商店建築社

店舗デザインの専門誌「月刊 商店建築」のオフィシャルアカウントです。https://www.shotenkenchiku.com

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    連載/デザインの根っこVol.31_萬代 基介

    建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年12月号掲載、萬代基介さんの回を公開します。 つくり手の想定を超え 使いこなされる風景に衝撃を受ける 衝撃を受けたものを考えた時、海外の街から受ける印象が身体化されて、自分の中に残っているように思いました。特に刺激的だった街がベネチアです。石上純也建築設計事務所に勤務していた2008年に2カ月間、10年に1カ月間滞在

      • 連載/デザインの根っこVol.29_菅原 大輔(後編)

        建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年10月号掲載、菅原大輔さんの回(後編)を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年10月号はこちらから! 時間の層を積み上げ 言葉を超える魅力をつくる 前回(vol.28)は、ダイアグラムと不均質さによって、いかに建築をドライブさせるか、ということについてお話しました。レム・コールハースの「S,M,L,XL

        • 連載/デザインの根っこVol.28_菅原 大輔(前編)

          建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年9月号掲載、菅原大輔さんの回(前編)を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年10月号はこちらから! 多様性を貫く図式性と 世界と個人をつなぐ運動 思想からディテールまで、今の僕の考えを構成しているものは何かと考えた時、2冊の本が浮かびました。ひとつ目が、学生の時に読んだ、レム・コールハースによる書籍「S

          • 連載/デザインの根っこVol.27_佐藤 航(後編)

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年7月号掲載、佐藤航さんの回(後編)を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年10月号はこちらから! レイヤーを行き来する楽しさから 空間を考える 前回(vol.26)は、さまざまなスケールを行き来することの面白さをお話ししました。例えば、ペットボトルがあるとします。ペットボトル自体は珍しくもなんともないで

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          • 連載/デザインの根っこ
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          • 連載/商業空間は公共性を持つか
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            連載/デザインの根っこVol.26_佐藤 航(前編)

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年7月号掲載、佐藤航さんの回(前編)を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年10月号はこちらから! 個と全体をつなぎ、 異なるスケールを接続する 衝撃を受けたものについて、今のデザインワークにどう生きているのか、という点からこれまでを振り返って考えました。いくつか考えるうちに、個と全体の関係、あらゆるスケ

            連載/デザインの根っこVol.25_山中 コ〜ジ

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年6月号掲載、山中コ〜ジさんの回を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年10月号はこちらから! 人と自然の関係から 建築を考える 幼少期から今までを振り返って、自分のデザインに影響を与えたと感じるのは、自然との関わりです。実家があった京都市左京区は山に囲まれた土地で、幼い頃から弟と川で魚を釣ったり、山に登

            連載/デザインの根っこVol.23_津賀 洋輔

             建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年4月号掲載、津賀洋輔さんの回を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年9月号はこちらから! 考える対象を広げ、設計の可能性を開く 「創作の根源になるか」という点から、書籍を三つ紹介します。まず最初が、フランスの哲学者ブルーノ・ラトゥールが書いた『科学が作られているときー人類学的考察』。本の序盤で「科学の

            連載/デザインの根っこVol.22_唐沢 洋介

             建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年3月号掲載、唐沢洋介さんの回を公開します。 発売中の最新号「商店建築」2022年9月号はこちらから! カルチャーに触れ、空気感をつくる 僕はあまり趣味がないのですが、これまでを振り返ると、熱中したものが二つだけあります。ひとつはスケートボードで、小学校低学年の頃、親からプレゼントでスケートボードをもらったことがき

            連載/デザインの根っこVol.21_佐野 文彦

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年2月号掲載、佐野文彦さんの回を公開します。 形に意味が宿る。 ものを何に見立てるか ヨーロッパを2カ月周った時に出会った、リチャード・セラの作品が強く印象に残っています。イタリアやパリの街中、グッゲンハイム・ビルバオで見たのですが、曲がった鉄板が2枚立っているだけなのに、間に挟まれると空間を感じる。シンプルな構造体だ

            連載/デザインの根っこVol.20_窪田 茂

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2020年1月号掲載、窪田茂さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年8月号はこちらから! ファンクミュージックの遊び心と アートの力強さ 衝撃を受けたものは、言い出したらキリがないくらいたくさんあります。日本に初上陸したティラミスを食べた時は感動して泣きましたし、イタリアンレストランでキッチンのアルバイ

            連載/デザインの根っこVol.19_鬼木 孝一郎

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年12月号掲載、鬼木孝一郎さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年8月号はこちらから! 整然とつくられた先に生まれる感動 これまでを振り返ってみると、建築から多くの影響を受けましたし、映画や音楽も面白いと思うものはたくさんあります。でも「心を動かされる」経験で言うと、現代アートから得た衝撃がとて

            連載/デザインの根っこVol.18_井上 愛之

             建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年11月号掲載、井上愛之さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年8月号はこちらから! つくりたいのはシーンではなく シークエンス 1995年から2005年の間くらい、私が20歳そこそこだった頃を中心に10年程度、スニーカーや時計にハマっていました。スニーカーショップの「アトモス」に通ったり、時

            連載/デザインの根っこVol.17_藤井 文彦

             建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年10月号掲載、藤井文彦さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年7月号はこちらから! 感覚を重視して 空間をデザインする 僕は設計をする際、「感覚」を大事にしています。居心地が良いとか、わいわい賑やかとか、ドキドキするとか、訪れた人にどう感じてもらいたいか、ということです。感覚から考え始めて、

            連載/デザインの根っこVol.16_井上 拓馬

             建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年9月号掲載、井上拓馬さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年7月号はこちらから! デザインとコンテンツと思いが一体となった 店づくりのために 伝統を大事にする京都で生まれたこと。そして16歳から23歳までを、グラフィティーを始めとしたヴァンダリズムに溢れるNYで過ごしたこと。それらが、今の私

            連載/デザインの根っこVol.15_長田 篤

            建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年8月号掲載、長田篤さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年7月号はこちらから! 料理、サービス、空間が一体となって 生まれる体験 強く印象に残っているものの一つ目が、5、6年前にプロダクトデザイナーの先輩の家で見つけた建築家、ジョン・ポーソンの書籍「A Visual Inventory」です。

            連載/デザインの根っこVol.14_松尾 高弘

             建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年7月号掲載、松尾高弘さんの回を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年7月号はこちらから! 実現できないものを自分の糧にする 私は福岡県の南部で育ちました。広い平野で、空がフラットに見えます。特別星が奇麗な場所ではないので、満天の星空が見える日もあれば、ほとんど見えない日もある。「昨日よりはよく見える