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当会が大切にする『3つの気持ち』についてのご説明。

この記事は、当会に限ったことであり、他の自助グループや当事者会を代表した意見ではなく、その在り方を否定する意図はありません。




【初めに】

みなさまこんにちは。アダルトチルドレン(AC)を対象とした当事者団体を運営しています、任意団体 静岡アダルトチャイルドの会 (略称 SAC)と申します。いつも見てくださりありがとうございます。

当会設立から今日まで、様々な施設や団体様との相互周知を頂けるようになり、大変うれしく思います。これには多くの方のご理解やご協力、ご助言のもとに実現できたことです。ここに深く感謝を申し上げます。

しかし、周知活動を行う中で『具体的な会則』『自助グループにどのような効果が期待されているのか』などを丁寧にお伝えしなければ、深い理解や信頼を築くことはできないと考えております。繊細なこころの問題を取扱う団体だからこそ、より丁寧な説明を行っています。

そこで、『当会が大切にする、3つの気持ち』をここに改めてご説明させていただきたいと思います。

なお、あくまで当会に限ったことであり、他の自助グループや当事者会を代表した意見ではなく、その在り方を否定したりする意図は決してないということを予めご理解ください。


【当会が大切にする3つの気持ち】

①【自己受容について】

 仲間が抱える悩みの中には、気心の知れた人であっても言えない悩みがあるのかもしれません。また、言えたとしても社会規範や個々の人生観のもとに、善悪の判断を下されたかもしれません。そうした経験は、過去のトラウマを見て見ぬふりしたり、問題を矮小化したり、心の片隅に追いやったりせざるを得なかったかもしれません依存症や嗜癖(アディクション)に対して、恥ずかしさや罪悪感を感じる場合は、さらに孤独感を深めるかもしれません。
『ただ話を聴いて欲しい、受け入れてほしい』という渇望を、抑圧したり諦めざるを得えなかった仲間もいるかもしれません。

自己受容について①

 当会は、『言いっぱなし、聴きっぱなし』を大切に取扱っています。これは、参加者の基本的な安全性や、仲間への信頼感を醸成していくためです。
やみくもに批評や否定をされない中で、自身の過去・現在の経験を振り返る(心の棚卸しを行う)ことが、自身のパーソナリティやその悩みの本質に、正面から向き合うことのできる【自己受容の効果】を期待します。
また、言葉を紡ぐことで得られる【カタルシス=心の浄化作用】は、悩みと懸命に寄り添う日々の、英気を養う機会になると考えております。

自己受容について②

②【他者理解について】

 ACである私たちの過去の養育環境や、学び得た人生態度は異なります。しかしそれは、時に他者理解への妨げになったり、他者や社会は信頼に足る存在ではないと感じてしまうのかもしれません。
 仲間の中には普段に指導する立場であったり、援助する立場の仲間もいるかもしれません。しかし、当事者会においては、皆がACの当事者であり対等で大切な仲間でいることを大事にしています。
 仲間の話す感情には自己理解が深まる希望の種が沢山眠っています。自己受容が深まるにつれ、他者の考えを傾聴し、尊重する【他者理解の効果】の重要性を感じていただけるかもしれません。
仲間の話に対し、何を感じ何を思うかはその人個人の大切な感情として尊重されます。決して無条件に仲間の話の全てを受け入れることを求めているわけではありません。   
 
当会はそうした内にこみ上げる様々な感情を、自己理解に充ててくだいと謙虚に案内をしています。

他者理解について

③【勇気づけについて】

 仲間の中には、例えばアルコールやギャンブル、薬物や性行為、過度な仕事依存などの嗜癖(アディクション)や、共依存で苦しむ仲間もいるかもしれません。その抱える問題に対して、たとえ向き合っていたとしても、誘惑に勝てなかったり失敗することもあるかもしれません(スリップと呼んだりもします)
 そうした場合でも、素直に打ち明けることができ、自分を見つめなおすことのできる心の拠り所が自助グループであると考えております。
 
当会は、自己責任のもとに他者との分断が起こる今日において、相互扶助の精神を大切に扱います。また、ACからの回復や希望を感じている仲間の声が、悩みの渦中にいる沢山の仲間への【勇気づけの効果】になり、この会を出た後もきっと背中を押してくれるものであると期待をしています。

勇気づけについて

【最後に】

今後も地道に活動して参りますので、ここに改めてご周知とご理解をよろしくお願いいたします。ご覧いただきありがとうございました。


【全ての活動情報は公式HPをご覧ください】
静岡アダルトチャイルドの会