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CMO ESSAY|どこまでもいける

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仕事をする中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねたいと思っています。現在CMO(Chief Marketing Officer)として働いているのでマーケティングに関する…
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#ビジネス

スタートアップで「確率思考の戦略論」を実践してみた話。市場構造を方程式で表してみたら事業成長に貢献するアクションが明確になった。

このnoteは「モバイルアプリマーケティングアドベントカレンダー2021」の21日目の投稿になります。 記事にもし参考になる部分がありましたら、ぜひハッシュタグ「#アプリマーケアドベント  」を付けてシェアをお願いします!🎉 自己紹介株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川と申します。広告代理店出身で、デジタル領域とマス広告領域の両方を経験した後に、3社の事業会社を経験してきています。 タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。 課題|市

2024/9/30週|マーケットプレイスの勝ち方のヒントを学ぶ

LyftやThumbtack(専門家やハウス サービスを検索し、お住まいの地域で利用可能な専門家とマッチングするサービス)の成長に携わってきたベンジャミン・ラウアー氏のインタビューから、マーケットプレイスの勝ち方のヒントを学びたいと思います。 同記事より 主なポイントと学び以下は上記のインタビューからのポイントです。 人間的な要素を重視する運営が重要 マーケットプレイスを運営する際には、データや統計に頼るだけでなく、人々の直感的な行動に注目することが大切です。供給側に

2024/9/23週|やらない努力が必要

私ごとではありますが、つい並行して色々な案件に取り組んでしまう癖があります。これは広告代理店でプランナーとして常時 ~ 10クライアントほどを担当する経験があったのと、飽きっぽい性格に起因しているのかと思うのですが、他方で、高いパフォーマンスを出せる時というのはえてしてテーマを絞って時間をかけた場合であるケース、、というのも経験則として感じてきています。 仕事における時間の使い方について、「優先順位を付け、あまりに多くのことに手を広げないほうが良い」という考えには多くの学術

2024/9/16週|両面市場の拡大の鍵となる "マーキー・ユーザー" を定義するための3要素について

以前、Two-Sided Platforms(両面プラットフォーム)の12の成長戦略についてのお話 と言う記事を書きました。 この中で引用している論文の中の、成長戦略の一つに、マーキー・ユーザー(通常のユーザーの何倍もの価値をプラットフォームにもたらすユーザー)にプラットフォームに参加してもらうことの重要性が記されています。 特にプラットフォームを立ち上げる初期フェーズにおいては鶏卵問題と呼ばれるものに直面します。 これを乗り越えていくために、プラットフォームとして優先

2024/9/9週|マーケティングオペレーション(MOps)のロードマップの立て方と、改めての重要性についてのmemo

マーケティングオペレーション(Marketing Operations: MOps)は、マーケティングの出力やアウトカムを高めるための活動になり得ますが、その業務の性質上、価値が抽象的であるので共通認識を作るのが難しかったり、対象とできる範囲が思ったより広かったり、知らず知らずのうちに個別最適になりがちだったり、進める上でハマってしまうポイントがいくつかあるように思われます。 そのため、何を目指すのか?どういう状態を目指すのかを言語化しておくことが重要ではないかと考えており

2024/7/22週|上場した週🌻。 『ごきげんになる技術』を読んだ。

今週は勤めております株式会社タイミーのグロース市場への上場という一つの節目のイベントがありました。 大変僭越ながら、自分自身も東証で鐘を鳴らすという機会をいただきまして、、 入社当初から現在に至るまでの、うまくいかないこと・苦戦すること・悩むことの数々が去来しつつ、、他方で、それら自体が濃い学びに転換されてきたここ4 ~ 5年のプロセスの価値を再認識ができたり(このnoteに書いてきたようなこと)、何よりこれまで一緒にやってきた社員やお力添えいただいている関係者の皆さまとこ

2024/7/15週|現代における人生戦略の考え方、に関するmemo

先週の 2024/7/8週|ハイデガー哲学で考える、今を生きるためのヒント💡 という記事にて、どう生きていくかについて、ハイデガーの哲学からの学びをまとめました。 最近、マーケティング関連の記事というよりは「どう生きるか?」のような記事が続いていますが、、現代において "どう生きるか" (大袈裟にいうと人生戦略)は自分自身もそうですし、周りで「生きづらさ」のようなものを感じている人も多い中で、ほぼ全ての人にとって重要なテーマになりうるのではないかと考えておりまして。 この

2024/6/10週|反省を学びに転換しておく

この半年くらいで、仕事を進める中で色々個人的な反省もあったので、そこからの学びをmemo的に残しておきます。どこかでまとめ直す前提で..😅 学び❶新方針を打ち出すのは短期間でやりきる何か新しいことをやる時には、 - 短期間で、前提にとらわれずにこれまでを自分なりに評価する - 方針を打ち出すこと これを最優先でやることが重要ですね。 一見簡単に見えますが、やろうとすると慣性の法則ではないですが、色々それを進めるスピードを弱める要素というのはあるものだなというのも感じますの

2024/3/25週|情報流通のための組織内の会議体デザインのベストプラクティス

組織が大きくなる中で必要十分な情報流通をするための設計を考えるために調べたメモです。 情報発信のための会議体デザイン🍦エグゼクティブ会 参加者:シニアリーダーおよび経営幹部 目的:組織全体から重要な情報を受け取り、戦略的な方向性を示し、重要な意思決定を行い、情報を階層下に伝達する。 🍦マネージャー会 参加者:各部門のマネージャー 目的:各チームからの情報を収集・統合し、相互依存関係を特定し、部門間で見識を共有し、エグゼクティブ会に提言をエスカレーションする。 🍦

2024/3/4週|社会人生活15年を振り返って:しくじりや、思いもしなかった果実をもたらしてくれたことからの個人的な学び

タイミーで全社で集まる機会は現時点で月に2回ほどあります。その中のコンテンツとして「役員から」というものがあり、それぞれが考えていることを発信する機会があるのですが、昨日担当の回がありました。 昨日お話しした内容は、あえて個人のキャリア(職業人生)にフォーカスした話をしてみよう、ということで、社会人生活15年を振り返ってのしくじりや、思いもしなかった果実をもたらしてくれたことからの個人的な学び、でした。 意図としては、それらをシェアすることで誰かの考え方や行動が変わるきっ

2024/1/22週|Two-sided platform(両面市場)におけるマーケティング組織のあるべきを考え中...

今日はちょっとマニアックな話、かつ、現在進行形で試行錯誤の話なので何かナレッジをシェアできる段階ではないのですが、最近Two-sided platform(両面市場)におけるマーケティング組織のあるべきを考えています。 組織のくくり方(責任範囲の規定)は、それによって "We(主語)" が定義され、普段の振る舞いに反映されていくものだと考えていますので、非常に重要なポイントです。 ただし、正解はない、かつ、どんな形であってもメリットとデメリットがあるのが組織論の奥深いところ

2024/1/15週|成長企業が直面する7つの課題と感じたことのmemo

成長企業が直面する課題やその際の注意点に関する教訓をまとめた記事をいくつか読みました。 その中の一つを紹介しつつ、感じたことをメモします。 成長企業が直面する7つの課題上記記事から引用、要約させていただくと下記のような内容になります。 初期従業員の不満: 問題: 成長に伴い初期の従業員が不満を示す可能性がある。 避ける方法: チーム文化の変化に注意し、文化にとって重要な要素を明確にする。また、これまでと同じレベルの透明性とコミュニケーションを保つよう努力する。

2024/1/8週|リーダーとしての振る舞いのガイドライン(と、おまけ)

タックマンモデルとステージ別でリーダーに求められる振る舞い新年ですし、会社組織が変わったりすることも多いと思います。 有名なタックマンモデルのおさらいと、各ステージにおいてリーダーに求められる振る舞いを整理してみます。 タックマンモデルとは 詳細はこちらの記事などわかりやすいです。 タックマンのモデルの5つの段階は以下の通り: 形成期:この段階では、チームが互いに紹介され、タスクが割り当てられる。チームメンバーは礼儀正しく、グループリーダーを頼りにする。オリエンテーシ

2024/1/1週|しかし、それもまたよし。 by 松下幸之助

本にも "読み時” と言うものがあると思います。 学生時代に松下幸之助さんの『道をひらく』などを読んだことがあるのですが、今思うと当時は、文字では理解できても肌で感じられない状態だったのだと思います。 この年末年始、松下幸之助さん関連の本を5冊ほどまとめ読みしたのですが、学生時代と比べると時が経ち、フェーズや置かれている位置などの変化に伴う中での今回の読書体験は、、金言の数々が心に沁みました、、😂 響いた言葉まず、それら 4 - 5冊の中から、個人的に響いた一節をいくつか