見出し画像

香水


昨日と同じ夜を違う窓から眺める
羽田空港の電光掲示板は優しくて
日常に手招きされ縫うように歩く
ベッドの上で月分ギターは錆びて
髪を掻き上げたような手紙が届き
あまりに急ぐと彼らを置いていく
旅先で迷いなく買った服は特別で
街のネオンが手首のあたりに残る
これからを違う窓枠にはめ込んで
必要に駆られながら毎日を増やす
出来たことは忘れるように出来て
置てきたギターは今日から錆びる
羽田空港の電光掲示板はやさしい
日常に手招きされ縫うように眠る





都内でフォトグラファーをしております福森翔一と申します。商業フォトグラファーとして活動しながらSNSの中で「撮り下ろし企画」をしています。テーマをいただいて写真を撮り下ろし額装写真として自宅にお届しています。現在172人のご依頼があります。活動の応援をよろしくお願いします。