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雑談

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2021年8月の記事一覧

理学療法に役立つ睡眠のミニマム

理学療法に役立つ睡眠のミニマム

①体温と睡眠

体温は明け方に低く、午後に高くなる。体温が下がり始めると睡眠に入りやすくなる。

②睡眠と光

概日リズムを調整し、睡眠を促すホルモン(メラトニン)は日中の光曝露が多いほど夜間に高濃度に分泌されるため、日中に十分な光を照射することは極めて重要。

認知症では体内時計の機能低下が起こり、夜間せん妄や夕暮れ症候群(夕方から不穏や徘徊が悪化する)を示しやすい。

③ホルモン・免疫などとの

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睡眠と理学療法

睡眠と理学療法

ヒトの脳の機能状態は覚醒、急速眼球運動睡眠(REM睡眠)、non-REM睡眠の3つ。

REM睡眠は(眼球と呼吸筋を除いて)骨格筋は緊張が消失し、動かないにもかかわらず、眼球はあちこちに急速に動き、鮮明な夢がつくり出され、交感神経系の活動が優位となる。

深部体温は低下し、心拍と呼吸数は増加する。睡眠の25%程度。

non-REM睡眠は夢は作られず、副交感神経の活動性が高まり、心拍、呼吸、腎機能

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後頭下筋群に対する理学療法

後頭下筋群に対する理学療法

後頚部の構造

後頭下筋群は大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋で構成される。

この後頭下筋群は、僧帽筋・頭半棘筋あるいは頭板状筋の下を走行する。

頭痛、頸部痛を有する症例では頭半棘筋と後頭下筋群の間で滑走障害を引き起こしていることが多い。

この滑走障害の改善のための運動療法が必要。

後頭下筋群の運動療法の場合、表層の僧帽筋、頭半棘筋が働きにくい背臥位を選択する。

後頭下筋群を伸展

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