【障害者雇用・助成金ニュース】障がい者雇用にシナジー効果あり:労働生産性も向上~前編~
皆さんこんにちは、伊藤です。
本日の関東地方は快晴のところが多く、とても暖かく過ごしやすいですね。
さて本日と明日にかけてはこちらのニュースを前編と後編に分けて解説していきたいと思います。
横浜市立大学都市社会文化研究科教授の影山摩子弥氏の研究について取り上げられていますね。
影山氏氏は障害者雇用と労働生産性の向上の相関関係の研究されているという全国でもかなり珍しい教授かと思います。
私も実は4~5年ほど前にとあるイベントで影山氏のセミナーを受講したことがありますが、研究されている内容がとても斬新でとても感動を覚え、就労支援のお仕事をより一層真摯に取り組もうと思ったことを今でも鮮明に覚えています。
一般的な障害者雇用のイメージとしては、
「 障害者の方を支援するのにマンパワーが必要となり生産性が落ちる 」
「 そもそも障害者の方が仕事において健常者と呼ばれている方よりもパフォーマンスが劣るのではないか 」
といった懸念の声をお聞きになることも少なくはないかと思います。
しかし、影山氏はご自身の結果から、
障害者雇用⇒企業の生産性の向上に繋がる
と潔く言い切っておられるところに、障害者雇用の拡大に対する大いなる可能性を感じずにはいられませんでした。
では具体的にどのようなことが要因で生産性の向上に繋がっているのか?ニュースの内容をまとめるとこのようになります。
① 職場のレイアウトや仕事の流れを変えることの効果
② 社内のコミュニケーションを活性化したり、社内の人間関係を改善したりするということの効果
影山氏が本文でも述べているように①は確かに分かりやすいかと思います。
例えば私が過去に在籍していた特例子会社内での取り組みを例に挙げると、
・ その日1日や1週間、1か月間ごとの業務スケジュールやそれぞれの担当する業務の表を壁に掲示し可視化し作業効率がアップする。
・ 障害者の方が理解しやすいように業務のマニュアルの内容やデザインなどを加筆や修正を加えることで職場全体でより分かりやすいマニュアルになり、労働生産性がアップする。
などなど、内容をよく見ると障害者の方だけではなく職場内全体の生産性の向上にも繋がりそうであることがお分かりいただけるかと思います。
そして影山氏は前述の②の部分についてご自身で研究をし、その効果のメカニズムを明らかにされています。
その部分の詳細については明日の後編で詳しく解説させていただきます。
本日もご拝読いただき、誠にありがとうございました。
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