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CMO ESSAY|どこまでもいける

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仕事をする中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねたいと思っています。現在CMO(Chief Marketing Officer)として働いているのでマーケティングに関する…
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#組織

スタートアップで「確率思考の戦略論」を実践してみた話。市場構造を方程式で表してみたら事業成長に貢献するアクションが明確になった。

このnoteは「モバイルアプリマーケティングアドベントカレンダー2021」の21日目の投稿になります。 記事にもし参考になる部分がありましたら、ぜひハッシュタグ「#アプリマーケアドベント 」を付けてシェアをお願いします!🎉 自己紹介株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川と申します。広告代理店出身で、デジタル領域とマス広告領域の両方を経験した後に、3社の事業会社を経験してきています。 タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。 課題|市

2024/3/18週|スタートアップの規模拡大における組織課題

スタートアップのスケールアップする上での組織面の課題と解決のために必要なことを調べてメモしておきます。 参考にしたのは以下のような記事です。 スタートアップの規模拡大における組織課題4つ1.フラットなヒエラルキーと自律性の喪失 スタートアップ企業が従業員10人前後から大規模になるにつれ、フラットな組織構造と従業員の高い自主性を維持することが難しくなる。 多くの役割を担い、合理的な意思決定に慣れている従業員は、より正式な管理構造やプロセスが導入されるにつれて、不満を募ら

2024/2/12週|営業組織構造についてのmemo

まず組織論を学んでも実務を通じても、組織構造はどんな形にしてもメリットやデメリット?があるものだと理解しています。マーケティングは機能別に分かれていることが多いので、そうするとその領域の専門性は育まれやすい反面、横の連携や全体最適の部分をマネジメントroleがより意識的に動く必要があります。(ここでの横の連携はマーケティング機能の中もそうですが、どちらかというとマーケティング以外の機能との関係の方が課題になりがちです) 営業組織においても典型的な構造やポイントを改めて理解し

2024/1/22週|Two-sided platform(両面市場)におけるマーケティング組織のあるべきを考え中...

今日はちょっとマニアックな話、かつ、現在進行形で試行錯誤の話なので何かナレッジをシェアできる段階ではないのですが、最近Two-sided platform(両面市場)におけるマーケティング組織のあるべきを考えています。 組織のくくり方(責任範囲の規定)は、それによって "We(主語)" が定義され、普段の振る舞いに反映されていくものだと考えていますので、非常に重要なポイントです。 ただし、正解はない、かつ、どんな形であってもメリットとデメリットがあるのが組織論の奥深いところ

2024/1/15週|成長企業が直面する7つの課題と感じたことのmemo

成長企業が直面する課題やその際の注意点に関する教訓をまとめた記事をいくつか読みました。 その中の一つを紹介しつつ、感じたことをメモします。 成長企業が直面する7つの課題上記記事から引用、要約させていただくと下記のような内容になります。 初期従業員の不満: 問題: 成長に伴い初期の従業員が不満を示す可能性がある。 避ける方法: チーム文化の変化に注意し、文化にとって重要な要素を明確にする。また、これまでと同じレベルの透明性とコミュニケーションを保つよう努力する。

2024/1/8週|リーダーとしての振る舞いのガイドライン(と、おまけ)

タックマンモデルとステージ別でリーダーに求められる振る舞い新年ですし、会社組織が変わったりすることも多いと思います。 有名なタックマンモデルのおさらいと、各ステージにおいてリーダーに求められる振る舞いを整理してみます。 タックマンモデルとは 詳細はこちらの記事などわかりやすいです。 タックマンのモデルの5つの段階は以下の通り: 形成期:この段階では、チームが互いに紹介され、タスクが割り当てられる。チームメンバーは礼儀正しく、グループリーダーを頼りにする。オリエンテーシ

2023/12/25週|2023年の記事:スキ数ランキングTop10

去年同様、今年1年間で「スキ数」を獲得した記事をランキング形式でまとめておければと思います。年末年始お時間あればお目通しいただければ幸いです🙇‍♂️ (↑は去年のまとめ) ✏️第10位: 2023/7/10週|『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』を読んだこの本はカルチャーづくりや組織づくりをする上で非常に印象深い1冊でした。カルチャーもデザインするものですね。 ✏️第9位: 2023/8/28週|1on1のテーマ集・テンプレートを公開してみます定

2023/10/16週|『最高を超える』を読んだ

久しぶりに読んだ本についてのメモです。 『最高を超える』… まずタイトルが良いですよね。笑 スノーフレイク社のフランク・スルートマンの書いた仕事や組織の哲学についての本になります。 スタートアップを想定している部分も多く、スタートアップの中にいる身としては実務にも適用できそうな部分や気づきが多数ありました。 ここでは、『最高を超える』から、個人的に印象に残ったポイントを以下に抜粋させてもらいます。 感じたことのメモ①リーダーの力量が組織の結果を左右すると肝に銘じる( =

2023/10/9週|「なぜやるのか」を再確認し伝えていくことの効用

直近、「自分たちがなぜそれ(自社の事業)をやるべきなのか?」という問いについて考えて発信する機会がありました。 このnoteもそうなのですが、アウトプットする場がセットされることで思考が深まるタイプ(つまり何もないと何も考えていない。笑)なので、こうした場をきっかけに自分なりの解釈を改めて組み立ててみました。 材料としたものは下記です。 - コンテクスト(歴史) - 市場環境 - 社内環境 一般的にこうした「Why」を話す目的としては、以下のようなものが考えられます。

2023/9/4週|意図を持ったデザインを身体で理解した話

少し前に、東京の三鷹市にある「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」の見学会に行ってきました。 自分も今回初めて知ったのですが、いわゆる現代アートの領域に興味が増してきていて(それは以下の記事でも触れた通り自分のなりたい姿にも近いところにあるのかも、という直感的で無邪気な考えも持っているためです)、その続きで都内にある同施設の見学会に伺うことなりました。 「死なないための家」Webサイトから解説を引用します。 テキストだと中々イメージつかなそうですが、

2023/8/28週|1on1のテーマ集・テンプレートを公開してみます

半年くらい前に下記の記事で1on1のテンプレートを公開したのですが、さらにアップデートしましたので公開してみたいと思います。 なぜアップデートしたのか?組織拡大の中で役割として「マネージャー」と「レポートラインのメンバー」という組み合わせの会議が今後も増えていくことが想定されます。 その中で、多くの時間を使うことになる1on1の時間の投資効率を上げたい / 一定のクオリティの担保ができる仕組みを作りたいというところからです。 上記の意図を達成するHOWとして下記のような

2023/8/21週|ナナメの1on1の効用

仕事において直近、別部署の方々と1on1をする時間をもらっていました。 主に担当部署の今後を考える上での論点の洗い出しを意図してです。 機能上近接している部署で直近では主にセールス・カスタマーサクセスの領域の各位と話しました。加えて日々の業務では接点が少ないような方にお願いして時間をもらうようにしました。 どんな内容を話したのか?参考までに一部を載せておくと下記のようなアジェンダで60min弱ほど話しました。 自己紹介的なこと 入社時にタイミーに期待していたこと 叶

2023/7/10週|『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』を読んだ

『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』を読みました。 Culture eats strategy for breakfast. (企業カルチャーは戦略を凌駕する)これはピーター・ドラッカーの言葉ですが、様々な企業の例だったり歴史上の偉人の言葉、必ずしも組織論に限定されない文献からの参照などで、非常に腹落ちしやすい本でした。以下にいくつか印象的だった箇所を引用させていただきます。 まずはAirbnbのブライアン・チェスキーから学ぶカルチャーデザインの考

2023/6/19週|スタートアップのマーケティング領域のマネジメント職に求められる考え方と振る舞いについて

スタートアップにいると職種限らず、外部環境の変化に合わせてその役割を変える必要性に迫られる機会が多いのかなと思います。それは成長期にあることが多く、外部環境の変化が発生しやすいゆえです。 役割を変える中で、自分自身もプレイヤー業務からマネジメントの色が濃くなってきている経験を3年以上タイミーにいる中で体験してきています。 3年前は自分でFacebookの広告管理画面開いて毎日運用したり、毎回の展示会で来場者に声がけしていたので、そこからするとだいぶ業務と求められる役割が変わ