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ボランティアで数千人規模のイベントリーダーをやってみたお話

こんにちは。しょうのまいと申します。
前回の初めてのnote、たくさんの方に読んでいただけてとっても嬉しかったです。
まだの方はこちらをどうぞ→「小さいころからの夢が叶っちゃった人の顛末」

さて今回は、仕事をしながら、ボランティアで大きなイベントの運営リーダーをやった時のお話をしてみたいと思います。
プレッシャーとタスクが溢れかえって、心も体もずたぼろになったこと、でもその先に見えたもの、そして一年経って何が残ったか、そのあたりをまとめてみます。

いまの生活にちょっと押しつぶされそう…そんな方に届いたらいいなあと思って書きます。それではどうぞ。

ホリエモン万博とは

ホリエモン万博というイベント、ご存じですか?

わたしはこのイベントに関わることになるまで、一切知りませんでした。
ホリエモン万博は、堀江貴文さんがプロデュースする、いわば大人の文化祭です(万博成分がいったいどこあるのか私はいまだに分かりません)

六本木を拠点に、節分の時期に丸2日間ぶっつ続けで複数の会場を貸し切って、トークショー、グルメ、ワイン、日本酒、音楽ライブ、演劇、人狼、麻雀などなど、あらゆるエンタメを何十個も詰め込みまくるという、なかなか頭のおかしなイベントです。

2018年のホリエモン万博の時、右も左もわからなかったけれど、なんだか楽しそう、だけで副リーダーに立候補、そのあといろんなことがあって、2019年のホリエモン万博ではリーダーをやることになりました(よく、リーダーってどうやってなったんですか、と聞かれるのですが、手を挙げただけです。物事はだいたい、手を挙げれば、誰だってなんだってできることが多い)

スタッフ全員ボランティア

このイベントの運営としての特徴は、なんといってもスタッフが全員ボランティアであること。

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報酬は発生しないので、全ポジションに義務がありません。手を挙げればだれでもできるし、いつ辞めても、なにも悪くないわけです。

イベントの集客人数は数千人、総スタッフ数は最終的には100人を超えるイベントです。だから、短期間のうちにかなりの人数が、手を挙げ、仲間になり、そして手を挙げたときに宣言したことをやらずに辞めていったり、します。
わたしは、なんで離れていっちゃうんだろう、と毎回落ち込んでいました。

こんなことが繰り返されて毎回落ち込み、そしてチケットが売れない焦りや、当日こんなことが起きてしまったらどうしようという恐怖、加えて毎日の膨大なタスクと調整業務。たとえ日中の仕事がなかったとしても、到底1人で抱えられる負荷ではなかった。そしてどんどん気持ちが落ち込んでいきます。

大事なことは、できたことを認めること

こんなぎりぎりの生活の中、私の兼ねてからの友人に言われた言葉で、意識ががらっと変わります。

「まいちゃんは、他人から期待されて、自分でも自分に期待して、それって他人から殴られながら自分のことも殴ってるのと同じだよ、そりゃつらいよ」

ああそうか、わたしは他人に勝手に期待していたから辞めていくたびに勝手に落ち込むし、しかも自分にも勝手に期待しているから、できないと落ち込むんだなと。そしてこれは暴力と同じなんだなと。

それがわかったので、他人にも自分にも、期待することを辞めてみようと決めます。
その時にやった具体的な行動は「今日できたこと」をみんなで報告しあうこと。

できなかったこと・やらなくてはいけないことではなくて、単に、できたこと、です。

できたことに注目できるようになると、自分へのハードルが下がります。
自分へのハードルが下がると、他人へのハードルも下がります。
他人にいらいらすることが多い人は、自分への期待が高すぎるから。自分がやってはいけないと思っていることを、平気でやってしまう他人が許せない、本当はそれだけなんです。きっと真面目なんだと思う。

だから、メンバーや自分ができたことに注目することで、自然と、相手や自分を認められるようになったんです。

この、できたことを認めること、期待しないこと、これができると、生きるのがとっても楽になる。この考え方を根幹に持てるようになったのが、リーダーをやってよかったことの1つです。

無償での働きの先に何が見えたか

そして、リーダーをやってよかったことの2つめが、報酬のないボランティアという立場で、自分の力を発揮したこと。

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(イベント中は真面目に仕事をしています)

え、なんでボランティアでやったのがよかったの?と思うかもしれませんが、
たとえば、この働きの代わりにこのくらいのお金が発生する、となってしまったら、もちろん手を抜くわけではないけれど、なんとなく自分の思うそのお金分の働きしか、人ってできないのではないかと思うのです。

一方で、今回のような、お金をはじめとした報酬が設定されていない環境に立たされるとどうなるか。

このくらいの力でやろう、とはならないので、やるからにはちゃんとやろう、という気持ちになって、自分の全力を発揮するようになります。

そして、人が全力を出すと、目に見える報酬の代わりに、自分への自信と、人からの信用が貯まります

わたしは高給とりでもなんでもないですが、誰よりも周りの人に恵まれていると思うし、困った、助けて、と言ったら助けてくれる人がたくさんいる、だからとても豊かだと、自分で思えています(逆もしかりで、困ったと言われたらわたしが飛んでいくよ!っていう人たちが私にはたくさんいます、実はそっちの方が幸せだったりします)

見返りを求めない頑張りには、一時的な見返りよりももっともっと大きなものがついてくると思うのです。

いま押しつぶされそうな人がもしいたら

だから、いまの生活の負荷がちょっと重いなあ、しんどいなあ、と思う人がもしいたら、ぜひ、今日あなたができたことを数えてみてほしいなあと思います。

朝起きられた、えらい。
会社にいけた、えらい。
返信しなきゃいけないメールを返せた、えらい。
もししんどくて休んでしまったなら、それだって体を休めらえて、えらい。

そして、こんなことやって何の意味があるんだろう、と思っても、今ではないかもしれなけれど、大丈夫、必ず、返ってきます。それはあなたの自信になるかもしれないし、周りの信用かもしれない。本当にやばかったら逃げてほしいけど、でもやり切りたい気持ちが少しでもあるなら、ぜったい無駄にはならないから、安心して目の前のことをやってほしい。

それでもつらかったら、声をかけてください。大変だったねえ、て言いながら隣でお酒を飲むくらいならいつだってできる。これを読んでくださっているみなさんの毎日が、ちょっとでもお気に入りになったらうれしいなあ。

そして、もしお時間がある方がいらしたら、ホリエモン万博、今年も開催されるようなので、足を運んでみてください。今もスタッフみんなが、見返りを求めず、必死に作ってます。その姿見るだけでも、ちょっと元気をもえらえると思うの。

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