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「くらしてん」

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「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。
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#地域

地域をアーカイブするということ ー「くらしてん」陸前高田ページのリリースによせてー

こんにちは。メディア「くらしてん」を主宰している加藤です。 この度、「くらしてん」のサイトに「地域ページ」が加わります。これから様々な地域のページをリリースしていく予定ですが、まずは「地域ページ」の第一弾として、陸前高田のページをリリースします。 このnoteでは、 ①地域ページをつくることになったきっかけ ②地域ページの構成 ③今後の展望 について、書きたいと思います。 ①地域ページをつくることになったきっかけ2018年にスタートしたメディア「くらしてん」。これまで5

方言は良くも悪くも「伝わりすぎてしまう」/「くらしてん」ラジオvol.08

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、暮らしにまつわるテーマの雑談回の「方言」後編です。 函館弁で何にでも使える便利用語「わや」。 標準語でいう「ヤバい」みたいな言葉らしいのですが、広い意味を持つ言葉なだけに「わや」だけで会話が成立することもあるそうです(otto談)。 そうやってニュアンスで通じ合える方言の便利さもありつつ、曖昧であるがゆえの弊害を感じていたottoの話から、後編は展開しています。 方言は良くも悪くも「伝わりすぎてしまう

方言を語っているうちにJK語に想いを馳せた夜/「くらしてん」ラジオvol.07

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、今回はあとがきではなく、暮らしにまつわるテーマの雑談回の前編です。 テーマは「方言」。 北海道弁の「おささる」って知ってますか? この言葉、標準語で置き換えることができないんですが、簡単に言うと「(自分の意思と無関係に・なぜか)押してしまう」 というニュアンスの言葉なんだそうです。 千葉出身の標準語ネイティブのkatoyomeが知って「方言、アツい…!」と、標準語の価値観も変えてしまったようなワードなので

編集のあとで:農業のくらしの時間軸 kurashi027‐28

4月、5月と2か月連続で陸前高田のしょうが農家キクチさんのくらしを公開しました。くらしてんとしては初めて一人の人を連続掲載した記念すべき記事でした。そこから3か月。随分時間が経ってしまったけど、今回はその2回についてあとがきをまとめてみます。 農業のくらしの時間軸「季節を通して写真を撮っておきましょうか?」 連続掲載の始まりは、撮影をお願いした時にキクチさん自ら提案してくれた言葉だった。くらしについてヒアリングさせてもらった時に、農作業の1日だけではキクチさんのくらしを伝

kusashi026:住み慣れた町で心を整える/北海道旭川

くらしてんで新しい記事を公開しました。 今回は、地元旭川にUターンし、子どもから大人まで様々な人たちの場づくりをしているタカハシさんのくらしです。 東京の会社員生活に馴染めず、Uターンをしたタカハシさん。心の充電と自分のできることを見つめ直し、今では様々な人たちを繋げる場を作る活動をしています。 タカハシさんのように、東京や都会の生活が合わなかったという人も多いと思います。それが弱さみたいに捉えられることもあると思いますが、逆に強さなのではないかと思うところがありま

"編集のあとで" kurashi024

1月の中旬頃に山梨市に住むオガタさんの記事を公開しました。 大学卒業後すぐに神奈川県から山梨県に移住して、農家さんや作物のことを発信しているオガタさん。 実はこの編集後記を書いているミウラの友人で、山梨市に移住する前から知っています。 やりたいことができる、くらしの余白 オガタさんは農家さんから「手伝ってほしい」と声をかけてもらい、休みの日には農家さんの農作業のお手伝いやカフェのお手伝いをしている。彼女自身も「趣味は農作業!」と言ってしまうくらい、黙々と農作業のお手伝い

”座談会” kurashi023 花巻のサトウさんのくらしを振り返る

先月12月、岩手県花巻のゲストハウス女将・サトウさんの記事を公開しました。 この記事制作に関わったkatootto、katoyome、ミウラヒサコの3人でサトウさんのインタビューで感じたことを語り合う座談会を決行。 3人がサトウさんのくらしで発見した・感じたこととは? ※サトウさんの記事はこちら↓↓ 都会と違う、地方のシェアハウスの意味 katootto:では、みなさんよろしくお願いします。 まずこの写真が気になるんだけど、サトウさんは今はゲストハウスの一室に住んでい

kurashi024:農家さんと食べる人を近づけるくらし/山梨県山梨

くらしてんで新しい記事を公開しました。 今回は、移住した山梨でつくる人(生産者)と食べる人(消費者)の距離を近づけていくために活動されているオガタさんのくらしです。 平日は地域商社で山梨の果物をPRする広報としての活動をしながら、休日はブドウ農家さんを手伝いに行く、一週間果物づけの日々。撮影をしてくれた時期がちょうどシーズンだったこともあり、果物づくしの記事になりました。 大学卒業後に就職活動をせず、移住をして農家さんと消費者を繋げる活動を決めたオガタさんの選択には考え

kurashi023:まちを楽しみ、人と集うくらし/岩手県花巻

くらしてんで新しい記事を公開しました。 岩手県花巻でゲストハウスの女将をしているサトウさんの記事です。サトウさんがゲストハウスに関わるようになったのは今年8月。彼女自身初めての花巻生活を楽しみながら、訪れた人が花巻のまちを楽しむための”エントランス”になるようにゲストハウスを運営しています。 サトウさんはゲストハウスのほかにもライターやデザイナー、イベンターなど様々な活動をしている、いわゆる”パラレルワーカー”でもあります。人が集う”場”に携わりながら、そのスキルがどう重

ミウラさんの写真と、芭蕉の足跡

このあいだ、陸前高田に訪れたときのことを書いた。 そのときのことを、もうすこし書いてみたい。 ミウラさんの写真を辿る陸前高田に滞在している数日のなかで、ミウラさんが”くらしてん”で撮った写真の場所を案内してくれた。 わたしたちが、ミウラさんの写真の風景をみてみたいとリクエストしたのだ。 なるほど。朝起きて出勤しながら見ているのは海は、ここからの風景か。 作業の合間に、おばあちゃんたちと話しながら休憩しているのは、ここか。 くらしてんで記事にしたミウラさんのくらし。 そ

kurashi022:好きな人たちと一緒に働くという選択/神奈川県⇔富山県朝日町

くらしてんで新しい記事を公開しました。 富山県朝日町と神奈川で2拠点生活をしている20代女子サカモトさんの記事です。朝日町は日本で唯一ヒスイが取れる美しいヒスイ海岸がある町で、彼女は大学時代からまちづくりに関わっています。 「朝日町が好きだから、関わり続ける」 それは学生とは違い、社会人になると結構難しい。それを実現して成長していっている彼女の姿をインタビューを通して感じることができました。 ぜひ、ご覧ください。

陸前高田に行ってきた

夫婦で陸前高田に行ってきた。 くらしてんに協力頂いている方々に会うための旅だ。 陸前高田では、これまでミウラさん、ハギワラさんの2人の記事を公開させて頂いていて、さらに今3人に協力頂いて記事を仕込んでいる。(1人は近くの花巻の方) ミウラさんのくらし↓ ハギワラさんのくらし↓ 今回はその全員に、はじめてオフラインで会うことができた。 というのも、私たちのサイトは”写ルンです”を送って、その人自身に撮ってもらうという少し変わったスタイルでやっていて、その後のインタ

くらしを形づくる”ひと”

地方に住んでいる人たちは、 その人のままくらしていて、 その延長線上で、その個性のまま働いてる。 先日、東京の家から車で数十分行ったところにある松戸の街を歩きながら思った。 このお店の人は、こういう音楽が好きなんだな。店に何気なく置いてある本もきっとこの人の思い入れのあるものだろう。 着ている服もその空間も、全てがその人を表現している。 いいお店ですね。というと、 嬉しそうな顔をするし、 その地域のことをきけば、その人の好みを交えていろいろ教えてくれる。 東京では感じ

"編集のあとで" kurashi021

先週、くらしてんで記事を公開しました。今回の記事は東京の日野在住のジョンさんのくらし。(編集後記なので、口調堅めです。) ジョンさんの活動はとても多岐にわたっている。 フォトスタジオの経営にカメラマン、大学院生、週に1回はボクシングで汗を流し、ときにはボランティアで海外にも行く。 これまでくらしてんに出ていただいた方々でも、ジョンさんと同じように様々な活動をしている方もいたのだが、ジョンさんの場合は動と静という感じで、外に発散していることと内側に吸収していることの両方が見え