【1分解説】ユニゾで成立したEBOとは?
※1分間で読める600文字以内でお伝えします。
ユニゾホールディングスは、2020年4月にEBOの成立を発表しました。日本の上場企業としては初めてのことです。同社は6月の株主総会後に上場廃止になります。
EBOとは?MBOとの違い?
EBOを一言でいうと「従業員が勤務先の株式を買い上げて非上場化すること」です。つまり、従業員による企業買収です。
多くのケースでは、投資ファンドや金融機関の支援が見られます。なぜなら、従業員の資金だけでは買収金額の全額を用意することが難しい場合が多いからです。
今回のユニゾのケースでも、アメリカの投資ファンドであるローンスターのサポートを受けEBOが成立しました。
EBOとMBOの違いは買収者にあります。経営陣が企業の株を買い上げる場合はMBO、従業員の場合はEBOとなります。
ユニゾのEBOの目的は?
ユニゾHDのEBOの目的は「経営権を外部に渡したくない」というものでした。
そもそもの始まりは2019年の7月。HISがユニゾに対する敵対的買収を仕掛けたことでした。HISの事業提携の申し入れを断ったことがきっかけとなりました。
HISに経営権を握られることを嫌ったユニゾ経営陣は、ホワイトナイト(友好的な買い手)として投資ファンドのフォートレスを選出します。助けを求めたわけです。
ところが、その後フォートレスとユニゾ経営陣が対立し、事態は混乱していきました。最終的には、EBOという「特例中の特例」に落ち着いたわけです。
今回は以上です。
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