『ガリヴァー旅行記』(10/12)
先日も、くどいくらい書いてしまったが、医療用のベッドを借りてから、劇的に体調が改善した。
ただ、体が物理的に動かない事実そのものは変わらない。高校生のときに読んで強烈な印象を受けた本にユクスキュル『生物から見た世界』があるが、あの中で、カタツムリが、一定以上のスピードで出入りする棒を、「停止した棒」としてしか認識せず、平然とその棒を渡ってくるという話があった。
俺の体を流れている時間の速さが、カタツムリのそれのようにゆっくりしたものに変わっているのではないかという気がす