「1件も売れない」という深刻な意味
何事も事業には失敗はつきものですが、ときに全く理解できない不可解な失敗というものもあるものです。世の中失敗しないことなんて考えていたら何もできませんが、どのように失敗するか、どのように失敗から学ぶか、のほうが大切だと思っています。が、普通にやっていたら起こるはずもない失敗というものが定期的に起こるのが地域分野の醍醐味…w
さて以前、不可解な失敗事例として以下のようなトンデモ特産品開発事業がありました。3900万円の事業費をかけて、結果として売上が9.8万しか上がらなかったという事案です。ここまで売れないというのもなかなか痺れますが、その後に裁判沙汰にまでなったのはなかなか香ばしかったです。
そして今回話題としてあがってきた不可解な失敗事例が、以下の「リトリート旅商品」が1件も売れなかったという事案です。3ヶ月で利用者ゼロということで、これは目標に届かなかった、というような失敗とは全く比較にならない深刻な結果です。1件も売れないということは、誰一人としてこれを直接的に営業もせず、放置したとしか考えられないからです。
本件を通じて改めて「営業」のあり方と仕事における「当事者意識」について考えたいと思います。これは単に事業が失敗したということ以上の組織に潜む問題であり、我々一人ひとりは仕事と向き合う時に、このような失敗をしてはいけないということを理解しておくべきと思います。
○ 営業を馬鹿にしているとすべての事業は失敗する
正直世の中の多くの人たちは未だに「いい商品を作れば売れる」とか「いいサービスなら売れる」とか「画期的な企画なら売れる」と勘違いしています。すべては営業あってこそ、なんですよ。
だけど、営業なんて恥ずかしいとか、そんな格下の仕事を私のようなエリートができるか、みたいな勘違いしているアホがいます。自分で売り気もないのであれば事業なんてやめちまえ、と思います。
すべての事業は営業に従うのです。商品サービス開発だって顧客への営業が成立してこそ売上がたって投資回収できるのです。不動産だってテナントや住人への営業が成立してこそ、家賃を支払ってもらえるから投資回収できるのです。営業がないなんてことはありえないのです。
うまくいかない事業の多くは営業不足ですよ。営業のし過ぎで潰れた会社なんてきいたことないですよ。すべての企画担当は営業を第一に意識して物事と向き合わなくてはならないのです。
○ 1件も売れないということの深刻な意味
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