見出し画像

とあるおばあちゃんとの話~仲間の作り方~

最近、いろんな方と会っておしゃべりする機会が増えています。
コロナ禍でオンラインで繋がるのが増えて、それはとても便利だけれど、やはり顔を合わせてのおしゃべり、はいいですね。
 
先日は80歳を超えたとあるおばあちゃんと、おばあちゃんの「隠れ家」のようなお部屋で1時間ちょっとおしゃべり。
 
楽しい。
 
僕は人の話を聞くのが好きです。
特に、人生の先輩たちのお話、自分が知らない世界の話は面白い。
 
話の途中、本の話になりました。
僕は本に囲まれていないと落ち着かないので(本がない部屋は息がつまる感じがします)、本があってコーヒーとかも飲めておしゃべりも出来る空間を町に作りたいんですーと話すと、おばあちゃんは「うちに世界文学全集や日本文学全集があるから、あなたにあげる」とのこと。
 
やったー。
自分のやりたいことや構想は口に出してみるものですね。
 
おばあちゃんはさらに、たまに店番もするよと言ってくれました。
僕は、町のいろんな方たち(高齢者の方たち、会社者員、役場職員、子育てしてる方たち、学校の先生、大学生、高校生、農家、漁師、お医者さん…)が関われる「余白」のある場所を作りたくて、店番とかもみんなで代わりばんこで、みたいなことを考えていたので、まさにピッタリ。
 
おばあちゃんの話では、今はコミュニティバスで町立病院に通っていて、行きは良いんだけれど、診察が終わって帰る際に時間がなかなか合わないことが多く、しかし待つ場所もないので、近くのスーパーまで歩いてベンチで座って待っているとのこと。
ベンチも悪くはないんだけれど、軽くお茶も飲めて友人たちとおしゃべりしながら待つことのできるスペースがあれば嬉しいし、助かる・・・
 
具体的な誰かの「困りごと」と、具体的な誰かの「やってみたいこと」が繋がれば、あとは実際にやってみるだけです。
 
ということで、お楽しみに。
 

社会学者の宮台真司さんは、これからの時代はかなり困難な時代だけれども、いかに「仲間」を作って生きていくかが大事、と言っています。
では、どうやって仲間を作るのか。
目の前の人に、「困っていることはありませんか?」と聞くだけでいいと、宮台さんは言います。それが自分で対応できることであればしてあげればいいし、出来なければ出来る人を紹介してあげればいい。もしそれも難しければ、「自分は今こういうことで困っているんだ」と周りの人に言えばいいと。
 
周りの人の足を引っ張りあったり、影で悪口をいうのではなく、仲間を作って楽しくごきげんに生きていきたいなと、僕は思います。
 
こまつばら しゅん
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?