス節全開の作品になっていそうですね。
『Marcello Mio』クリストフ・オノレ
日本での公開作はあまりないクリストフ・オノレ監督新作です。『ソーリー・エンジェル』のみ観ていますがあまり…という感じ。今回はなんとマルチェロ・マストロヤンニを描くということで期待が高まっています。しかもカトリーヌ・ドヌーヴが出演するということでどういった作品になっているのか気になります。
『Caught by the Tides』ジャ・ジャンクー
三大映画祭全てに出品経験があるジャ・ジャンクーの新作!これは嬉しい。熱烈なジャ・ジャンクー信者の僕としては大歓喜です。中国の豊かな風土を映した大河ドラマ的作風のジャ・ジャンクー、日本公開が待ちきれません。
『All We Imagine as Light』パヤル・カパディア
『何も知らない夜』で新人賞であるゴールデン・アイ賞を受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭でも最高賞を受賞したインドの女性監督による作品です。まさかカンヌコンペに入るとは。今度はフィクションであるようで、どのような語り口を見せてくれるのでしょうか。
『憐れみの3章』ヨルゴス・ランティモス
もう説明不要ですね。『哀れなるものたち』でも大きな話題を呼んだランティモス!大好きな監督です。またしてもエマ・ストーンとのタッグとのこと、アカデミー賞にもどういったからみ方をしてくるのかも今から楽しみです。
『Beating Hearts』ジル・ルルーシュ
『この愛のために撃て』などの俳優ジル・ルルーシュの監督作品です。監督としては『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』でセザール賞にノミネートされるなど確かな評価を得ています。今作もコメディということでどのようなアプローチを見せてくれるのでしょうか。
『Wild Diamond』アガーテ・リーディンガー
本作が長編デビュー作となるガチガチの新人による作品です。初カンヌでコンペとは…こういうことがあるから映画祭って面白いですよね。短編はどこかで観られるのでしょうか。予習して臨みたいと思います。
『Oh, Canada』ポール・シュレイダー
こちらも説明不要、ポール・シュレイダーによる新作です。正直あまりハマったことがないシュレイダーなのですが、今回はユマ・サーマン、リチャード・ギアと豪華キャスト。あまり期待値を上げず待ちたいと思います。
『Limonov』キリル・セレブレンニコフ
『ザ・スチューデント』以降飛ぶ鳥を落とす勢いのセレブレンニコフ、なんとなく『LETO』を彷彿とさせるルックですね。政治家のエドワルド・リモノフを描く物語ということです。
『Parthenope』パオロ・ソレンティーノ
『グレート・ビューティー』でアカデミー賞も制したパオロ・ソレンティーノ監督の新作です。実はあまりハマらないなと思っていたのですが、イタリア映画祭でやっていた『愛の果てへの旅』がかなりよく自分の中で評価が上がった監督です。今回も映像が見ものの作品になっていそう。
『The Girl with the Needle』マグヌス・フォン・ホーン
なんか聞いたことある監督だな、と思っていたらあの傑作『スウェット』の人でしたか!この人腕ありますよ。1919年のコペンハーゲン、養子縁組の地下組織に巻き込まれる女性を描いた作品ということですごく面白そう。日本公開希望です!
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