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【米国調査6】アメリカの地政学的な有利・不利

今日は地政学的な内容です。

地政学とは、要するにその国がどういう場所にあるか?ということです。
その場所によって、政治的に有利か不利かということを研究した学問です。

地理学と政治学を合成した言葉なのだそうです。

海洋国家の「シーパワー」と大陸国家の「ランドパワー」

地政学の基本的な概念として「シーパワー」と「ランドパワー」があります。

シーパワーは海洋国家やその力、
ランドパワーは大陸国家やその力を指します。

シーパワーは、
海に面した国で、商船や漁船、造船、港、軍事で言えば海軍などに強みがあります。

ランドパワーは、
大陸国が持つ国のことで、中国やヨーロッパが該当します。
土地が多いため、資源や農業を強みになっている国が多いです。

また、シーパワーの国とランドパワーの国は対立しやすいとされています。
ランドパワーに該当する国は、より土地や海洋領域を求めて、他国を攻める傾向があるようです。

シーパワーの特徴

国境の多くを海に接する海洋国家が該当

代表的な国:日本、アメリカ、イギリス
海に囲まれているため侵略される危険性が低い
国境防衛の労力を海上輸送による交易に向けられる
海軍力が強い傾向がある
世界中の国々と海を通じてつながることができる
交易や軍事面で有利な立場にある

ランドパワーの特徴

ユーラシア大陸の内陸部に位置し、他国と陸地で国境線を接する大陸国家が該当

代表的な国:中国、ロシア、ドイツ、フランス
農業大国・資源大国が多い
領土の維持・拡張のために陸軍の強化に注力する傾向がある
交易や移動を陸上交通に頼るため、閉鎖的になりがち
より豊かな土地や海洋を求めて勢力圏の拡大を狙う傾向がある
外国から攻め込まれやすい

シーパワーとランドパワーの関係

地政学では、シーパワーとランドパワーは対立する傾向にあるとされる

リムランド(ユーラシア大陸のフチで海に面している地域)が両者の衝突地点になりやすい。

歴史的に見ると、シーパワーとランドパワーが交互に世界の覇権を握ってきた

立地がその国の性格を作っていると言っても過言ではないかもしれないですね。

地政学は面白い

地理や社会の授業が好きだった方は地政学は面白いと感じる方が多いかもしれません。

Youtubeで地政学で探すと、結構、わかりやすい解説をしてくれる動画が出てきます。

中国やロシアをニュースなどを見ていただくと、ランドパワーの特徴と思われる行動があります。

アメリカの地理的優位性

アメリカの地政学的な見地は、その独特な地理的位置と歴史的背景に基づいています。

アメリカは、地理的に非常に有利な位置にあります。

太平洋と大西洋という2つの大洋に挟まれており、これらの海洋を通じて世界中と交易を行うことができます[1]。

アメリカはシーパワーが強い

あんなに土地が大きいのに、アメリカはシーパワーが強いのだそうです。

この地理的特性により、アメリカはシーパワーとしての地位を確立し、海洋を通じて莫大な富と影響力を蓄積してきました[1]。

さらに、アメリカの国境は比較的安全です。

北部のカナダとは友好関係にあり、南部のメキシコとの国境は砂漠地帯であり、天然の障壁となっています[1]。

この地理的な安全性により、アメリカは外敵の侵略を受けにくい環境にあります。

ランドパワーとシーパワーの融合

アメリカの地政学的特徴として、ランドパワーとシーパワーの両方の性質を併せ持つことが挙げられます[1][7]。

広大な大陸国家としての側面を持ちながら、同時に海洋国家としての性質も持ち合わせています。

この特性により、アメリカは陸上と海上の両方で影響力を発揮することができます。

グローバルな影響力

アメリカの地政学的位置づけは、グローバルな影響力の行使を可能にしています。

太平洋と大西洋の中間に位置することで、アジアとヨーロッパの両方に対して戦略的に関与することができます[1]。

この地理的優位性は、アメリカが世界の超大国として台頭する上で重要な役割を果たしました。

経済重視の安全保障戦略

近年、アメリカの地政学的アプローチは、軍事力だけでなく経済力を重視する方向に変化しているそうです[5]。

地政学な優勢というのは、軍事的な優位を生み出すものだと思っていましたが、どうやらそれだけではなく、経済的な優位も生み出すようです。

経済成長、貿易、投資、市場アクセスなどの経済的要素が、国家安全保障戦略の中心的な位置を占めるようになってきました。

アメリカの政策が、経済の要素が強い感じていましたが、どうやらこれは地政学的なことも関係してのことのようです。

同盟国との連携

アメリカの地政学的戦略において、同盟国との連携は重要な要素です[5]。

特に、ヨーロッパや日本との関係強化を通じて、グローバルな影響力を維持・拡大しようとしています。

これらの同盟関係は、経済的利益と共通の価値観に基づいており、21世紀の国際秩序の形成に重要な役割を果たしています。

アメリカの地政学的見地は、その独特な地理的位置、ランドパワーとシーパワーの融合、グローバルな影響力、経済重視の安全保障戦略、そして同盟国との連携を特徴としています。

これらの要素が組み合わさることで、アメリカは世界の超大国としての地位を維持し、国際秩序の形成に大きな影響を与え続けています。

Citations:
[1] https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5353
[2] https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/111E00000016-3-11.pdf
[3] https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2024/0328_10.html
[4] https://www.dir.co.jp/report/column/20150310_009523.html
[5] https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/201101_gelb/
[6] https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/10/517839.php
[7] https://www.dlri.co.jp/report/ld/330291.html
[8] https://www.digima-japan.com/knowhow/world/19339.php
[9] https://diamond.jp/articles/-/300237

アメリカの地政的な有利・不利の所感

実はもっと詳しく調べたのですが、アメリカの地政学を利用した軍事戦略はかなり考えられて来たようで、ここに、なに国に対してと、時系列、などが絡んでくるので、非常に複雑です。

これを調べようとすると、随分時間がかかりそうなので、ここでは書かない事にします。

ただ、覚えておきたいこととして、3つがあると思います。

1.ランドパワーとシーパワーの両方を持ち合わせている国

2.アメリカの地政学的なアプローチは、軍事だけではなく経済力を重視する傾向。

3.同盟国との連携。

アメリカは建国から250年ぐらいの国です。
なのにこんなに国としての力を発揮しているのは、地政学上の要素が大きく影響しているのかもしれません。

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織原松治
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