【障害者雇用・助成金ニュース】障害者雇用に取り組む深谷市の団体が県内初の認定/埼玉県
皆さんこんばんは、伊藤です。
今夜は埼玉県深谷市の団体の障害者雇用の取り組みについて解説させていただきます。
深谷市としては現在の大河ドラマの主人公渋沢栄一氏の出身地でもありますね。
そんな深谷市で障害者雇用で優れた取り組みをしている企業を厚生労働省が認定する「もにす認定制度」に特別養護老人ホームなどを運営する両宜会が県内で初めて選ばれました。
特筆すべきはこの取り組みです。
両宜会は11人の障害者を雇い、実雇用率も16・44パーセントとなっていて、増田局長は、「ロールモデルとなって、県内の障害者雇用が促進されることが期待される」と述べました。
16.44%とは今年3月に引き上げになった2.3%をはるかに上回る素晴らしい数字ですね!
何故これだけの多数の障害者の方を雇用できたのでしょうか?その答えは理事長のこのお言葉にあります。
藤間理事長は、「最初は障害者3人でベッドメイキングを担当していたが、介護補助をやりたいと言う人もいるなど仕事の幅が広がっている」と取り組みを紹介しました。
まずベッドメイキングは障害者雇用の中の業務でも比較的ポピュラーなものかと思います。
日々のルーティンの業務でかつ複雑な工程もないので、一度仕事を覚えれば比較的様々な障害者の方が対応可能な業務と言えます。
介護業界はもちろんのこと病院やホテルなど様々な業態でニーズがあることも障害者雇用においてはプラス面に働きますね。
そして両宜会は更に介護補助 にまで障害者の方の業務の幅を広げたことがこの障害者雇用率の達成を可能にしたと思われます。
このニュースではこの団体の介護補助の具体的な内容までは明かされていませんが下記のページに介助補助の職務内容が詳細に記載されています。
専門知識や技術、経験の有無によって業務内容は異なるようですが、清掃や片付け、話し相手など介護職員の業務である排せつや入浴、食事などの介助を行うことはなく、介護職員よりも身体的な負担が少ない為、障害者の方も比較的働きやすい業務のようです。
これらの仕事は障害者雇用の充足だけではなく介護の現場の人手不足を補うという意味ではまさに一石二鳥となりますね!
そして介護のお仕事におけるもう一つの障害者雇用の可能性についてお伝えさせていただきます。
それは私は障害者の方の就労支援に携わっていて感じるのが、
障害者の方の中でも性別やご年齢を問わず幅広い層で介護のお仕事を希望される方は意外と多い
ということです。
介護の専門学校に通学されていた方や、今まで別のお仕事をされていて新たに資格を取って介護の現場に就職された方々が、介護補助ではなく介護職員として就職される方も多くいらっしゃいました。
意人気の理由は以下のようなことが考えられます。
① 超高齢社会の日本において求人数が多く仕事が無くなる心配がない
② 資格を取ってキャリアップが望める業界である
③ ご自身も障害でご苦労をされたことから、社会貢献をしたいという想いから希望される
特に③については介護のお仕事を希望される方に限らず、障害者の方は「 社会貢献 」への想いの強い方が多いと感じています。
両宜会が「 介護補助 」という領域を広げそれが障害者雇用の拡大に繋がっていることはとても素晴らしいことだと思います。
そして希望者も多いことから障害者の方の介護職員としての雇用の拡大を図っていくことが、更なる日本全体の障害者雇用の拡大に繋がってくと私は思います。
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