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パソコン選び

こんにちは、ヨシタケです。

もうすぐ4月、建築学科やランドスケープなど進学が決まっている学生さんも多いのではないでしょうか。
そんなとき悩むのは、どんなパソコンを買えばいいのか

実際私は建築学生ではないですが、図面を描いたり、パースを作ったり同じようにパソコンを使って仕事をしているので、どんなスペックのパソコンを選ぶかいつも悩みます。

もちろんお金があれば、できるだけ高いスペックのものを選べばいいんですが、なかなかそうはいかないですよね。
そこで今回は最低限のスペックの選び方を実際に使用するソフトの紹介も交えてご説明していこうと思います。

建築学生はMacBook?

なんとなくMacBookがいいなと考える人も多いのではないでしょうか。
デザインも洗練されていて、操作性もよい、そんなイメージですよね。

ただし、私はあまりMacBookをお勧めしません。
理由は2点。①MacOSだと使用できないソフトが多いため。②卒業後、会社ではほとんどがWindowsのため。
①については、macで仮想のWindowsを開くこともできます。少なくともこの辺りがわからない人は、是非Windowsにしておいた方が無難です。

購入するタイミング

個人的には、PCの購入は、3回生以降がおすすめです。
1回生は手書きで作業することが多かったり、2回生も大学のPCが使えるようです。それ以降で、自宅でしか作業しないのであれば、デスクトップパソコンのほうがコスパは良いですし、先輩たちにおすすめのパソコンを聞いたりできます。
手書きが好き、リアルなレンダリングが好きと言ったように、使用するソフトによって推奨スペックも変わるので、ある程度自分の設計スタイルが見えてきてから購入するのがおすすめです。

おすすめのスペック

以下が、一般に推奨されるスペックです。

  • CPU : Intel Core i7

  • メモリ: 16GB

  • ストレージ : SSD 512GB

  • グラフィックボード : GeForce GTX 1650

CPU

CPUとはパソコンの頭脳にあたる部分です。
基本的に画像処理など全ての動作に影響があり、排熱機能が組み込まれていたりもします。
開発が進むごとに世代が更新されていくので、できるだけ新しいものを選ぶことをお勧めします。
また、同じ世代のCPUでもintel Corei9, i7, i5, i3 などがあり数字が大きいほど性能は良いです。
ネットサーフィンなどの通常使用よりも高いスペックが必要になるので、i7以上をお勧めします。i5だと数年でスペック不足になる可能性が高いです。

メモリ

メモリとは、パソコンが演算を行うための頭の作業スペースの広さのようなものです。
大きなデータを扱う際に、この作業域が十分にないとフリーズしてしまいます。3Dモデリングなど、大きなデータを扱うことになるので非常に重要なスペックです。
できれば16GB以上あるとよいです。8GBだと広範囲・詳細な3Dモデルを扱うのは難しいかもしれません。

〈よく使われる図面作成ソフト〉
・AutoCAD(2D : 推奨8GB / 3D :推奨16GB以上) 
・ArchCAD (推奨16GB以上)
・Vectorworks (推奨8GB以上)

〈よく使われるモデリングソフト〉
・SketchUp (推奨8GB以上)
・Rhinoceros (推奨8GB以上)

ストレージ

ストレージとは、あらゆるデータを保存するための記憶容量です。
まず種類が主に二つあり、HDDとSSDがあります。SSDのほうが高価ですが、起動速度が速いためSSDがお勧めです。
また容量は、512GBあると安心です。作成したデータのみならず、ソフトウェアもこの容量を使用するので、256GBだとすぐに一杯になります。

ただし、外付けHDD・SSDやクラウドストレージをうまく活用できるという事であれば、初期費用を抑えるために少し小さい容量を選んでもいいでしょう。コストを抑えるとすればここが一番後から拡張しやすいです。

グラフィックボード

多くのノートパソコンでは、グラフィックボードは搭載されていません。
ただし、3Dモデルの作成やレンダリングをする際に非常に重要なスペックです。主にゲーミングパソコンに搭載されています。
図面を描いたり、図の作成だけで、CGパースは必要ないという方は無理にグラフィックボードを搭載する必要はありません。

パソコンの仕様のグラフィックボードの欄にオンボードなど書かれているものは、CPUと一体化されており、ここで述べているグラフィックボードとしての機能は不十分ですので注意してください。

〈よく使われるレンダリングソフト〉
・V-Ray (推奨2GB以上のGPU搭載)
・Lumion (推奨6GB以上のGPU)
・twinmotion (推奨6GB以上のGPU)

まとめ

以上、おすすめのスペックは何となくイメージできたでしょうか。
10万円前後でもこの程度のスペックを満たすゲーミングノートは見つかると思います。

ちなみに、ゲーミングPCは電力消費が激しく、ノートパソコンと言いながら、実質電源に接続していないとすぐに電池がなくなることや、本体もACアダプターも非常に重たいので持ち運びにはあまり適していないです。

なので、私は出先で図面・軽いモデリングするときはSurfaceProを使っていて、レンダリングは家でDellのゲーミングPCを使っています。

自分の使用したいソフトの要求スペックや、使う場所や頻度なども含めてぜひ自分にあったPCを探してみてください!
それでは~!

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