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ノープランでアメリカに行く-現地編⑤

こんばんは。社会起業家/中小企業診断士の浜俊壱(shun1.hama)です。
このnoteでは、
「社会起業家/中小企業診断士っていいですね。」

「どうやったら独立できるんですか?」
「どうやったら経営は上手くできるんですか?」
「何をどういう風に考えているんですか?」

と、よく聞かれることを
自分の人生の棚卸し日々考えていることの言語化を通してお伝えしていきます。

ほぼ毎日noteを書き続けて、今日で868日目。3,000日チャレンジ達成まで残り2,132日。

今日もシリコンバレーでアクティブに動いた一日。ようやく、何かしらの結果に繋がってきて嬉しい。
はじめましての方はこちらもご覧ください↓↓

さて、本日のテーマは「ノープランでアメリカに行く-現地編⑤」です。早速書いていきたいと思います。

〈ダイジェスト〉

・Plug and Playは日本人のグローバル展開の起点としておすすめ。
・現地スーパー調査で物価は日本の平均3~4倍と判明。
・日本のマクロ環境は悪くなるが、ミクロはまだチャンスがある。

--物語としては、こちら↓↓

老舗インキュベート施設「Plug and Play」

今日も快晴でスタート。
良いことあるね、きっと。

ということで、今日の午前中はこちらに来て初めてのアポイント。

場所はPlug and Play(以下、PNP)という、シリコンバレーでは老舗の部類に入るスタートアップコミュニティ。

待ち合わせ時間よりも1時間近く前入りして、受付の陽気な兄ちゃんと談笑しながら受付完了。

スタンフォード大学の図書館に続き、visitorはここでも胸にシールが貼られる。

待合せの時間まで軽く入口付近を散策。
コーヒーとドーナツを無料で食べられる上に、記念ボールペンとノートも無料で頂く。

ここがどういう場所なのか。

その歴史は壁一面に掲載されているCorporate Partnersのプレートを見たら分かる。

数えきれないほどの企業の中、日本で馴染みある企業名も多く確認。

なるほど、ロビーを訪れる日本人の数が異様に多いことにも納得。

ちょうど、YAZAKI社も先日イベントを開催していたようだ。

企業名以外でも掲載されているプレートがある。

それは、協力大学と協力VC。

そして、今までIPOに成功したり、大手企業から大型の資金調達を獲得できたベンチャー企業の一覧も入り口傍の1番目立つ場所に飾られている。

当時のGoogleやeBayが入居していたこともあり、その後の名残りが今でもあるのだろう。

ただ、気になるのは、その日付が2014年頃を最後に更新されていないこと。
(後で教えてもらったが、最近でも大型投資があったらしい)

そういう意味で、ここはかつてのベンチャー企業が集まっていた場所なのかもしれない。

昨日訪れたAWS Startup Loftと比べても、伝統は感じる一方で洗練さは感じられない。

でも、洗練されているから革新が生まれるとも限らない。

本当の革新は、かつてのAppleのようにもっとどうしようもないくらい辺鄙な場所から生まれるのではないか?という直感もある。

いずれにしても、こういったベンチャーを支援する施設やコミュニティが根付いていること自体が素晴らしい。

はじめてのシリコンバレーでのつながり

そして、こちらに来て初めてのネットワークができる。

日本郵便の現地駐在員のNさん。

実は、以前参加させて頂いた私が関係している人財アジア主催の東京での異業種交流会で同じテーブルになった方からご紹介頂き今日お会いさせて頂けるようになった。

ひとしきり、館内を案内して頂く。

日本企業も数多く実際にブースでオフィスを構えている。

そのオフィスを視察に訪れる役員の方々も多く日本人著名者方の顔写真入り色紙のようなものも壁に飾られている。

そして、PNPの事務局をしている日本人女性の方もご紹介頂いた。

現地スタートアップと日本企業をマッチングすることも手掛けていらっしゃるとのこと。

自然と誰かが交わるというよりも、こういう触媒となる方がけっこう重要だったりすると糸島のコミュニティでも思う。

結局、人が介在して始めて0→1ができているんだろうと改めて実感。

色々と話を聞いているうちに、日本企業がここを足掛かりに展開していくのも何だか分かるような気持ちになってきた。

アメリカで日本語でコミュニケーションがてきるのがどれだけ有難いか。
なんか、ここに来たらホームのような安心感がある。

こういった安心感を得られるコミュニティをきっかけにネットワークを広げていくのが現実的なんだろう、きっと。

コロナで人がほとんどいなくなったこの場所も、少しずつ活気を取り戻しつつあるとのこと。

そのためにfreelunchミーティングを行なっているが、今月より中止。
理由は、それをやったもそんなに人が帰ってこないからだと。

切り替え早いのは流石アメリカ。

その代わり、世界の拠点と繋いだピッチイベントが開催される等、また違う方向性にトライしているとのこと。

Dropboxをはじめ、ユニコーン企業も輩出した伝統あるPNP

私も世界基準の事業を創り出していきたい。

と、いうことを思って歩きながら、今まで訪れた著名な方のサインが壁に書かれた場所を隅々まで眺める。

「!」

若かりし頃のピーター・ティール氏の名前を発見。
(Paypalの創業者であり、今ではシリコンバレーの重鎮)

著書であり「ZERO to ONE」は電子書籍で読んだ上に本も買って何度も読み返した私のバイブル。

他にも著名な方も多くサインされている。

でも、まだまだスタートアップと思われる人のサインも混在している。

そして、ダメ元で受付の陽気な男性に尋ねてみました。

「ここに私もサインしても良いか?」と。

「ごめんよ、ここにはサインできないんだ」と、男性。

まぁ、そりゃそうだよね。。
となっていた所、・・・何とOKを頂く。

「!!」

ということで、またとないチャンスだったため、ピーター・ティール氏の横にサインを書かせてもらいました。

never too late
10-Nov-22
s.hama

(言葉は私の恩師の言葉より)

これに恥じないような未来を創っていきたい。

そして、ちょうど昼時になったため、lunchができる2Fの食堂に向かう。

飲み物と併せて約15$。
屋外でも食べられるようになっており、外が気持ちいいので屋外で頂く。

腹ごしらえ完了。

noteを通じて生まれた出会い

そして、午後はnoteを見てご連絡頂いた在住歴25年の私より一回り年上の日本人男性のFさんとお会いすることに。

13時にPNP玄関で待ち合わせだったため、食事後に玄関前に向かう。
ちょうど時間通りに来られて、はじめまして、のご挨拶。
そのまま、その方の車で日本のDaisoも入居しているモールに連れて行って頂く。

道中で、軽くお互い自己紹介。
それと、なぜ、シリコンバレーにいるのか。
私になぜメッセージを送ろうと思ったのか。

その辺りの話をして頂く。

このモールに到着すると、ここが特別な場所だということが分かった。
というのも、日本に縁のあるJapaneseモールだったからだ。

リアルな日本と米国の物価の違い

[ミツワマーケットプレイス]
675 Saratoga Ave, San Jose, CA 95129

特にこちらのスーパーでは、日本で馴染みのあるものが普通に売られている。
お米に生鮮食品からお菓子類、お酒まで何でも揃う。

そして、この場所に連れて来て頂いた背景には、私の現地での物価の感覚を養ってもらいたいという、Fさんのご配慮からだった。

確かに、いつも日本での値段感覚があるので価格差がダイレクトに分かる。

今の円安効果も含めると、平均で3~4倍という価格差。
特に、野菜関係でもやしが10倍の価格になっているのには驚いた。

また、スーパーのレジの時給が$19、で今のドル円レートだと時給3,000円近いことも衝撃。

アメリカの利上げはまさにインフレ抑制の狙いがあるが、実際にこれだけ時給が高いとは。

隣には、紀伊国屋があり日本でお馴染みの雑誌や本、文房具関係も普通に売っている。

ここで食材買えたら、全然不自由なさそうだと思っていたが、やはり他の現地品と比べるとかなり割高なため、必要最低限しか日常では買わないようにしているとのこと。

初の高級ショッピングモール

その足で今度は、Santana Rowという高級ショッピングモールに連れて行って頂きお茶をしながら話をすることに。

SanJoseという街は住宅街が多く、買い物は基本的にこういったモールが複数点在している場所で買うことになる。

ショッピングモールというとAEONのようなものを想像していたけれど、Santana Rowは一つのテーマパークのようにデザインされている洗練されたモールだった。

Fさんとはpeet's coffeeというスターバックスと双璧をなすコーヒーショップでビジネストーク。

アメリカでは当たり前にやられていることでも、日本ではまだまだ手つかずのことが色々とあることを教えて頂く。

「日本はマクロ環境は悪くなるが、それを眺めるだけなく行動を起こしていける人やコミュニティを創っていきたい」と、F氏。

F氏のように日本を長年離れていても、これからの日本のために何かしらできることはないか?と、考えている人もいらっしゃるのではないだろうか。

次の打合せの限られた時間の中だったが濃い打合せタイムを終えてF氏とお別れ。

それからは、せっかくなので、この広大な高級ショッピングモールを散策することに。

TESLAのショールームもある。

まだ、福岡には常設店舗がないブルーボトルコーヒーも発見。

特に、飲食店の風貌がどれも超オシャレ。

昨日のsalesforceの運営するparkのpublicデザインも勉強になったが、飲食店の空間設計のイメージもまた勉強になる。

通りを挟んで反対側には建物の風貌は巨大AEONという感じのモールを発見。

ただ、中は全くの別世界。
ハイブランドや高級ブティックも立ち並ぶ。

日本ブランドも進出

その中でも、結局、高級なお店で何かを買うことはなかったが、日本縁の飲食店もいくつか発見。

個人的に「おっ!」となったのは、まさかの「てつおじさんのチーズケーキ」があったこと。

福岡から発祥して全国に出て行ったお店にまさか出会えるとは。

そして、ラーメン店に長蛇の列。
日本の食べ物、美味しいもんね。

丸亀製麺も準備中。
写真取り忘れたけれど、ユニクロもテナントに入っていた。

サンフランシスコ国際空港の免税店の評判が良くなかったことからお土産をここぞとばかりに買い込む。

おかげで、背負っている鞄もパンパン+両手に袋だらけ。

バスに乗る日本人はいないらしい

そんこんなで、Santana Rowの散策を終えて隣にある庶民派スーパー「Safe way」で夕食の食料調達したため、さらに手一杯。

そんな状況だったので、Uberで帰ろうと思ったが、こんな時になかなかマッチングしない。

調べると、敷地のすぐ隣にバス停があり、そこから乗車できることが分かった。

脳裏によぎるのはF氏の言葉。

「25年いるけれど、バスに乗ったことはない。よく乗れるね。」と。

確かに、車があるとバスに乗る必要もないかもしれないし、何より公共バスの雰囲気はものすごく暗い。

そんなことはお構いなしに今回も乗車。CLIPPER使ってお手のもの。

約15分でトランジットの駅に到着。ここからは電車に乗り換え。
この電車の方がいつも手強い。
というのも、ホームが複数あり進行方向がどっちで、どちらから電車が来るのかということが分かりづらい。

待っていた女性に声をかけると、めちゃめちゃ怖がられながらも教えてもらえた。

そして、来た電車はまさかの寝台特急列車。
レストランもある。

これに乗って1駅らしい。
ということで、乗車。

2階建てになっていたので、2階席の空いている席に座っていると190cmくらいある車掌さんが来て、何やらパスを見せろと言われる。

どうやら私が座っていたのは指定予約席らしい。

物凄い形相で睨んで来られたが次の駅での下車することを伝えると下に行けと言われる。

ということで、1Fに避難。

そして、5分も経たないうちに、目的地の駅に到着。
ドアを開けるのはさっきの強面の車掌さんの役割だったらしいが、鍵を忘れた〜と同僚に連絡。

無事、同僚が来てくれて少し遅れて解錠。

そのお茶目なギャップに癒やされる。

両手いっぱいの荷物を抱え、薄暗い夜道を歩く。

だいぶ、こちらの生活にも慣れてきたかな。

明日は最終日ということで、これまた日本でご紹介頂いた方とお会いする日。

最終日も良い展開となりますように。

つづく。

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