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2022/2/14週|オードリーさんにみる、根・花・水

この記事は何か?

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川と申します。
マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。

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全部受け身でここまで来ましたね。

これは以下のオードリー春日さんのインタビューの一節。
2019年のものなのですが読み直したら感じたことがあったので、まず参照します。発言内容そのものもそうですし、後述するような学びがあるという意味でも。


以下こちらのインタビューからいくつか発言の引用。

好きなことで生きていく道なんて、誰しもに用意されているわけではないってことです。(中略)
そうやって試行錯誤する人に、一つ覚えておいてほしいことは、「別にメシが食えるほど好きなことがなくたっていいじゃん」ってこと。それがなければ、不幸なわけじゃない。「好きなことで生きていく」ことは何も絶対じゃないということを忘れないでいてほしいですね。

むしろ私は「好きなことで生きていく」よりも「求められることで生きていく」方を目指した方がいいんじゃないかと思いますよ。実際、私も今までいろんなことをやってきましたが、自分から「これがやりたい」と思ってやったことはほとんどない。

ボディビルにフィンスイミングにエアロビに東大受験。どれも事務所や番組から「ちょっとやってみないか」と言われたからやってみただけで。現に企画が終わったらどれも全然やっていない(笑)。裸になる仕事があったりするのでボディビルだけは続けていますけど、それにしたって別に楽しいとも思いません。やりたくないとも思わないし、のめり込むこともない。自分ができること、求められていることをただやっている。それだけなんです。

そもそもお笑いだって相方の若林(正恭)くんに誘われたから始めただけで。ピンクのベストを着るのも、胸を張っているのも全部若林くんに勧められたからですし。もちろんお笑いは好きですけど、よくよく考えたら自分からやりたいと思ってやったことがあんまりない。全部受け身でここまで来ましたね。

だからと言ってそれが嫌とも不幸とも思わないんです。それは全く売れていなかった20代の頃から変わりませんね。

私は自分のことは好きですけど、特に自分に期待はしていないんです。だから言われたことを実直にこなしていきたいと思うし、そのおかげでこの仕事を続けられた気がします。
逆に若林くんは周りの芸人とかをすぐ気にするタイプ。でも、彼はその嫉妬心やコンプレックスをバネにすることで、夜中まで根詰めてネタを考えることができる。だから、人を気にしすぎるのも、人を気にしないのも、どっちが悪いっていう話でもない気がします。


ええっと、まず、こういう真面目なことを話しているのに驚きました。笑
(時系列で言うと、フライデー事件の直後くらいに掲載が出ているのもちょっとじわります。笑)

根と花と…?

この話からまず感じたのは、人の特性ってに分けられるという点。

根とは:
その人が培ってきたことや過去の経験が特性になっているもの。時間を投資して習慣化されている。プロセス的。目には見えにくい。

オードリーさんの例だと、鈍感力・求められていることをやり続ける力・嫉妬心(周りを気にする力?)あたりでしょうか。少し抽象的なのが特徴だと思います。

花とは:
根をベースにした結果・成果そのもの。アウトプット的。わかりやすい。

オードリーさんの例だと、M-1 2008 準優勝、すべらない話のMVS、IPPONグランプリ、冠番組などなど多数…根と比較するとスポットライトを浴びてわかりやすい。

僕ら一般の人だと、「○○の資格持っています」「会社でMVP受賞しました」「この領域でx年の経験があり、こうした実績があります」などが該当するでしょうか。


で、というのはその人の過去の経験に紐づく特性なので、全員が持っているもの。では、全員がを咲かせられるのかというと、そうでもない。

これはなぜか?

僕はオードリーのお二人は(それぞれ違った)根を活かして大きな花を咲かされていると思うのですが、それを実現する上で「突き抜けるまでやり切る」というのがKeyなのではないかとラジオのエピソードトークや若林さんのnoteを見聞きしていても思うのです。

例えば、冒頭の春日さんの「全部受け身でここまで来ましたね。」というのはともすれば議論が分かれるスタイルだと思うのですが、リトルトゥースな自分としては(でもそれを突き抜けるまでやるもんなぁ、、)と思わざるを得ません。

つまり、春日さんの場合、

🌟求められることをやり続ける力(根)



🌟圧倒的にやり切る力・突き抜けるまでやる力(ここでは「水」としよう)で最大化させる

ことで

🌟何度も番組に呼ばれる/フィーチャーした企画が作られる(ボディビルにフィンスイミングにエアロビに東大受験)(花)

というアウトプットを生み出している。

という風に解釈をしています。(そしてリスペクトしています)

大事、が、大事。

根の見つけ方

根の見つけ方についても簡単に補足します。

もし根がわからん、という方がいたら、パッと思いつくおすすめの根の見つけ方は2つです。
一つはストレングスファインダー。もう一つは何かアウトプットをしてみて、人様からのフィードバック(外からのレンズで見てもらう)を受けるやり方です。

ストレングスファインダーは就活とかでやられる方も多いと思いますが、結構納得感あります。自分は「学習欲」というのが上位に入っているのですが、2年間の浪人した結果そうなった自覚がありますし、過去の経験から培ってきた唯一の武器とも思っていますので、腹落ち感含めて自分を見つめるのにおすすめです。
自分の場合はこれを活かしつつ、スキル習得(統計検定とか旅行業務取扱管理者とか)に取り組んできました。

アウトプットしてみるやり方については、例えばnoteで記事を書いてみる、twitterで発信をしてみると自分以外の方からの反応が得られることがあります。そうした中で自分についての気づきが得られることがあるのでこちらもおすすめです。

それは根か?花か?

一点、アウトプットしてみるやり方を試す場合に気をつけた方がいいのは、それが根なのか、花なのかには少し注意を払うべきかなとも思います。

例えば、、

最近noteを書く中で反応をいただくケースがあり、下記のように「分かりやすい」というありがたいお褒めの言葉をいただくことがありました。ここから「あぁ自分はちょっと小難しいことを人に分かりやすく伝えるところに特性があるのかも…😊」 と調子に乗っていたのですが、、、

でもよくよく考えるとこれは、広告代理店勤務時代にプレゼン資料を作成するにあたり、メディアプランや分析結果について、どう理解してもらうか、に心を砕きながら(悩みながら)、大量に資料化してきた賜物かなと。

つまり、これ(分かりやすく伝える力)はどちらかというと、後天的に身につけた花である側面が強かったのです。
目に見えにくいとそれすなわちというわけでもなく、この辺り自分は根と花を混同しやすいところがあるので、明示的に意識するようにしています。

水が大事…

さて、上述したように、自分の根を認識した後に大事なのは、水(圧倒的にやり切る力・突き抜けるまでやる力)を与え続けることです。
結局ここが花が咲くかの一番差がつくところで、どうしたら水を与え続けられるかはまだ言語化できておらず、どこかで考えてみたいです。
自分もよく途中で水をやれなくなってしまうことがあります😇

取り急ぎ、突き抜けることについて考えを深めたい方へのおすすめの本。


兎にも角にも、自分の根(特性)について解像度を上げ、整理しておくと、目標(花)を目指す時の自分なりの山の登り方が見えやすくなるかと思います。そういう意味でもおすすめです。

ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ
あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な

『アイシールド21』 ヒル魔妖一


ではでは。この後また夢でお会いしましょう、アディオス。

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