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「かんがえる」と「かんがるー」って似てる

アウトプットは、自分の考えをまとめる最良の道具。

わたし、自分がどんだけバカなのかを理解しているので、ホーキンス先生のように頭の中だけで物事を考えることが全くできません。そもそも「考える」ということが未だによく理解できていなくて、なにか課題を放り込まれても瞬時に回答が出てきてしまうので、いつも考えることなく結論に結びついてしまう。もし、そのときに答えが出ないときには、いくら考えても、自分ひとりではどうにもならない問題です。

すぐに答えが出るなんて、チョーええやんけ。と思われるかもしれませんけど、正解であるとは限りません。今、自分の持っている知識の中で良さそうなやつが、ぽんと出てくるだけです。最良解ではないことがほとんどです。自分、もう少し考えてから答えないといけないよなーと思いつつも、その「考え方」がぜんぜんわかりませんでした。

書くこととは考えをまとめること

最初に出会ったのはいつ、どこで、誰の著書だったかも、もう忘れてしまいました。ただ、その言葉に出会ってからは「考えるって、頭の中だけですることではないんだな」と理解することができて、考えることが苦痛にならなくなりました。

以前は、必死に頭の中だけで考えを思い巡らすことばっかりがんばっていました。しかし、いくらやっても、たどり着くのは一番最初に思い浮かんだ答えです。なにかひらめいたキーワードは、最後までずっとそこに居続けるんです。これではけないと思いつつも、そのキーワードをひっくり返す考えが一切出てこない。この答えが良いのか悪いのかも、さっぱり分からずでした。

昨日のことです。お客様先で、資料も準備できずにお題が流れ込んできました。仕方ないので、画面を見ながら一つ一つ説明をしながら、どんなアーキテクチャを目指すべきかを話していました。すると、不思議なもので。書かずに話しているだけでも、考えが徐々にまとまっていって、それなりの結論に行き着いてしまいました。もともと考えていたことと、それほどのズレはなかったものの、新たな気づきも多く得られました。相手側からしてみれば「それくらい、全部考えてきてよー」な流れではありますが、もともと社内で話し合って考えてきてはいたので、そこはご容赦。ちがったところは、お客様からのフィードバックがあったことや、相談していなかった別のエンジニアも一緒にいたこと。アウトプットをすることで、相互に認識の差を埋めるような会話が続くため、納得のいく結論を導き出せるようになりました。もともと考えていたことは、大きくそれていたりはしなかったものの、より細かい点も含めて、現時点で最良の結果になったなと感じています。

書くことだけではなく、図に表してみる、声に出してみる、さまざまなアウトプットを通して、自分の考えというものは改まり、良い方向へ修正されていくんだと実感しました。

普段からこうやってアウトプットを続けるのは、自分が思っていることを、考えたことにするための転換方法だと認識しています。感じたことや、思ったことが何故そうなっているのかを理解し、考えるために、こうやって文章におこしています。すると、自分がどのような思想で生きているかも分かるようになって、とても便利だなーと感じています。

わたしがみなさんにアウトプットをおすすめしているのは、自分の考え方をまとめて、実際に考えるため。そして、自分を知る。人は考える葦だと昔の人はいいましたが、それはアウトプットする機能を持ったからではないかと考えています。

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