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マルチジョブという可能性・新しい価値の創造

最近、自己紹介をする時困る。

「○○(職業)」の~です。

これが普通だ。

じゃあ自分はなんて名乗ればいいのだろう。

正直分からなくなっている。

美容師・講師・カメラマンの3軸で仕事をしているのだが、今年は美容学生向けコミュニティも始動させたいし、ビデオグラファーとしてももっと活動したいし、もちろんこのnoteも充実させたい。展示にも参加したいし、写真などのビジュアル面でのコンサル・ディレクション・プロデュースとかもやりたいなぁ。

あぁ、なんて欲張り・・・
一体自分は何者なんだろうw

今日は、このマルチジョブ状態で生活している人間の、現在に至る過程とこれからを書いてみようと思う。
複数の仕事をするということはどういうことなのかを改めて考えてみることにする。

複数の仕事をすることでの新しい価値の創造に成功してちょっぴり収入があがった小さい成功体験です

きっと脱線しまくりで長くなりそうなのでいくつかに分けて書こうかなぁ^^;

自己分析してみる

とその前に、僕は性格なのだろうか、優先順位を決めて物事を考えられない。
いつも頭の中は5~6個のタスクが目まぐるしく交代で入れ替わっている。
考えが飛び飛びになってしまう。
もちろん締め切りやスケジュール上、優先させるべきことはわかっているのだがいつもギリギリなような気がする。
これは勝手な想像だがおそらく軽い発達障害の一種だと思う。

片付けが上手くできないし、やりたいことを優先してしまう。
スケジュール管理アプリを利用してるのだがそれがないと生きていけない。

だがそれはあまり悪いことでは無いかもと思っている。
僕は快楽主義者で、”好きなこと・楽しいことしかしない”という人生のテーマがある。
僕の行動原理の一番の基礎になっている。
それに沿っているのでいいんじゃない?

好きなことをするために今年のテーマは「時間とお金のコントロール」「行動力」にしよう。


さて自分の人生を少し振り返ろう


美容学生時代

このころはとにかく早く美容師になりたかった。というよりはヘアデザインを学ぶのがものすごく楽しかった。
これは当時の講師の方のおかげだ。
この方の働き方が、僕の目指すべき美容師像の完成形の1つだった。
美容師やヘアメイク、美容教育講師、美容教育コーディネーター、ヴィダルサスーンアカデミー講師、ラジオパーソナリティ、グラフィックデザイナー、etc.・・・
こうやって書きだすととんでもない方だなぁと改めて思う。
こんな方にヘアデザインを教えていただいていたのでこうなることは自然なことだったのかもしれない。
どうやらこの方の影響でマルチジョブ状態になったことは間違いなさそうだ。

ちなみに学校の出席率は99%だった。ただの1度だけ遅刻しました。普通に寝坊です^^;
それほど学校は楽しかったしやりたいことがはっきりしていた。
今教える側にいて思うのだが、せっかく専門分野が学べるところなのにそもそも学校に来ない子がいたりしてもったいないと思う。
学費を日割り計算すると1日1万円ぐらい使ってる計算になるのに。

しかしよくよく聞くと自分の意志でこの学校に来たのではない子もいたりして一概には言えない。親が、この学校だったらちゃんと行ってくれるかなぁと願いを込めて送り出しているケースがある。中学や高校で所謂“問題児”で出席率も低く次の進路を決められないでいる子たちもいるのだ。
これではやりたいことと学びたいことが一致していないので続くわけがない。

ヘアサロン就職後〜アシスタント時代

この頃は学生時代に比べて熱量が下がっていた。
サロンのシステムに振り回され、スタイリストや先輩アシスタントと雰囲気が悪くなり、レッスンに関しても「努力」が嫌いな僕にはなかなかスタイリストデビューが遠く思えた。
やはり発達障害なのか人間関係が苦手だ。
お客さんとは問題なく会話できるのだが・・・・・・・

何回辞めようと思ったことか。
いわゆる理想と現実のギャップに悩ませせられました。

美容師は技術職なのでスキルアップも仕事のうちだ。
だが時間とお金を「自己投資」しなければいけないので、ブラック企業でよく言われる長時間労働・低収入の様な状態が長く続く。
さらに学校で高度なことを学んだが故の苦労もあったように思う。
いい技術を知っているがために一部でも自分より劣る部分がある先輩やスタイリストに敬意を払えなかった。
変にプライドが高かった。この頃の態度は反省してます。スイマセン。
(ちなみにヘアサロンにおいてのレッスンは、「自己投資」なので先輩や上司から強制されない限り残業では無い)

ついにスタイリストに

何とか社内試験にも合格し、無事スタイリストデビューはした。
だがこの頃は色々あって、美容に対する「好き」の度合いが一番小さくなっていた。
さらに「努力」が嫌いな僕は、当然ヘアデザインも接客のスキルも両方停滞。
そんなもんだからリピーターを獲得できず、売り上げも伸び悩み、ついには入客制限までされる始末。

これではさすがにまずいと、初めて危機感を持っちやっとちゃんと練習したような気がする。

そうしてなんやかんやしてるうちにヘアデザインと接客のスキルを磨き、自信を持って接客できるようになった。
ある程度売り上げも安定し、リピーターも増えた。

美容に対する「好き」度合いも復活だ。

社内の撮影チームに参加

メンタル面で復活した後は、スキルアップのために社内の撮影チームに入った。
広告用にヘアスタイルを作りスキルを磨いた。

ここでそろそろカメラマンとしてのキャリアが始まる。

初期のころはプロカメラマンを呼んで撮影してたが、途中で意思の疎通が図れないことに気づく。
魅せたいところが100%伝わらない。
歯がゆい・・・・・・・

ということで自分で撮り始めた。
やってみると写真そのものが面白かった。
好きなこと・興味あることを追求したくなる僕は、ヘアスタイル撮影も程々に、写真の雑誌を色々立ち読みした。(特にデジタルカメラマガジンが好きだった)
スナップや風景、夜景など、気になったものは片っ端から撮りまくった。
そしていい写真が撮れた時の快感が何とも言えず、どんどんハマっていく。

自分でも思った。
上手くなってる。 
楽しい。

そういえばカメラマンとしてはちょっと特殊な経緯ですね。

ヘアスタイル撮影(仕事) → 色々撮る(趣味) → 色々撮る(仕事)

広告系撮影が出来るぐらいになってしまい、ヘアスタイル撮影をあまりやらなかった時期もあった。

だってそのほうが稼げるし。

SNSでこんなのを見た。

プロカメラマンはアマチュアに勝てない

その通りだと思う。

好きとか楽しいとかってすごい大事で、写真に限ったことでは無いと思う。趣味だからこそ極められるのかもしれない、と。

恩師からの突然の電話

さて5年前だったかな。
ある日サロンに一本の電話があった。

スタッフに取り次いでもらったのだが、

「予約の電話では無いのだけど○○さんからです。」

僕が担当するお客様の中には偶然そんな名前の方はいなかったので最初は誰だろうと首をかしげながら電話に出たのを今でも覚えている。

内容は、母校に新しく高等部が新設されるという事で、一緒に講師をやらないかというものだった。


僕自身は講師経験なんてもちろん無かったし出来るかどうか不安もあった。
だがその方が言うには、僕は在学中、「理解力」という点においてずば抜けていたとおっしゃってくれた。
アカデミックにヘアデザインを教えることのできる数少ない人間だと。
なので、恩師にそこまで言われたらということで、やってみたい気持ちのほうが強くなり速攻でOKしました。

ちなみに思い返してみると自分でいうのもなんだが、義務教育課程では勉強が出来たほうで高校選びにも困らなかった。
(高校の勉強は壊滅的だったが…)

物理や化学が好きだった僕はヘアデザインととても相性がよかったようで実際その日に教えてもらったことをその日のうちに理解して吸収出来ていた記憶がある。
勉強がある一定以上できるということはどの分野に進んでも大事なことだと改めて知った時だった。
なんやかんや親や当時の義務教育課程の先生たちに感謝である。
義務教育課程で身につける基礎学力はすべてに通ずる。
小・中学校の教育者には頑張ってほしいと思う。

兎に角、今講師活動をして5年になるが、おかげでどうにか生徒たちにはうまく説明出来ていると思う。

実はアカデミックにヘアデザインを教えることのできる人間は正直少ない。
全ての技術に対する基礎を普通の美容専門学校ではやらないからだ。
どうしてもサロンに就職してから学ぶことがその美容師の基礎になるのだが、実はそれはそのサロンでのやり方であり本当の基礎ではない。
そのあたりも詳しくまた別のnoteで書こう。

そういえば当時は副業がOKか分からなかったのでとりあえず保留しサロンオーナーに許可を取ったのを覚えている。
許可下りてよかった。

そして後々その方に聞いたのだが、講師としてこの学校に帰ってくる口約束を卒業時にしていたらしい。
僕自身は完全に忘れてました。
スミマセン。ハイ。

講師活動スタート

そんなこんなで美容師やヘアメイクになりたい子たちと関わるようになった。
1年目はコミュニケーションの取り方に苦戦した。
OBだからというのもあるが下手なことは出来ない。
サロンで初めましてのお客様と話すのとは訳が違う。
教育とは責任だ。
高校生は特にだが未成年や20歳前後の感性に対する大人の言葉の影響力は大きい。
意図せず、良くも悪くも大きく響いてしまう時がある。
一つ一つの自分の言動や行動を注意深く客観的に自己分析できなければならない。
正直今までで最大級のプレッシャーだった。

だがしばらくたって卒業生からもたまに連絡を受けるし、そうやって活躍している姿を確認できると講師やっててよかったなぁと実感する。

以前のnoteでも書いたが美容教育は楽しい。早く学生向け美容コミュニティを始動させたい。

https://note.com/shou0748/n/n25d6a3dcd577

いろんな仕事をやってみて

さてここまでちょっとそれぞれの仕事について振り返ってみたが、美容師以外の仕事も本当に楽しい。新鮮でいい刺激になった。
それは忙しさからくる疲労感さえも時にはも心地よく感じる程に。

そして一つ特筆すべき点がある。
2019年は特に「それ」を感じた年だった。

それは「行動力」。

新しい仕事は自分が行動したからこそ実現した。
多くの出会いがあり、仕事の幅が増え、収入も上がった(ここ大事)。
ストレスがゼロという訳では無いが、以前より遥かに人生を楽しく過ごせている。
これは間違いなく自分の行動力が生み出した環境だ。

迷っているなら、興味があるなら、好きなことなら、とりあえず思いっきりやってみたらいい。
うまくいってもいかなくても世界は広がる。
絶対いい経験になる。
そしてさらに次に繋げるために考えて行動するようになる。
楽しい無限のトライ&エラーが始まる。

やりたい事だけ、興味のある事だけをして生きていくことは可能だと思う。
嫌な仕事を高い給料でこなし、休日を充実させる生き方もあるが、僕の価値観はそれを良しとしない。
毎日が楽しく有意義でなければ嫌だ。
自分の欲望に忠実に生きる。
それが今後のテーマだ。

ちなみに余談だが、興味のある事や楽しそうな仕事しかやりたく無いが、実際はあまり気分が乗らない案件も、もちろんある。
そんな時はどうしたらいい?

僕は料金を高めに見積もりを出してる。

それでクライアントが依頼を撤回すればその仕事はやらなくていいし、それでもOKだと言ってくれれば全力で引き受ける。

プロなので。

これは、いわば精神的苦痛への対価である。

やっぱり高い報酬も一つのモチベーションになる。

新しい価値の創造

さて色々な仕事をしているが、その中で喜ばれる場面がある。

僕は美容師なのでヘアメイクが出来る。カメラマンなので写真が撮れる。

これって世間一般では少数派だ。

何が言いたいかというとヘアメイク付きの撮影プランを用意しているのだ。

本来はカメラマンとヘアメイクは別々だ。だか僕の場合は一人二役で人件費がかからない。
お客様にとっては相場より安くサービスを提供できるし、僕にっとっては経費削減分利益が上がっている。
いわゆるwin-winの関係が成立している。

他のカメラマンやヘアメイクさんには絶対出来ないことだ。
唯一無二ではないが他と差別化できる点は非常に大きい。

このヘアメイク付き撮影を気に入ってくれた方が、高単価で多数のご紹介をしてくださったり、イベント撮影で東京に呼んでいただいたりと(僕は大阪在住)、非常に御贔屓にしていただいている。

本当にありがたい。

時間は買えないが作れる

ちなみに実のところ、ヘアメイク付きの撮影はヘアサロンで稼ぐよりも効率がいい。

冒頭に「時間とお金のコントロール」「行動力」というテーマを掲げた。

実はこれ、先程述べた「新しい価値を創造した」ことによって、僕の人生がちょっと豊かになったからなのだ。

つまりこのテーマ、こういうことだ。

「2020年は昨年よりもさらに行動し、より多くの時間とお金を生み出す」

僕はここ数年、「行動」したことによって新しいスキルを習得した。
習得したスキルで新しい価値を生み出した。
新しい価値で効率よく稼げるようになった。

じゃあ次はどうする?

効率よくお金が稼げるということは新しいことにチャレンジする時間と資金が作れるということだ。

僕にはやりたいことが山ほどある。
あれもこれもやってみたい。
何かを始めるときに必ず必要なのが「時間とお金」だ。

今僕は、もともとメインだった美容師を「月半分以上出勤」という形にしている。
半分はフリーランスとして美容教育と写真の仕事に充てている。
普通美容師が外部で仕事をすることは滅多にない。
だが僕は違うスキルを身につけることで自由な働き方を勝ち取りつつある。
自由な時間を人よりも多く持っている。
働き方改革だ。
あれは政府がするものではなく自分でやるものです。

手段としてのお金

そして「稼ぎたい・お金持ちになりたい」という人がいるがこれには種類がある。

・お金が目的になっている
・お金が手段になっている

実はこれは天と地ほどの差がある。

お金が目的の人はそれを消費して終わりだ。

お金が手段の人はそれを投資に使う。

何かを習得したいとか事業を広げたいとかお金以外の目的があり、好転すれば次々に状況が変化していく。
人生が豊かになっていく。
やりたいことができる。

「お金が全てではない」とはよく言うが、お金がないと出来ないことも多い。

これまでとこれから

皆さん、働き方という視点で人生を考えていますか。

これを読んで、一人でも多くの人が人生を豊かに過ごしてくれたら。
これまでとこれからを考えてくれたら。

自分の人生は自分が一番楽しまなければ。
人生はたった1回きり。

やりたいことをやりつくして人生を楽しみましょう。



思ったよりも文章が長くなりました。僕にとっては大作。文章力レベル大幅UP。のはず。

皆さん、最後まで読んでいただき感謝です。

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