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2024.04 沖縄旅行記
人生で初めて沖縄の地を踏んだ。
以下は4泊5日の一人旅の記録である。
初日(移動日)
四月一日。世間様にとっては記念すべき、或いは忌まわしき年度はじめの平日だけれども、私にとっては実に十日半にもわたる長期休暇の2日目であった。
我が愛すべき故郷・北九州への帰省旅行を中抜けするような形で、単身沖縄へと旅立つ。
まずは鹿児島本線の区間快速と福岡市営地下鉄とを乗り継ぎ、福岡空港へ向かった。
最早
2023.06 ロンドン紀行
序
イギリス・ロンドン。
旅好きな元・地理学徒の端くれとして、また十代前半の頃よりドイル卿の『シャーロック・ホームズ』シリーズを愛読してきた者として、死ぬ前にいつか一度は行きたいなあと思い続けてきた憧憬の地である。
その漠然たる「いつか」が、今、来た。
2023年6月。
新型コロナ感染症に係る情況こそ一応の収束を見たものの、ロシア・ウクライナ問題は未だ解決に至らず商品市況は依然として高騰
或る生き物好きの戯言
生命観の話をしようと思う。
前々から公言している事だが、私は生き物が好きだ。
身近な犬猫をはじめとする哺乳類は勿論の事、鳥、魚、爬虫類、両生類といった脊椎動物、昆虫や甲殻類、軟体動物その他諸々の無脊椎動物全般に至るまで等しく好きだし、何なら物言わぬ植物や微生物の類に関してもまた例外ではない。
と言うのも、私にとっての“生き物が好き”とは、必ずしも単に“かわいらしく思う”というだけの事ではない
特に子供好きでもないド素人の初保育(助手)記録
この冬、保育施設を運営する知人から「手伝いに来てくれないか」と打診されたのを切っ掛けに、人生で初めて”子供の世話”というものを経験した。
そもそも私は子供があまり好きではない。保育士資格など当然持っていないし、未就学児の相手をする経験も殆ど皆無と言っていいズブの素人である。
保育助手などおよそ務まるとは思えなかったのだが、結論から言うと、1ヵ月限定の筈が結局ズルズルと4ヵ月近く通ったし、その間に
逃げ場の無いトンネル内で救急車に煽り散らされた話
流石にもう時効だろうから、大っぴらに書いてしまっても問題あるまい。
これは私が会社員となって2年目のある日、大絶賛緊急走行中の救急車から、逃げ場も無い田舎の一本道でハチャメチャに煽り散らされた時の体験談である。
秋の終わりの晴れた日だった。
午前10時頃だったか。
私は田舎町の片隅にある某客先を訪問すべく、一人で社用車の軽バンを走らせていた。
地方にありがちな片側一車線の寂れた国道だった。
猪苗代・沼尻温泉宿泊記
忘れてしまうには惜しい一宿をした。
記憶が鮮明なうちに書き付けておこうと思う。
例によって一人旅に出ている。
週末を避け、単身、レンタカーで好きな所を回る。宿だけは事前に取ってあるが、それ以外の旅程は限りなくノープランだ。
旅そのもの以外に目的の無い旅。何を急ぐ事もない。気の向くままに各地を放浪する。
今回は人生初の福島県に遊んでいた。
最終チェックインの18時にさえ間に合えば良し、という
高度に発達したインターネット文明は斯くも無力か
「よく道を聞かれる人」というカテゴリがあるとすれば、私は恐らくそこに分類される方の人間だと思う。
何かと人違いをされるほど平凡な容姿の為か、それとも、方向感覚や距離感覚には不自由しない性質が外見にまで滲み出ているのか。
自分ではよく分からないが、昔から兎角に道を尋ねられる。
住み慣れた場所や故郷の地ならまだしも、初めて訪れた土地勘も何も無い旅先でさえ「すみません」と声を掛けられた事が一度や二度
駅前繁華街、転職3年目の雑感
JR岡山駅前。夕方から深夜にかけての繁華街が私の主な仕事場である。
高校卒業と同時に岡山へ移り住み、大学を出て会社員となった。いわゆる新卒としての就職先へしばらく勤めた後、転職と転居を志し、その会社を辞めて新たに就いたのが現職である。
夜の街に暮らすようになって2年が経つ。
2年前の春、転職直後で不慣れな仕事にあたふたしながら繁忙期の歓楽街を右往左往していた私は今、ネオンの消えかけた街が着実に