大阪・全興寺「だがし屋さんの おばあちゃんのへや」
大阪市平野区・全興寺。
このあたりは「まちぐるみ博物館」
まちのどこを見ても、絵にも描けない美しさ。お寺の中にも博物館。
「のぞいてごらん おばあちゃんのへや。」
(1326文字)
平野区・全興寺
ちっちゃいお子さまにはトラウマ級。青いリボンの虎のパンツ、いやフリフリスカートの鬼に舌をぬかれそう。
でも大丈夫。おばあちゃんのへやにかくれよう。
もより駅は……
●Osaka Metro(大阪メトロ)・谷町線●JR大和路線・平野駅…徒歩約10分
おばあちゃんのへや
たてものは【駄菓子屋さん博物館】
そのなかに「昭和レトロ・ジオラマ館」と
「おばあちゃんの部屋」があります。
1950年(昭和25)の設定です。テレビや炊飯器もなかったころ。白いのれんをくぐって、ガラス越しに見ましょうね。おばあちゃんの部屋には入れませんよ……。
「いらっしゃい、ようおこし(よう来てくれたね)。」
部屋は畳3枚・三畳のスペース。これが普通サイズ。
あかりは、豆電球ひとつだけ。
昭和25年のくらし
いちばん奥の上の棚には、ひな人形。箪笥、長持・鏡台《きょうだい》の調度品。
「リカちゃんハウス」みたいな、お家がついてます。
人形ケースに入れて、ひな人形を飾るのは、もっと後の時代から。
ひな人形の下の段に、ラジオがある。テレビは、ない。テレビ放送は昭和28年から。
ラジオは音や声を聴く道具、ニュースや流行ってる歌、天気予報も流れてくるよ。
ラジオと新聞が情報源。
くすり箱・ミラー・化粧品はビンに入っていました。
クーラーはなくて扇風機。むかしの大阪は、そんなに暑くなかったよ。
黒電話がある。ちゃぶ台に殺虫剤・味の素があります。ほんとうは、もっと片づいてるけど展示だからご容赦。
掃除道具は、ホウキとチリトリ。あとはゾウキン。水ぶきと、からぶき。これで、じゅうぶんだよ。
炊飯器もなかったので、右側にお釜があります。リアルかまめしどんだね。ビックリした。
お釜専用のかまどがあるよ。
せいかつの道具はアイロン・かき氷のけずり器。
なぜか井戸がある。水道がわり。台所もついていたコンパクトな、おばあちゃんのへや。
洗濯用の桶は、たらい。まな板のようなものは、洗濯板。ゴシゴシして洗ってました。
ぜんぶ手あらい。冬は手がかじかむ。お湯なんて出ない。お水だけ。
ステンレス流し台もなく、キッチンは石だったんだね。
おばあちゃんは、だがし屋さん。
きょうは、もうおしまい。
駄菓子は、あした見にきてな。
ほな、気をつけて帰りや。
知らんオッチャンが、
お菓子くれる言うても、ぜったいについて行ったらアカンで!
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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