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冷や汗たらたらの帰国劇(海外旅行記2 東京⇄フランス 2015.3.20-31④)

③の続きです。③はこちら↓

さよなら、エピナル

ホームパーティーが無事に終わり、ついにエピナルを出発する時がきました。朝食を頂き、Newホームステイ先のおじさんの車でエピナル駅まで送っていただき、固い握手をして別れました。

さて、ここからは再びパリのシャルル・ド・ゴール空港までの電車旅です。この滞在で少し慣れたせいか、電車もあまり怖くありません。

帰りの電車は、エピナル(Epinal)→ナンシー(Nancy)→ランス(Reims)→シャルル・ド・ゴール空港という経路があったので、これにしました。パリ空港へ行くのに、パリ市内を経由しなくても行けるようです。(まだパリ市内を大きい荷物を持って闊歩する自信がなかったのです・・・)

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↑エピナル駅。飾られた絵が印象的です。

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↑右下のエピナルからナンシー、ランスで2回乗り換えをしてシャルル・ド・ゴール空港へ向かいます。

駅にピアノ!?

エピナル駅を出発し、無事にナンシー駅に到着。次の電車まで待ちます。行きでは切羽詰まっていて全く見なかったナンシー駅でしたが、この滞在で少し自分にも余裕ができたみたいで、売店でパンと水を買って少しだけ駅構内を散策。すると、どこからかBGMではなく生のピアノの音がするので行ってみると、誰かがピアノを弾いているではありませんか、というか駅にピアノ!?最近では日本でもストリートピアノが浸透してきていますが、当時初めて目の当たりにした時はまさに雷に打たれたような衝撃でした。

そのあと演奏されていた方がいなくなったので近寄ってみて、少し弾いてみようかと思いましたが、なんだかその勇気が持てず、一つ音階を弾いて止めてしまいました。今思えば苦い思い出ですが、懐かしいです。

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↑ナンシー駅のピアノ

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↑ピアノから見たナンシー駅内。当時の自分はここではまだ弾く勇気がありませんでした…。

フランス高速鉄道TGVで空港へ

ナンシー駅を出発して、次はランス(Reims)へ向かいます。(この時はずっと「レイム」と思っていました…) フランス高速列車TGVは、当時はそれほどよく知らずに乗っていましたが、よく日本の新幹線とも比較されるとのこと、実際本当に凄まじいスピードで、乗っていて驚いてしまいました。そして超高速で流れてゆくフランスの景色を目に焼き付けようと、ずっと外を眺めて過ごしていました。

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↑この写真、ランス駅から撮ったのかTGV車内から撮ったのか思い出せない…。ただとても美しい景色です。

ランスで1時間の乗り換え時間を過ごした後、無事にシャルル・ド・ゴール空港に到着。余裕を持って到着したため、空港ターミナルのお店をぶらぶらしたり、椅子でのんびりして過ごしていたのですが、その後にそろそろチェックインをするか、と向かおうとすると、「このターミナルではない」と言われ、大慌てで移動。チェックインや荷物預けは空港に着いたらすぐやるべきだと反省…。

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↑空港ターミナルからの景色。さすがにエールフランスの機体が多いです。

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↑無事に荷物を預けて、保安検査に向かいます

帰りのフライトは直行便ではなく、エールフランス子会社の「Hop!」(←“!”マークもちゃんと入っています。)でドイツのフランクフルトへ行き、そこからJALで東京というルート。飛行機での乗り換えは初めてで、なにか良からぬことが起こるのではないかと不安でいたのですが、その予感は的中してしまうのです…。

フランクフルト空港で大爆走

Hop!は主にフランスを中心にヨーロッパ内を運行する飛行機なので、機体は日本の国内線くらいの大きさで、初めて沖止め(ターミナルから少し離れたところに機体が停泊していることで、そこまではバス又は徒歩で乗り込む)の飛行機に乗り込みました。パリからフランクフルトはあっという間で、1時間30分くらいで到着しました。

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↑Hop!に乗り込む直前

無事にフランクフルト空港に到着しましたが、東京便への乗り換え時間はそれほどありません。急がなければならないのですが、ここで自分は深刻な勘違いをしていたことに気がついていませんでした。Hop!とJALは航空会社が違うので、パリで預けた荷物を1度フランクフルト空港で受け取り、再度JALのカウンターで手続きするのだと思い込んでいたのです。それで「乗り換え口」ではなく「出口」へ向かい、荷物受け取りエリアで自分の荷物を待っていました。(予約した便にもよりますが、おおよそのフライトでは、乗り換え有りでも出発地から最終到着地までは預け荷物は出てきません。)待っていても出てくる様子はなく、ついに荷物引き渡し終了となってしまいウロウロしていると、同じ便の預け荷物を最後に受け取っていた乗客の方から、“Lost (baggage)?”と聞かれ、事情を話すと、とりあえず次の便もうすぐだからJALのカウンターへ行ってみたらということで、急いで行ってみると…


・・・カウンターが空いていない・・・


既にチェックイン時間は終わっており、カウンターには人がいませんでした。これはマズいと思い、近くにいた別のカウンターの職員に聞いてみたところ、そこでようやく自分はここで荷物を受け取る必要が無かったことがわかります。もう時間がないからと、おそらくビジネスクラスの方々が通るであろうVIPレーンに通していただき、そこから搭乗ゲートまで猛ダッシュ!

ヒーヒー言いながらパスポートコントロールまでくると、列に日本人の方々が並んでおり、どうやら同じJAL便に乗る様子。ここで少し一安心。無事に搭乗に間に合い、東京へ戻ることができました。

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↑唯一1枚だけ走りながら撮ったフランクフルト国際空港内。本当はもう少し探索したかった…。

無事に東京に着き、所用でそのまま上野の大学へ。上野公園の桜が柔らかな日差しとともに暖かく出迎えてくれました。

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↑この時、よく自分は大きなキャリーバッグ転がしながらこのたくさんの人がいらっしゃる道を通ったなと、今になって不思議に思います。

西村翔太郎 Shotaro Nishimura

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