ごひゃくななじゅうご

長野在住。 食べることと旅行が好き。 独学で魚を捌きます。 未知なる刺激を求め、日常…

ごひゃくななじゅうご

長野在住。 食べることと旅行が好き。 独学で魚を捌きます。 未知なる刺激を求め、日常を無理やり面白く解釈して生きています。

マガジン

  • 日常エッセイ

    なんでもない日常を、さも面白いことかのようにエッセイにする活動です。

  • ずらし食

    未知のもの(当社比)をいっぱい食べる活動です。 その時考えていることをそのまま書いていますが、特定の商品を揶揄する意図はありません。 むしろ買ってほしい。

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読まなくてもなんとでもなる自己紹介

はじめまして。 ごひゃくななじゅうごです。 始めて2週間くらい経ちましたが、遅めの自己紹介します。 自分がこんなにも「〜だ・〜である」調の文章ばっかり書くとは思わなかったので、こんな時くらいは丁寧語で。 下に行くほどどうでもいい内容です。 ・1998年生まれです。 ・今は長野に住んでます。 ・二百十日(にひゃくとおか)という暦が響きのカッコよさだけで好きです。毎日来てくれということで、210と365を安直に足し算、575が名前の由来です。 ・大学時代は沖縄にいました。

    • 客を置いて店員がずっとお喋り。悪いのは俺だった。

      深夜にマックを食べたくなる時がある。 この前はちょうどそんな夜だった。 決めたらすぐ行動。すぐ車に乗り込む。 モバイルオーダーで事前にスマホで注文を決め、決済して店に向かう。 これにより、ドライブスルーで注文番号を伝えるだけで商品が出てくるのだ。 おかげで、自分の足も口もほぼ使わず、車を走らせるだけで買い物ができる。超便利。 その夜もそうなるはずだった。 いつも通り、モバイルオーダーで「ドライブスルーで受け取る」を選ぼうとしたらなぜか選べない。 あら、シフト誰も入

      • 誰も買わない商品を食べる活動 第3回

        前回はこちら! 大人になると、時間の経過が凄く早くなるという。 体感では、二十歳が人生の折り返しだと。 うるせえ。それは刺激不足だ。 毎日「未知」を享受して、それに目を輝かせれば、そんなことになるはずないんだ。 これは、そう信じて日常生活で極小の抵抗を続ける、そんな活動である。 第3回 "アロエヨーグルト味黒酢" それはスーパーのお酢コーナーに突如現れた。 このネーミング、店頭ではツッコみきれなかった。 一旦買おう。 気づけば無思考のまま、買い物カゴに滑り込ませてい

        • 誰も買わない商品を食べる活動 第2回

          第1回はこちら。 気づけば知らない食べ物が家に散乱している。 ひとつずつ経験値に変えていこう。 第2回 "スイカ 醤油漬"先日静岡に行った際に寄った道の駅。 それは、一際異彩を放っていた。 無視できず目をやると、そこには味玉に擬態するように自然に醤油漬けされた、スイカを名乗る何かがあった。 キウイくらいの大きさだ。 小玉スイカとしてはちっちゃすぎるし、昔庭に捨てたスイカの種から実ったスイカはビー玉くらいの大きさだった。 ちょうどない。 この大きさのスイカ、俺の辞書に

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        • 日常エッセイ
          7本
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          5本

        記事

          罪状「強風にも関わらず洗濯物を干した」

          風の強い夜だ。やだなあ。 家賃をケチっている事実を改めて感じさせる隙間風の音。 手探りでスマホを覗き込む。2時かよ。 頼むからゆっくり寝かせてって。 ...イヤホンで波の音でも聴こう。 ・・・ 朝7時 よかった。 結局熟睡できた。 風もすっかり止んでいる。 簡単に朝食。 シャワーを浴びる。 そして、着替えようと室内のハンガーラックに目をやる。 ? 服が少ない。 え?なんで? あ、失礼しました。 洗濯物干しっぱなしだったわ。 冬服は分厚くて乾きづらいから、長

          罪状「強風にも関わらず洗濯物を干した」

          誰も買わない商品を食べる活動 第1回

          スーパーは、俺にとって好奇心を表現する場だ。 話題の新商品を手に取る。 テレビで見たあの商品を手に取る。 当然、いつもの商品を買うのもいい。 消費行動とは一般的にそんなものだろう。 ただ、俺は違う。 日常をいかにずらし、いかに未知なる引き出しを開けるかが俺の消費行動だ。 そんな俺が目を光らせ探すのは、全く聞いたこともない、そして誰も買わなそうな商品。 生みの親に大成を願って送り出されながらも、まだその輝きをひた隠す商品。 彼らに、「誰よりもまず俺に、知らない世界を見せ

          誰も買わない商品を食べる活動 第1回

          山の中の蛙、大海にハマる

          3年くらい前からこの山だらけの土地に住み始めた。 まあまあな街中生まれの俺。 なのに昔から自然が好きで満員電車が大の苦手。 自分の好きにやる性格なので、不快を取り除いた結果こうなるのは既定路線だったように思う。 ??? あれ、この辺の魚、めっちゃ美味しくないか!? 3年くらい前からこの山だらけの土地に住み始めた。 気づいたら魚ばっかり食べるようになっていた。 自分の好きにやる性格なのでハマると一辺倒だ。 山はというと、散歩にこそ行くがあんまり詳しくなっていない。 書いて

          山の中の蛙、大海にハマる

          暴食の冬。トトロが見えない俺、トトロになる。

          神秘との別れ エクレア、おいしい。 モンブラン、おいしい。 雪見だいふく、おいしい。 冬。何故か甘いものが食べたくなる。 こたつにみかんなんて生温い。 風呂上がりにエアコンもデロンギもつけて冷蔵庫中の糖分を食べ尽くす。 誰も止めない至福の時間だ。 ...しかしながら、そんな風に自分の中の暴れ馬をひたすら甘やかしていると、甘くない現実に直面する。 体の内側は年に1度の健康診断でしか見られないのでいいのだが(よくない)、かなりの即効性を持ってお腹周りの「掴める部分」が増え

          暴食の冬。トトロが見えない俺、トトロになる。

          日常を「ずらす」行為について

          買い物をしている時、俺はほぼ頭を使っていなかった。 ここで言う「買い物」とは、休日に気合を入れて服やアクセサリーを買いに行くことではない。 毎週普通にやる日用品の買い出しのことである。 そこで巡る思考の9割は、 「あれ足りてなかったな、買い足しておこう」 これだ。 新生活!!と華々しく始まった暮らしも、今は立派な中古。 気づけば可変部位が少なくなって明確な形を持ってきた。 買い出しは、そこから欠けたピースと同じものを探してそっとあてがう。そんな活動になった。 いつもの

          日常を「ずらす」行為について

          おみやげを二本指で挟んで投げる-②

          前編はこちら。 ここでは道の駅やローカルスーパーでのお土産の選び方を話すていで、以前住んでいた沖縄の良品を見せびらかす。 道の駅でお土産を探す時、俺の目は「整い」を排除するモードになる。 「整い」というのはいわゆる大量生産的な、整ったパッケージのことだ。 ここに構ってしまうと、王道を掴んでしまう確率がグンと上がる。 道の駅は本当に地元でしか消費されていない、知られざる良商品が多いため、プレッシャーのかかる現場だ。ハズレを引くわけにはいかない。 大事なのは整っていないこ

          おみやげを二本指で挟んで投げる-②

          餃子のオーシャン【俺はマグロ餃子なんて認めない】

          「餃子の王将とかかっていて面白い」と思ってもらえるかなと。 良かれと思ってタイトルつけました。 貴方のためにです。 いかがですか。 王の二面性生で食べた時と火を通した時で美味しさに大きく差がある魚第一位が発表された(要出典)。 マグロだ。 もちろん美味しいのは生。 その美味さは老若男女問わず圧倒的な支持を誇る。 しかし火が入ると一転、勝手に没落していく。 赤身だと最悪。尋常じゃないくらいパサつく。 脂が乗っている部位を焼いても、 (わざわざ肉と同じ土俵で戦わせることないじ

          餃子のオーシャン【俺はマグロ餃子なんて認めない】

          地獄の帝王を飼っていたことがある

          「我が家へようこそ!君はオカヤドカリだから名前はヤドカリちゃんだ!」 俺にはネーミングセンスがない。 この25年間、そこを評価されたことがない。 自分の名前はよく褒められるのに、親の才能を受け継げなかった。 小学生の時にカブトムシを飼っていた。 当時ちょうどポケモンから背伸びして、ドラゴンクエストモンスターズにハマっていたので「エスターク」と名前をつけた。 エスタークは作中で「地獄の帝王」と呼ばれるボスモンスターだ。 3つの目、2本のツノ、両手に大きな剣を持っている。

          地獄の帝王を飼っていたことがある

          おみやげを二本指で挟んで投げる-①

          「これ知ってる!!」と言われないでくれよ... そう思いながら旅行先でお土産を選ぶ。 定番品は誰でも買える。 この俺が渡すからには、渡した相手が未知の景色を見る、その手伝いがしたい。 稀代のエンターテイナーだ。 もう一つこだわりがある。 お土産は食べ物にすることだ。 定番品を外した場合、相手のお気に召さない可能性は比較的高まる。 お気に召さなかった場合は怖い。 そのお土産は捨てるに捨てられない呪いとして相手の生活に張りつき続ける。 「最初の一ヶ月は無料」の甘い罠でおびき寄せ

          おみやげを二本指で挟んで投げる-①