全国小規模保育協議会:実践本チャプター

2021年4月に誕生した実践本チャプター!全国に拡がる小規模保育の実践例にフォーカスし…

全国小規模保育協議会:実践本チャプター

2021年4月に誕生した実践本チャプター!全国に拡がる小規模保育の実践例にフォーカスし、小規模ならではの視点や動機、背景を随時発信していくチャプターです!ぜひ小規模保育の丁寧な事例や良さを感じてみませんか?

最近の記事

“普段の姿”から、祖父母と子どもの新しい関係を引き出す「公開保育」──写真で知ろう!小規模保育【保護者支援】

子ども一人ひとりの思いに寄り添った関わりを、言葉だけではなく、その目で見てほしい。そんな思いで力を入れていた「公開保育」。今回は敬老の日にあわせ、祖父母とだけの時間をつくることで、子どもの新たな側面が見えてきました。 <さくらんぼKIDS/京都府京都市> ■ ねらいと配慮 当園では、園の保育への理解や発信のために、いま積極的に公開保育を行っています。今回は特に、コロナ禍で園と関わっていただく機会の減った「祖父母」を対象として、子どもたちと遊ぶ時間をつくる企画を立てました

    • 畑を使った食育から、1・2歳児の「バス遠足」へ──写真で知ろう!小規模保育【食育】

      子どもに“素材の味”を楽しんでもらいながら、保護者に料理への興味を持つきっかけを届けるため、10年前から取り組んできた野菜栽培。サツマイモの収穫では、一昨年から、郊外の畑までバスで出かける「イモ掘り遠足」も行っています。 <ほしの子愛児園/愛知県名古屋市> ■ ねらいと配慮 2011年に認可外保育園としてスタートした当園。開園して間もなく、畑を借りて季節ごとに、無農薬野菜を育てるようになりました。2015年に認可の小規模保育園になって以降も継続しており、現在は郊外に60

      • 「こどもインターン」で見える、異年齢遊びの豊かさ、保育の“仕事”のおもしろさ──写真で知ろう!小規模保育【遊び】

        夏休みの校外体験として、2023年8月に試験的に行った「こどもインターン」企画。訪れた「こども先生」と1日を共にするなかで、園児たちは新たな姿をたくさん見せてくれました。系列9園でも同様の取り組みを行うなかで、保育という“仕事”のおもしろさを皆で確かめ合えたり、小中学生がいる家庭での新たなコミュニケーションになったりと、さまざまな可能性を感じています。 <おうち保育園えいふく町/東京都杉並区> ■ ねらいと配慮 「長い夏休みに、小学生のきょうだいに何か体験をさせてあげた

        • “保活”の不安をなくす「定期預かり保育」と「ステーション」事業──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          2021年春にスタートしたこの保育園は、通常の定員に加え、最大45名までを「一時保育」の枠組みで受け入れられるのが最大の特徴です。未だ待機児童のあるなか、連携施設の認定こども園に兄姉が在籍する家庭や、3歳以降にその認定こども園へ入園したい0〜2歳児の親子が、「受かった」「落ちた」にかかわらず安心して通えるようになっています。 <町田なかよし保育園/東京都町田市> ■ ねらいと配慮 当法人では、認定こども園である「高ヶ坂幼稚園」(以下、本園)を運営するなかで、その弟妹が3

        “普段の姿”から、祖父母と子どもの新しい関係を引き出す「公開保育」──写真で知ろう!小規模保育【保護者支援】

          自分たちのものを、自分たちの手で。本物の「お買い物」体験の積み重ね──写真で知ろう!小規模保育【遊び】

          スーパーに、お花屋さんに、薬局に……子ども自身と相談しながら、買うものや行く先を決めていく「お買い物」体験。繰り返し行うたびに、参加する2歳児の新たな表情や発言が引き出され、園に戻ってからも低年齢の子どもたちにさまざまな形で影響を与えています。 <きゅーぴーるーむ新大塚園/東京都文京区> ■ ねらいと配慮 園で食育などの活動をしているなか、「これ、どうしてここにあるの?」「どこで買ったの?」といった言葉が子どもから聞こえてくることがありました。そこで、子どもたちが使うも

          自分たちのものを、自分たちの手で。本物の「お買い物」体験の積み重ね──写真で知ろう!小規模保育【遊び】

          医療的ケア児も「当たり前」に過ごす、インクルーシブな保育園へ——写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          2023年度より始めた、医療的ケアのある子どもの受け入れ。当初は保育士が戸惑うこともありましたが、看護師とも連携し、より豊かな関わり方を模索するようになってきました。子ども同士の自然な触れ合いもあって、医療的ケアのある子どもたちに大きな笑顔が見られ始めています。 <おれんじハウス星川保育園/神奈川県横浜市> ■ ねらいと配慮 当法人はこれまでにも、児童発達支援施設や子ども専門の訪問看護事業を通じて、さまざまな病気や障害のある子どものケアをしたり、ご家族の支援をしたりして

          医療的ケア児も「当たり前」に過ごす、インクルーシブな保育園へ——写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          ニーズ高まる「一時保育」の拡充で、地域に開く園づくりを——写真で知ろう!小規模保育【園運営

          保育園を、地域のすべての子育て家庭に“開かれた場所”にしようと始めた「一時保育」。さまざまな事情を抱える保護者を支えながら、少しずつ認知が広がり、開始2年が経つ2023年3月には1日平均3.2人の利用がありました。小集団だからこそできる関わりによって、子どもたちにも変化が生まれています。 <りとる・ピッピ/神奈川県横浜市> ■ ねらいと配慮 地域には、就労を理由に子どもを預けたいと考える保護者以外にも、さまざまな理由で支援を必要する子育て家庭があります。当法人では、「保

          ニーズ高まる「一時保育」の拡充で、地域に開く園づくりを——写真で知ろう!小規模保育【園運営

          0〜2歳だけの園庭、ひとりの興味から広げる「運動遊びの会」——写真で知ろう!小規模保育【行事】【環境】

          当園には、2歳児を中心にした低年齢の子どもたちが、ゆったりと芝生や土の上で遊べる園庭環境があります。2022年秋の1日、そのスペースを存分に活用して、ある子どもの興味からみんなが関心を持っていた「海」をテーマに、「運動遊びの会」を開催しました。 <こころね保育園/佐賀県佐賀市> ■ ねらいと配慮 2019年の開園以来、園では子どもたちの日々の様子を洞察しながら、その時々の姿からテーマを決め、行事につなげています。今回は、ひとりの2歳児の「海」への興味をきっかけに、みんな

          0〜2歳だけの園庭、ひとりの興味から広げる「運動遊びの会」——写真で知ろう!小規模保育【行事】【環境】

          小規模ならではの空間設計で、園を「もう一つのおうち」に——写真で知ろう!小規模保育【環境】

          古民家での開園から4年経ち、子どもたちがより安心して、のびのび過ごせるようにと建てた新園舎。「もう一つのおうち」のコンセプトを踏襲しながら、空間の区切り方、つなげ方を意識した設計を行いました。 <めでる小規模保育園/佐賀県佐賀市> ■ ねらいと配慮 当園の名前“めでる”には、「情緒の安定した状態で、その子のありのままを受け止め、認め、可愛がる」の意味が込められています。この視点を大事にしながら、実際の保育の中では、園が子どもたちの「もう一つのおうち」になることを意識した

          小規模ならではの空間設計で、園を「もう一つのおうち」に——写真で知ろう!小規模保育【環境】

          “できるかも?”で始めた、0〜2歳の「サークルタイム」──写真で知ろう!小規模保育【対話】

          映画『こどもかいぎ』も公開されるなど、子どもたちの対話の場づくりに注目が集まるなか、半年ほど前から園で「サークルタイム」(子どもたちが輪になって、いろんなテーマで話し合う活動)を始めました。0〜2歳児の活動として行うだけに、場が成り立たない可能性も考えていましたが、輪になり座ることで、子どもたちの新たな姿が見られるようになりました。 <おうち保育園新おかちまち/東京都台東区> ■ ねらいと配慮 フローレンスグループの保育園では、子どもたちがさまざまな活動に自ら参加したり

          “できるかも?”で始めた、0〜2歳の「サークルタイム」──写真で知ろう!小規模保育【対話】

          「一時預かり」の活用で、障害のある子もない子も“共に育つ”園に──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          障害のあるIちゃんが園に来られるように、と考えた「一時預かり」制度の活用。子ども同士の育ち合い、Iちゃん自身の変化などを通じて、「障害のあるなしを超えて園に通える」ことの重要性を改めて感じています。 <おうち保育園こうとう台/宮城県仙台市> ■ ねらいと配慮 1歳児のIちゃんには障害があり、てんかん発作を起こしやすかったり、発達が緩やかだったりする特性があります。当園ではその事情も踏まえて、Iちゃんをお預かりできるよう準備を進めていましたが、制度上の問題などから、なかな

          「一時預かり」の活用で、障害のある子もない子も“共に育つ”園に──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          卒園後の子どもたちから、保育を見つめ直す「オープンハウス」──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          休日に園を開放し、卒園した子どもたちが一斉に集まる「オープンハウス」。保育士が「自分たちのやってきたこと」を再確認できる貴重な場として、2018年から会を重ねてきました。園と保護者、あるいは保護者同士が交流を深める意味でも、今や欠かせない行事になっています。 <めぐみ保育園/神奈川県横浜市> ■ ねらいと配慮 集団の小ささを生かし、0〜2歳児の「一人ひとり」に丁寧に向き合いやすい小規模保育園。2015年の開園以来、その良さを日々の保育で感じていますが、一方で3歳以降の育

          卒園後の子どもたちから、保育を見つめ直す「オープンハウス」──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          “手ぶら通園”で、親子の「時間」と「育ち」を豊かに──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          保護者の負担を少しでも減らしたい、と8年前から行っている“手ぶら通園”。親子の豊かな時間を生み出すだけでなく、子どもの発達に寄り添いながら、初めて子育てをする保護者ともコミュニケーションしやすくなるなど、園にとって大切な仕組みになっています。 <保育園みんなのおうち/神奈川県横浜市> ■ ねらいと配慮 たくさんの荷物を抱えながら、出勤途中に子どもを園へと送り届ける。そして、夕方にまた荷物を受け取り、子どもの手を引いて帰る——。よく見られる保護者の姿ですが、それが雨の日も

          “手ぶら通園”で、親子の「時間」と「育ち」を豊かに──写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          全身で感触を楽しむ「パン粉遊び」——写真で知ろう!小規模保育【遊び】

          目の前の子どもの姿を捉えたところから着想した、初めての「パン粉遊び」。1つの素材をベースに、1つの空間の中で0〜2歳全員がどんどん熱中していく姿が、とても印象深い活動となりました。 <ぽにぃ保育園/京都府京都市> ■ ねらいと配慮 園では毎年、子どもたちの触感を刺激する「感触遊び」として、寒天を使った室内遊びをしていました。しかし今年は、園児の姿を見ていると感覚に敏感な子もおり、「柔らかすぎる触感は遊びにそぐわないのでは」という懸念がありました。 そこで、普段の砂遊び

          全身で感触を楽しむ「パン粉遊び」——写真で知ろう!小規模保育【遊び】

          毎日の成長を親子で楽しむ「花壇の野菜づくり」——写真で知ろう!小規模保育【食育】

          「子どもたちが、もっと野菜を身近に親しめるようにしたい」と始めた花壇での野菜づくり。毎日の送迎で必ず目にする場所にあることで、日々の成長を親子で楽しむ姿が見られるようになりました。 <りありのきっず仙台郡山/宮城県仙台市> ■ ねらいと配慮 2021年4月の開園当初から、保育士間で議論をしていた園舎横の「花壇」の活用方法。給食などの様子で、子どもたちの野菜への抵抗が大きいと感じ、5月に始めたのが夏野菜の栽培でした。 選んだのはキュウリ、ナス、トマト、ピーマンの4つ。普

          毎日の成長を親子で楽しむ「花壇の野菜づくり」——写真で知ろう!小規模保育【食育】

          3歳児以降につなげる『認定こども園体験』『ファミリー見学ツアー』——写真で知ろう!小規模保育【園運営】

          グループ内の小規模保育園として、開園当初から意識していた「認定こども園」との連携。子どもたちと保護者に向けた『園体験』『ファミリー見学ツアー』を積み重ねるなかで、卒園児の実に9割近くが、3歳以降も同じ理念を持つ園に進級してくれるようになりました。 <つながりづくり保育園・原町田/東京都町田市> ■ ねらいと配慮 2019年にスタートした当園は、3歳児以降も、同一法人の幼保連携型認定こども園「正和幼稚園」「町田自然幼稚園」に進級してもらうことで、0〜5歳まで一貫した保育理

          3歳児以降につなげる『認定こども園体験』『ファミリー見学ツアー』——写真で知ろう!小規模保育【園運営】