2019年始合宿_190106_0002

「経営」視点の重要性

こちらの記事を見つけ、久々に書き留めておこうと思った。

仕事もまちづくりも一緒。
抜粋しながら感じたことを備忘録代わりに。

「皆さまのために、は誰のためにもなっていない」

このまま人口が減ってしまったら、いまある街のかたちを維持していくのが難しくなります。流山市の場合は今後増える高齢者の方々を支えるために、若い世代の定住が必要でした。プロモーションの観点では、多くの自治体が言う『市民の皆さまのために』は、結局、誰のためにもなっていないのです

何をするのか、何を作るのか。
いろんなことを考える場面で、必ず必要になってくる考え方。
これは、「誰」のための「何」なのか。
万人に受け入れられることなんか、ありません。
未来のまちを想像したとき、地方に必要なのは今の若い世代。
20代、30代が住むこと、働くことを選択できるかどうかは、とても重要。
メインターゲットは誰か、を据えるだけで、それ以外を排除するわけではありません。
この世代が、いろんな制度や補助金、人に助けられた、と思えば自分たちが年があがったときに次は何かを返そう、と思えるようになるんじゃないかと思います。

「皆さん声に出さないだけで、大きい小さいに関わらず、本当は実現したい夢や目標がたくさんある」

『私こういう夢があるんだよね』って言うと、引かれちゃうかなって思ってしまう。ママやパパだって、子育て以外に挑戦したいことはあるし、24時間子育てのことばかり考えていたら、子育て自体が楽しくなくなってしまうと思う。
だからこそ、『自分のやりたいことへ一歩を踏み出したことが、今ではこんなふうになっている』といった話を聞くと、踏み出す勇気が持てる。

心の中では、みんな何かしたらなりたい自分を描いている。
でも、多くの人が、時間がないとかスキルがないとか、自分には無理だとなぜか決めつけて動かない。
○○できたら、○○やろう、は一生やらない。そんな人は自分が○○できたら、というボーダーに立てば、次のできない理由を並べて、いつまでたっても何もしない。
その人が、自己実現するにあたっての小さな1歩は何か、そしてその1歩に足りないものは何かを見据えて、歩ませることはとても大切。
1歩だけ踏み出せると、あとは行くしかなくなる。歩みだせる。
一番最初の1歩が、一番足枷になることが多い。
自分でもなかなか踏み出せないし、そしてそれを周りが全力で足かせになってくることもあるから、余計に厄介だ。
やりたいことを見つけた人がいたら、とにかく私はいつやる?何する?どこからやる?と詰めます。笑
いつかやろう、はいつまでもやらない。
それでいい人は、それでいい。
やろうと決めたら、とにかく日付を決めて小さくやり切ること。それが大切。

大体のことは、過保護すぎることと、何かを求めすぎていることが問題だと思います。○○してくれない病。
補助とかしてくれたらすっごく助かるし、嬉しいけど、別になくてもやる。自分がそれをするのは、やりたいからでしょ?好きだからでしょ?
初動の段階から、何もない状態でもできることが一番望ましい形かもしれないですが、そこまではさすがに厳しい。
ただ、1歩を踏み出せるようになった人は強い。
確実に自分自身に変化が起こり、何もなくてもとりあえず小さくやってみよ、と動ける力がつきます。

「○○だからできない」と言ってるうちは、いつまでたってもそのまま。
「私は○○したい」と早くに素直に生きる選択にシフトすることがとても大切。

「街の課題が見えてくると、その穴を塞ごうという意欲とスキルのある人が必ずいる」

興味深いのは、流山市役所が関わっているのが、プラットフォームの提供など初期の部分だけで、その後はまったく手を出さないことです。
一度そういう場所を提供すると、あとは参加者たちが自分たちで自主的にランチ会などを開くなど、自分たちで事を進めてしまい、市役所が出る幕はほとんどない。
 *中略*
自治体は街の課題を解決するべく全力を尽くさなければなりません。その上で、もしかすると自治体はもっと正直に弱みを見せる必要があるのかもしれません。

人は、誰に頼られることに、悪い気はしません。
自分にできることが、好きなことが、得意なことが、誰かのためになっている、と感じるとやっぱり嬉しい。それは本来、自分の喜びだけでなく、誰かの喜ぶ顔を見て達成感や幸福感を感じることができる生き物だから。
ありのままを見せることで、強いと思っていた、完璧だと思っていた人や、まちに、思わないところで弱いところがあった。そしてそれを補うのが自分の得意なことだった。そうやって助け合えると、お互いにここには自分の居場所があると確かめることにもつながります。
こうなったらいいのに、が実現できる土台があること。
自分達の場所だから、できることから始めよう、と圧倒的な自分ごとに置き換えることができたらきっとまちも会社も活性化するんだろうなぁと感じます。

「ベンチャー企業みたいな街」

お金はそんなに無いけど、市民一人ひとりに勢いがあって、とにかくやってみる。それに周囲の反応が見えやすいサイズ感も重要なポイントです。例えば、これが横浜のような大都市であれば370万人の中のひとりに埋もれてしまうかもしれませんが、流山は19万人。自分が起こしたアクションが、波及しやすい。

地方であることの強みは、まさに自分のアクションがきちんと波及しやすくなっていること。大都市では本当にエッジが立っていないと、何をしても埋もれてしまう。そこに大都市集中への疲弊が見えていると感じます。
地方には確かにないものもたくさんあります。だけど、あるものはあります。
保守的な地域では、何かをはじめることにものすごくハードルを感じることもあるけれど、はじめたことも継続することできちんとなりわいへと成長していく。
大都市なら認知されるまでに細々と活動し続け、4~5年かかることも、地域ややること、発信の仕方によっては、1年あればまちになじんで、メディアにも取り上げてもらう機会も増える。そうやって周りから認められてこそ、やっと、自分の自信につながります。
大体が「やめておけ」「無理だ」と批判されることから始まるわけですから。

最初の1歩を遮るのは、結局何もしない周りの声。

久々に記事を引用しながら文章を書きましたが、どんなことを始めるにしても、最初を遮るのは、何もしないくせにマイナスの言葉を浴びせる周りの存在。
役所にマーケティングの考え方を取り入れるのも、きっと多くの批判・非難を受けたことだと思います。
でも結果的に、これをしたからこそ、地域に本当に暮らしてほしい人、来てほしいと思う世代が増え、ベッドタウンとしての役割ではなく、暮らす人が主体の、イキイキとしたまちになった。
まちが活性化すると、きちんと人は集まります。
働き方が変化していく今、多様な自己実現が可能であることは、どこに暮らすのかを選択するうえでも大切になってきます。

いよいよ私も、実家の店舗をリフォームしての挑戦が夏から始まります。
現在内装工事に取り掛かっていますが、最初の1歩をガンガンに応援する場所を作ること。地方都市の高松で、ランドリー付きcommon cafeとして、地域にひらいた自己実現ができる場所をオープンさせます。
カフェやバー・スナック等の1日店長もできますし、何かのスクールをひらくことも、時間単位で利用できる美容のサロンスペースも。
「やってみたいを諦めさせない」そんな場所を作っています。

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